2017
08.14

「孤独のススメ」

Category: WOWOW鑑賞作品
孤独のススメ

オランダの田舎町、単調で振り子のような毎日を生きる男やもめのフレッド。
人づきあいを避けひっそりと生活していた彼の元に、ある日突然、言葉も過去も持たない男テオが現れる。
帰すべき家も分からず、やむなく始まった奇妙な共同生活だったが、ルールに縛られていたフレッドの日常がざわめき始め、いつしか鮮やかに色づいていく――。

                      <公式サイト ストーリーより>


時計の針がきっかりと6時になるのを確認し、祈りを捧げ、ちらりと見上げた先には妻と男の子の写真。
膝に置いたナフキンを音を立てるほど勢いよく広げ、やがておもむろに食事を始める。
そんな孤独な独り暮らしの男フレッドは、ある日近所をうろついている奇妙な男テオを家へと連れて帰る。

えっ・・・連れて帰っちゃうんだ・・・・。
食事をさせ、ベッドで眠らせ、なぜかサッカーを教え始めちゃったり

笑わない、硬い表情の主人公フレッドと、言葉を喋らない、ケド、なぜか動物の鳴きまねをするテオ。
一緒に出かけたスーパーマーケットでテオのヤギの鳴きまねを気に入った(あれ気に入るんだ)家族から、子どもの誕生会でパフォーマンスをしてくれないか・・・と誘われる。

動物劇、やっちゃうんだ
このコンビ芸、これってどうなん?子どもたち、どうなの、これ・・・。微妙な表情だったような(でも次々、依頼が来てるって

不思議コンビ

↑こんなの、絶対怪しすぎるから・・・

いやぁ、ほんとに不思議な展開でしたよ~、あまりにも淡々と進んでいくもんだから「アリ?それってありなの?」不思議に思う私がオカシイのか?なんて思ってしまうくらい。
でも、やっぱり噂になって近所の人々から冷たい視線を浴びせられたり、なにかと絡んでくるカメラ男(!)の存在があったり・・・。

けれどテオとの出会いで、単調で決まりきった毎日だったフレッドの日々に少しづつ変化が表れてくる。
まさか・・・・結婚式挙げちゃうとは思いもしませんでしたケドーーーービックリすぎ~~

こんなヒト家に連れてきちゃって大丈夫?ってものすごーーく心配になったテオが、
動物芸が怪しすぎるテオが、
なぜスカートを履いてるん?とちょっと引いちゃったテオが・・・、
なぜだか、可愛らしく見えてきちゃったりするんだから・・・不思議すぎる~~

テオの奥さん、事故でテオがああいうことになった時にはきっとものすごく辛かっただろうし、今もやっぱりいろいろ思うことはあるんだろうなあと思うんだけれど、
すごく包容力があって、彼女の存在にほっとしました。
テオと出会って、彼女とも出会って、そしてカメラ男の本当の気持ちも知って(彼もまた孤独だったのね)、フレッドの人生、どれだけ広がったことでしょうか。

許すことが出来ず、疎遠になっていた息子の店をようやく訪ねたフレッド、子どもの時から自慢だった息子の歌声、
でも、ずっとテープで聞いていた幼い時の歌声じゃない、今の、息子自身の人生を表したかのような「これが私の道」、
あの歌、胸にこみ上げました。
息子の名前を呼びかけるフレッドの表情がとっても良かったナ~。

ラストシーン、テオと訪れたマッターホルン。
前半と不思議マークいっぱいだったのに、こんなに胸に沁みるなんて~。
人と人とのつながりって、なんて不思議なんだろう、なんていいものなんだろう。

ちょっと寓話的な雰囲気だったり、家の中の食事のシーンとか、色彩や登場人物の表情・・・カウリスマキを思い出しました。
観てヨカッタ。
『孤独のススメ』って、まさかあの作品をもじってでも原題の『マッターホルン』だったら、きっと観てないだろうなぁ。


ところで、感想をUPしてからどうしても気になることが~~と追記してしまったのだけれど、
フレッドがお客様に勧めていたあのお菓子(妻が生きてる時は手作りしてたらしい)は何なんでしょう、パイのようだったけど、食べてる時の音がパリパリーーー!!ってなんとも香ばしくて。
オランダの名物お菓子といえば、まあるいワッフルは有名だけど、パイもそうなのかしら。あぁ・・・・食いしん坊としてはとっても気になるのでした


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コメント
瞳さん、こんにちはー(^^)/
これ、ご覧になったのね?
瞳さんは、途中は???だったけど、終わってみれば、良かった、って思えた映画だったのかー。
私は、最後までなんだか、???な気持ちを引きずってしまったのよ。

お菓子は解らないけれど、私も気になっていました。
美味しそうだったよね。

あと、確かに、カウリスマキテイストだったよね^^

>『孤独のススメ』って、まさかあの作品をもじってでも原題の『マッターホルン』だったら、きっと観てないだろうなぁ。

確かに。タイトルずいぶん変えちゃったけれど、これは成功してるんじゃないかな?見る意欲は湧くよね。
latifadot 2017.08.23 10:52 | 編集
>latifaさん

こんにちはーー。
もう溶けそうに暑いわ(汗)

観始めた時は、ええっ?えっ?・・・う~~ん、そうなの・・、って感じで観てたんだけど(あの劇とかもね・・・ナンダ~コレでしたよね)
テオの奥さんが登場してから彼女の包容力に私も包み込まれる感じになって息子さんのお店に行った展開とあの歌にやられましたよーー。
latifaさんは、??な感じだったのね。でもそれも分かる―、確かに不思議な作品でしたよね。

お菓子がどうしても気になって、最近よくある海外のお菓子とか扱ってるお店で見てみたんだけど、まあるいワッフル(有名なやつね)しかなかったわ。
パリリ~~っていうあの音!おいしそうだったね。

色合いとか、口数少ない主人公とか、カウリスマキっぽい感じでしたよね。

「マッターホルン」には確かに意味があったけど、山の映画かと思ってしまうもの。
孤独・・っていうタイトル結構あるけど、ススメって言われると気になりますよね!(^^)!
dot 2017.08.23 14:08 | 編集
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