2017
08.13

「マダム・フローレンス 夢見るふたり」

フローレンス


ニューヨークの社交界のトップ、マダム・フローレンスの尽きない愛と財産は、夫のシンクレアと音楽に捧げられていた。
ソプラノ歌手になる夢を追い続けるフローレンスだが、自分の歌唱力に致命的な欠陥があることに気づいていない。
愛する妻に夢を見続けさせるため、シンクレアはおひとよしなピアニストのコズメという伴奏者を見つけ、マスコミを買収し、信奉者だけを集めた小さなリサイタルを開催するなど献身的に立ち回っていた。
しかしある日、フローレンスは世界的権威あるカーネギーホールで歌うと言い出して―。

                     <オフィシャルサイトより>


フローレンス・フォスター・ジェンキンスをモデルにしたフランス映画『偉大なるマルグリット』の、こちらはいわばイギリス版
フローレンスを演じるのがメリル・ストリープ、そして夫役がヒュー・グラント
とても楽しみなカップル、初共演ですよね。
ヒューさま、メリル相手に大丈夫?なんてちょっぴり思ってしまったりしたのですが、なんのなんの、この共演は大成功でした

これまで数々の作品で歌のうまさを披露してきたメリル、歌の上手い人がわざと音痴に歌う(それも自然に)のって難しいと思うのだけれど(いや、逆に上手くないと微妙にハズせないのかも)
もちろん、さすがのメリル・ストリープ、そんな心配は無用でしたネ
実際のフローレンスになり切ったその歌声の見事な(外しっぷり)ことはもちろんなのですが、なによりとても感動したのは、誰もが魅了されたというマダムの人柄
今はお金持ちだけど、勘当されて苦労をした時期もある。
なにより死と隣り合わせという病魔に犯されつつも音楽への情熱と夫シンクレアへの愛情に支えられ、歌で人を癒したいと願う、その一生懸命さ。
可愛らしくてチャーミングなマダムっぷりに魅せられました♪

フランス版のマルグリットが、夫にこそ自分の歌を聴いて欲しい~~とずーーと思い続けていたのとは対照的に、
こちらのフローレンスの歌声の隣にはいつも夫シンクレアがいる。彼女の歌に微笑み、盛り上げ~、これがなにより嬉しかったなーー。
マルグリットはあまりにも切なかったもの~~。

フローレンス3

寄り添う二人
けれど、フローレンスの病気のこともあって(ベッドでウィッグを外したシーンにドキッ!)実はシンクレアには別宅に愛人が
おいおい~!!レベッカ・ファガーソンみたいな美女を愛人に持って・・・献身的な夫って言えるの
言えます(´・ω`・)エッ?

なんていうかなぁ、私がヒューさまファンだからかしれないけれど、夜はマダムが寝入ったあと愛人の待つ別宅へと帰っても、マダムの舞台の打ち上げパーティーを別宅でどんちゃん騒ぎで(マダムは抜きで)やっちゃっても、これが全然腹立たないのダ。
だってそのほかの全部の時間はマダムのためのもの、マダムに向けるあの優しい笑顔、
自分の夢よりもマダムを支えることを選び、彼女が舞台で歌いたい!と願った時に八方尽くしてまわり固め(悪い評判が出ないよう)に手を尽くしたり、新聞買い占める。
コメディタッチということもあるのだけれど、シンクレアを演じたのがヒューさまだったからこそ、こんなに魅力的なのよこれは絶対
どんちゃん騒ぎのあのダンス(笑)翌朝、突然のマダムの訪問に(愛人を隠して)ベッドでジェーン・オースティン「お茶でもどう?」には吹き出しました(笑)
皺もとっても増えたけど、シワシワな笑顔がまたヨカッタ

そんな二人を影で支えたマダムの伴奏者コズメを演じたサイモン・ヘルバーグもイイナ、最高。
マダムの歌を聴いて帰る途中、笑うのを必死に我慢してたけど、エレベーターでどうにも我慢できず・・のあの笑い。
マダムの動かなくなった左手の代わりにそっとピアノを弾くシーンにもホロリ。
ヒュー様とのコンビが楽しかった♪

歌はこころ、その人それぞれの味わい・・・と常々思っているけれど(カラオケバトルの得点好きじゃない)、
そりゃあまぁ、オペラを歌うときたら、ましてや舞台でときたら、聞きほれるような美声、歌声に包まれたい♪
NYタイムズの記者の酷評も分かる、正直な意見だもの。
彼女のレコードが売れたのももしかしたら珍しいもの聞きたさ?なんて意地悪な考えも浮かぶけど、でもそれだけじゃない、何か人々の心を捉えるもの、聞きたくなるもの♪がマダムの歌にはあったのでしょう。
音楽への純粋な愛情、なによりそれを強く感じました。

彼女を愛した人々に看取られた優しい最期もこの映画に相応しい。
古き良きNYの街並みや、マダムの(マダムらしい!)ドレスの数々・・・・、目にも素敵な作品でした。
いつもながらにお見事なメリル・ストリープの演じっぷりと、それに負けないくらい「いい仕事をしてたわーー」ヒュー様に拍手

トラックバックURL
http://teapleasebook.blog26.fc2.com/tb.php/970-70ff1819
トラックバック
コメント
こちらにも。

DVDで観ました。
これはヒューさま当たり役でしたね。
二人の女性を愛しながらも、それが嫌味なく自然で
優しくてコミカルで…というキャラが似合ってました。
大女優メリルの相手役ってことで
ヒューもかなり緊張したらしいね。
「偉大なるマルグリット」より心あたたまる作品でした。

>マダムの伴奏者コズメを演じたサイモン・ヘルバーグ
この人よかったわ!
実際にピアノの腕が素晴らしいそうですね。
でも演技もなかなかのものでしたね。
ななdot 2017.08.23 11:08 | 編集
>ななさん

こちらもご覧になったんですね~。
感想お話しできて嬉しい♪
ななさんも「偉大なるマルグリット」もご覧になってますものね。
あちらはなんとも切なくて・・・ある意味強烈だったのですけど悲しかったですよね。

ヒュー様、バッチリ(笑)でしたね~(*^^*)
ある意味ヒンシュクも買いそうな役なのに、それがあんなに素敵で・そうそう、嫌味ないんですよね。彼がやると。

>大女優メリルの相手役ってことで
ヒューもかなり緊張したらしいね

あっ!読みました。1年くらい緊張してたって(笑)

コズメ、良かったですよね。
コメディの方かしら?
ピアノも実際に上手いんですね。あの顔の表情~~、微笑ましくって・・・彼がいてくれて良かったなぁって思いましたネ。
dot 2017.08.23 14:22 | 編集
お邪魔します~~
私フランス版は未見なんですよ。
この映画のDVDの予告には入っていて、同じ題材なのねと気づきました。フランス版はまた雰囲気が違うんですね~
今回のヒュー様のこの映画は、コメディタッチな部分も
多くて、私も楽しませてもらいました。愛人宅の打ち上げ
パーティーあとのシーンは好きだな。困った場面だけど
笑っちゃった・・。メリルに負けないくらい本当良い仕事
していましたね。この年齢しかできない役がもっともっと増えるようでそれもまた楽しみですよね。
みみこdot 2017.09.16 13:59 | 編集
>みみこさん

こんにちは。
台風、そちらは大丈夫でしたか~、こちらは覚悟してたよりは雨風酷くなくてホッとしました。

そうなんですよね。ハリウッド版とフランス版、同じ題材で・・、こういう(同じ題材で・・・ていう)のって時々ありますよね。
フランス版は、夫に自分の歌を聞いてもらいたい!ヒロインの必死の思いが哀しかったわ。
なので、こちらの夫婦の明るさが嬉しくて、ヒューさま、良かったですよね♪

>愛人宅の打ち上げパーティーあとのシーンは好きだな。困った場面だけど
笑っちゃった・・。

ほんとにねぇ(笑)
慌ててガウン着て、オースティン読んで「お茶は?」なんてね・・・プププ(*^^*)

>この年齢しかできない役がもっともっと増えるようでそれもまた楽しみですよね。

皺もかなり増えてるけど、それもまたいい感じですよね。
うんうん、いい感じに年を重ねて、いつか↓の「いとしのおじいちゃん映画」記事のようなおじいちゃん俳優としても活躍して欲しいな(笑)
dot 2017.09.19 12:59 | 編集
管理者にだけ表示を許可する
 
back-to-top