2017
07.20

「メアリと魔女の花」原作と映画♪

メアリと魔女の花

赤い館村に引っ越してきた主人公メアリは、森で7年に一度しか咲かない不思議な花「夜間飛行」を見つける。
それはかって、魔女の国から盗み出された禁断の“魔女の花”だった。

一夜限りの不思議な力を手に入れたメアリは、
雲海にそびえたつ魔法世界の最高学府“エンドア大学”への入学を許可されるが、メアリがついたたったひとつの嘘が、やがて大切な人を巻き込んだ大事件を引き起こしていく。

                        <映画パンフレットより>


主人公メアリと同じ名前を持つイギリス人作家メアリー・スチュアートが初めて子供向けに書いたのが、本作「The Little Broomstick」。
『小さな魔法のほうき』と訳されていましたが、映画公開に合わせて新訳版『メアリと魔女の花』として出版されました。

夏休みの終わり、当初の予定とは変わってシャーロット大おば様の赤い館村に預けられることになったメアリ。
まわりは大人ばかり、暇を持て余したメアリは一匹の黒ネコに出会い、森で見たことのない不思議な花を見つける。
そして、庭にあったほうきに花の汁がつくと!突然ほうきは空高く舞い上がり~、メアリは魔女の学校へと連れていかれてしまう・・・。

“いやになるくらいありふれた名前だ”と自分の名前を嘆くメアリ・スミス。
綺麗で金髪で頭もいい、双子の兄姉と違って自分だけが家族中でなんの取柄もない・・・とも。
そんな10歳の少女メアリが、突然訪れた魔女の学校での冒険を通して自分の中にある小さな勇気に気づき、ネコのティブやピーターを救う。
内気な少女の一夜の冒険♪
もし、この本を子どものころに読んでいたら、きっと、絶対自分をメアリに当てはめてドキドキ、ワクワクしただろうなぁ
いまや、赤い館村のメアリのまわりにいるお年寄りたちの方に近い年齢になってしまったので頑張るメアリたちを見守る~、そんな気持ちで読み進めました。
ほうきのシーンが楽しい~♪なんたって原題は「小さなほうき」ですものね。
メアリとピーターを追ってくる校長先生たちとのバトルシーンも空中でのホウキバトルでした
シカの群れの中、小さなほうきが跳ね回るシーンや、乗っているメアリたちのつま先が草の露を払うほどの低空飛行・・・、アザミの綿毛が足に当たってそっとはじける想像してみて~!!

魔法学校で学生たちが唱えている不思議な呪文が、マザーグースをひねったような詩になっているのも面白い。
きっと著者もマザーグースで育ってきたに違いないよね。
そして、あとがきに書かれたハロッズのヘリほうきのお話・・・、メアリー・スチュアートさんの茶目っ気が可愛い。どんな方だったんだろうと俄然興味がわきましたヨ。


この原作をもとに映画を手掛けたのが、米林宏昌監督。
『借りぐらしのアリエッティ』『思い出のマーニー』どちらも自然の描写がとても美しくて印象的でしたっけ。
そして両作品とも女の子の成長を描いていましたよね。

本作でも赤毛が悩みの種、館で大人のお手伝いをしようとしても失敗続きの少女メアリが、手に入れた一夜限りの魔法の力で冒険を繰り広げ、成長していく姿を描いていました。
190ページ足らずという思ったよりも短い原作をいろんな工夫で膨らませ、メアリの立ち向かう冒険、困難がより大きい~。
冒頭の魔女の花の種が盗み出されるシーンのハラハラ感・・・
魔法学校の校長先生やドクター・デイというキャラクターの不思議感の強烈なこと!映画ならではの、魔法学校の摩訶不思議さ、楽しいような怖いような・・・、面白い造形でした。
(原作では1シーンしか出てこなかった)ホウキ小屋の番人フラナガンがイイキャラになってましたねーー。
そうそう、ピーターも原作では後半にしか登場しないのですが、しっかり初めから登場してメアリとの関わりも強いものになっていました。

ほうきに乗るシーンもたくさんあったのですが、原作で感じたような風や緑、葉っぱに触れるような・・・そういうメアリが感じているだろう感覚的なものがこちらに伝わってこなかったのが残念でした。
なぜかしら?舞い上がった空の高さやスピード感はしっかり感じたんだけどナ~。落ちていくシーンが多かったから?
魔法の呪文を使うシーンも少なかったですね。
これは、きっとメアリが魔法の力に頼らずに自分自身の力で立ち向かっていくーー!そういうところをしっかりと見せたかったからかな・・・。
私はメアリがちゃっかりと手に入れた魔法の本の呪文を使って逃げていく・・・・(原作の)そういうシーンにワクワクしたんだけど
変身魔法の怖さ、実験の恐ろしさ・・・そういった部分がクリーズアップされたので、ほうきに乗ったり、呪文が使えたり・・・一夜限りだけど体験しちゃった魔女的なワクワク感が少なくて・・・。
外見大人だけど中身おこちゃまな私はもう少し、そういうお楽しみ♪部分が欲しかったナ~

シャーロットおばさまが実は・・・な映画オリジナルのエピソードには、なるほど、そう来たかーー
けど、なぜあんなに可愛い魔女の家に戻らなかったのか、その後おばさまに何があったのか?とか・・・もっともっと、膨らませても良かったのでは?と感じました。
せっかく最初から登場させたペーターのおうち事情とかももっと知りたかったな。

とはいえ、ゼベティじいさんの丹精込めたお庭の花々、森の自然、まるでホンモノ!のような緑の葉っぱ
背景美術の美しさは見事でした
メアリは退屈してたけどこんな美しい赤い館村、住んでみたい~~♪

トラックバックURL
http://teapleasebook.blog26.fc2.com/tb.php/966-edecf28d
トラックバック
コメント
管理者にだけ表示を許可する
 
back-to-top