2017
07.11

月イチ★クラシック「太陽が知っている」

太陽が知っている

太陽がまぶしいサントロペの別荘で二人、情熱的に愛し合い休暇を過ごすジャン・ポール(アラン・ドロン)とマリアンヌ(ロミー・シュナイダー)。
しかし、マリアンヌのかっての恋人ハリー(モーリス・ロネ)とその娘ペネロープの訪問で別荘の雰囲気は変わっていく・・・。
マリアンヌに未練のあるハリーは、劣等感を抱くジャン・ポールを刺激し、ペネロープとジャンの関係を心配するマリアンヌはわざとハリーと戯れるのだった。

そして、明日にはハリー親子が別荘を後にするという・・・その夜に


↓※ネタバレしています。ご注意くださいね。


リメイク版の『胸騒ぎのシチリア』を観てから、オリジナルの本作(1968年)を再見したい~~♪と思っていました。
さっそく、今月の月イチ★クラシックに

オリジナルとリメイク、ストーリーはほとんど変わらないのですが、やはり舞台とキャストで雰囲気が全然違う~。
なにせねぇ、この思わせぶりなキャスト
かっての恋人どうしであるドロンとロミー、二人のラブシーンになんともいえない生々しさがあるように思えてしかたありません。
マリアンヌの背中~~ドキドキものですよ
やっぱり私はまるっきり裸?より、水着の紐を解く~~なんてシーンのほうが断然色っぽいと思うナ
そして、『太陽がいっぱい』でドロンに殺されてしまうモーリス・ルネがここでもまた・・・・
加えて、映画本編とは関係ありませんがこの映画が作られた時、ドロンの私生活上ではかの有名な“マルコビッチ殺害事件”がゴシップの渦中にいたドロンの心中をつい想像しながら鑑賞してしまいます。

作家としてうまくいかず、自殺未遂をしてしまった過去を持つジャン・ピエールに対して、音楽の世界で成功した実力者ハリー。
どうしても上から目線的に見えてしまうのは『太陽がいっぱい』のせいでしょうか
リメイク版のレイフほど目立ったり、弾けてはいませんが、その分、マリアンヌに対する本気度がひしひしと感じられました。
そんなハリーの気持ちをもちろん知ってる上で、ジャンの嫉妬をあおるマリアンヌ~、危険です。
そして大人たちのそういう駆け引きとはひとり、線を引いたようなペネロープの存在。
口数も少なくて気持ちのつかめない彼女の、少女とも女性ともいえない不思議な魅力、ジェーン・バーキンってこの時何歳かしら。スレンダーで中性的な雰囲気がなんとも印象的でした。

やがて起こってしまうプールでの殺人
以前観た時は憶えていなかったけれど、リメイク版を観た後だと(こちらは揉みあっての・・・!という感じでしたが)ドロンの目がコワイ~~。プールサイドから冷酷にハリーを何度も何度も蹴るシーン・・・・
これはもう、かばえないゾ・・というくらいの怖さなのでした。
そしてね、リメイク版と違ってフランス警察・・・、見抜いてますポール・クローシェ演じる刑事の優秀さにハラハラします。

自分が嫉妬をあおってしまった負い目もあって・・・真相を知った後でもジャンをかばうマリアンヌ。
ラストシーンはペネロープを母親の元に返し、また二人きりになった彼らが抱擁しあうシーンでした。
けれど、そこにはもう冒頭のような情熱はなく、
「彼女はいつか自分を裏切るかもしれない」と思うジャンと、「あの刑事が言ったようにもしかしたら・・・・いつか彼は私の口を封じたくなる日が来るのかも・・・」マリアンヌのそんな思いが伝わってくるかのような・・・、
この先二人にず~~と影を落とすであろう、なんとも苦々しい想いが交差しあうラストシーンでした。
このオリジナルの救われないナ~~というラストシーンに比べたら、リメイク版にはまだ救いや明るさがあってほっとしたのですが、
やはりこのオリジナルのなんともいえない空気は強烈にあとひきます。あのドロンの眼にハッピーエンドはあり得ませんね。

さて、リメイク版もだけれど、オリジナルもファッションに目が行きましたよ~♪

2太陽が知っている
太陽が知っている4
ロミー・シュナイダーの大人な着こなし~。水着はシンプルなデザインで白か黒。
緑のクレージュのドレス、ちょっと不思議模様がバケーションにぴったり。

ペン
太陽が知っている3
ジェーン・バーキンの長い足~~アミアミのワンピース、可愛い。

IMG_4836.jpg
ハリーの葬儀を終えた3人。ここで唯一スーツを着たドロンに不謹慎ながら見惚れてしまう


IMG_4830.jpgIMG_4834.jpg

そしてカゴバック~~大好きなのでチェック、チェック~、こういうの、古さを感じさせませんね。

原題はシンプルに「プール」でしたが、もちろんドロンの『太陽がいっぱい』にかけてのこの邦題。
もうひとつ、『太陽はひとりぼっち』という作品もありましたっけ。確か観てるハズ・・・記憶が~。
そちらも再見してみたいな♪
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コメント
ロミー・シュナイダーとアラン・ドロンなんて、なんとも意味深なキャスティングですね(笑)
『胸騒ぎのシチリア』ってこれのリメイクだったんですか!?
ロミー・シュナイダーは「離愁」というジャン・ルイ・トランティニアンと共演した映画を昔見ましたが、子供だったので、ピンとこなかった記憶がありますが、おそらく今見るとグッとくるかと思われます。
「太陽はひとりぼっち」も見た記憶がありますが、ミケランジェロ・アントニオーニ監督なので、また全然違った雰囲気でしょうね。完全に「太陽がいっぱい」に便乗した邦題ですね(笑)
昔の映画ってファッションがなんとも素敵ですね♡
tontondot 2017.07.12 11:09 | 編集
>tontonさん

最初は別の女性がキャスティングされてたのをドロンが彼女を!!と押したらしいですよ~!(^^)!
そうなんですよ、『胸騒ぎのシチリア』は本作のリメイクです。
ドロンの役を演じたマティアス・スーナールツはオリジナルは観てない・・ドロンはアイコンだからかないっこない(?)的な発言をしてたとか。

「離愁」おお!!私も観たような記憶がありますよ。
こういう作品ってきっと今くらいに見たら若い時より響く気がしますね。

「太陽はひとりぼっち」と合わせて太陽3部作だとか(笑)
こちらもぜひぜひ再見したいです。

ファッション、イイですよね~♪
↑の葬儀の時のロミーのファッション、こういうワンピース母が着てましたよ。
それぞれの服に合わせてロミーの髪型も凝っていて・・・目の保養になりました。


dot 2017.07.13 17:15 | 編集
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