2017
09.22

月イチ★クラシック「シンデレラ」

シンデレラ1976

小国ユーフラニアの王子リチャードは、国のため、民のための政略結婚を父王から請われる日々に嫌気がさしていた。
愛ある結婚を望む王子だが周囲はそれを許してはくれない。

一方、シンデレラは父母を亡くし継母と姉たちに使用人としてこき使われる毎日を送っていた。

ある日、隣国の王女たちを招いた舞踏会が開かれることになり、国の貴族の娘たちにも招待状が届く。
着飾って出かける継母たちを見送ったシンデレラのもとに、妖精が訪れて・・・・。


『シンデレラ』と言えばディズニーのアニメ版実写では2015年ケネス・ブラナー監督、リリー・ジェームズの『シンデレラ』も素敵でした

でも、1976年公開のイギリス映画、
『メリーポピンズ』のシャーマン兄弟が音楽と脚本をつとめたミュージカル映画をネットレンタルで発見~
なにやら・・・・利権関係の事情で埋もれていた幻の作品なんだとか

2時間20分というなかなかの大作なのですが、
これまで知ってる、「うんうん、こうだよね~」というシンデレラ常識を覆された、びっくりさせられた作品でした

隣国カロルスフェルド国から帰るエドワード王子一行と、
柩をのせた馬車と喪服姿の人々(父親を埋葬するためお墓へと向かっていたシンデレラたち・・・ということがあとで分かるのですが、)雪の中をすれ違う2組の姿を追うオープニング、
まさかこういうシーンから「シンデレラ」が始まるとは思わなかった冒頭の新鮮さ、

そして、シンデレラがビックリするくらい、なかなか登場しません~~

国のために政略結婚することが王族の務めと説く父王、母后に対して、愛のある結婚を望む王子、
普通の若者のように、恋した相手と結婚したい、なぜ王子だとそれが出来ない!恵まれているはずの自分の位が疎ましい~~という、王子の悩み、愛を求める想い、そのキャラクターと小国の王子という背景。
これが思ったより、とても丁寧に描かれていましたヨ。
シンデレラ8で王子2くらいに思うじゃないですかーー、普通だと。
でも本作ではむしろ王子側、お城側の物語がしっかりと描かれていたように感じました。

王子役のリチャード・チェンバレン、「三銃士」かな、私の中では。伸びのあるとってもイイ声です。
そしてシンデレラはジェマ・クレーブン可愛いーーーー
柔らかく、澄んだその歌声の甘さ~♪う~~ん、浄化される気がしました(笑)
二人が歌うミュージカルナンバーの数々もとても素敵で・・・・あぁ、これは一度見ただけで返却するのはもったいない、もっと観よう、聞こう~

舞踏会の、夢見るようなピンクのドレス、シンデレラといえばブルーを思い浮かべるけど、ジェマ・クレーブンにはこの砂糖菓子のようなピンクのドレスがぴったり。
舞踏会のダンスにもうっとりしましたが、ミュージカル映画の本作、見ごたえある踊りのシーンがたくさん。
王子と従者ジョンが、歴代の王族のお墓の上で踊り歌うシーン(歌詞も面白い)
お城の召使たちが、「身分や地位は越えられない、そんなもの」と歌い上げながら、手すりの上で見事なステップを踏んだり、シーツを畳みながらくるくる踊ったり♪
楽しかったーー

・・・・・かと思ったら、ようやく出会えた王子とシンデレラが(この出会い方も童話とは違ってます)そのまま、めでたし、めでたしとはならなかったのにもビックリ
切なすぎる~~(>_<)

ひとひねりもふたひねりもある「シンデレラ」でした

ちょっと変わったキャラクターだった妖精も面白いし(どうやら、ほかの童話の主人公たちも助けなければならない多忙な妖精)
民のため戦争を避けるため政略結婚を勧めてくる父王も、憎めないとぼけたキャラ、
シンデレラに嫌な報告をしなくてはならない侍従長の辛い気持ちもしみじみ伝わってきたな~。
いつも眠っているかのような祖母大后の突然の一言にも吹き出しました(笑)


映像はやっぱり古いし、お城もCGで豪華絢爛には飾られていませんが、歌や踊りが楽しくて、そしておとぎ話のはずなのに一筋縄ではいかないドキドキ感、でももちろんちゃんとハッピーエンドで・・・ね。
こんな『シンデレラ』が撮られていたなんてーー。
埋もれていたのはもったいなさすぎる~~。
これだから、月イチ★クラシックはやめられません
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dot 2017.09.28 19:03 | 編集
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