2017
07.25

「フロスト始末」

IMG_4827.jpg

今宵も人手不足のデントン署において、運悪く署に居合わせたフロスト警部は、強姦・脅迫・失踪と、次々起こる厄介な事件をまとめて担当させられる。
警部がそれらの捜査に追われている裏で、マレット署長は新たに着任したスキナー主任警部と組み、フロストをよその署に移動させようと企んでいた・・・・・。

                    創元推理文庫 「フロスト始末」上巻 より


先日書いた“これが最後のフロスト警部”の記事の中で

早く読みたい!!!!
ダメダメ・・・読んじゃったら寂しすぎるーーー

チラチラ眺めながら、悶々としています(苦笑)



と書いたけど・・・、やっぱり置いとくなんて出来なかった~~
少しづつ・・・ちょっとだけとめくっているうち、手が止まらないーー。
こ、こんなにたくさんの事件を抱えて・・・どうなる?ドウスルそして、フロスト警部はデントン署から追い出されちゃうのかーー
やめられない、止まらない。
上下巻合わせて900ページ、一気に読んでしまいましたヨーーーー

毎回、とんでもなくさまざまな事件を抱え込んでしまうフロスト警部、最終巻の本作でも、どれがどの事件だったっけ?と思ってしまうほどの忙しさ。
眠る間もなく、疲れた身体にムチ打ち、同じく手一杯、疲労困憊の部下(芋にいちゃんことモーガン刑事、今回も迷活躍)とともに捜査を続け・・・・けれど、新しい女性検屍官の豊満なヒップに見惚れることも、下品なジョークや笑いも忘れない。
もちろん、お茶と(脂ぎった!)ベーコンサンドも♪
あぁ・・・これぞ、フロスト節、フロストワールド

最終巻の本作では、これまでにも増して犯人憎しーーデントンの街って、ゴッサムシティ―とどっちが恐いと思ってしまうほどの凶悪事件。
それだけにいったい誰が!!絶対許せないーーと憤り、どんどんと担当事件が増えていくハードさもシリーズ一かも。
この(多事件同時進行の)モジュラー形式はシリーズ通して変わることなく、
どうにもならないんじゃ~~と思ってしまう手一杯な事件が、最後にはいろんな結果を残しつつ(時には苦い結末も)ちゃんと解決する面白さ
しっかり堪能しました♪

特に今回は事件以外にも「デントン署からの移動決定」という一個人としての大事件も絡まりあっていましたからねーーー。
さぁ、どんな風に解決したでしょうか。それは・・・もちろん読んでのお楽しみ。

部長刑事だった頃の事件の再浮上から、亡き妻との結婚後のはじめてのクリスマスを何度も何度も思い出す。
タフな警部が心中秘めた人間臭さや弱さ、哀しみ・・・最終巻の本作にはそういう部分がこれまで以上に感じられました。
捨てられない真っ赤なドレス(涙)
著者のウィングフィールドさん自身の人生と重なる部分も感じて・・・・じ~んとしてしまいます。
最終巻の本作に、フロストも負けちゃいそうな検屍官キャロルを登場させたのは、フロスト警部へのご褒美かな

「クリスマスのフロスト」
「フロスト日和」
「夜のフロスト」
「フロスト気質」
「冬のフロスト」

中編「夜明けのフロスト」

そして最終巻「フロスト始末」


シリーズの作数は多くないけれど、長~~い期間をかけて(オリンピックより待ったっけ 笑)毎回とっても楽しみでした。
そしてどれも中身濃し、読みごたえあり。何度も何度も読み返してますます味が出る(笑)
我が家のフロストシリーズは読み込まれて年季入ってます。

もう会えないなんて寂しすぎる~~。

でもネ、あとがきにこんなニュースが
著者亡きあと、遺族の許可を得て(ペンネーム)ジェームズ・ヘンリー著、巡査部長時代のフロストを描いた長編が発表されたとか
どうなん?若きフロストって・・・・想像できないけど~(笑)
楽しみに待っていましょう。
トラックバックURL
http://teapleasebook.blog26.fc2.com/tb.php/968-adeb9e14
トラックバック
コメント
管理者にだけ表示を許可する
 
back-to-top