2017
05.16

「手紙は憶えている」

手紙は憶えている

最愛の妻ルースが死んだ。
だが、90歳のゼヴはそれすら覚えていられない程、もの忘れがひどくなった。
ある日彼は友人のマックスから1通の手紙を託される。
「覚えているか?ルース亡きあと誓ったことを。君が忘れても大丈夫なように、全てを手紙に書いた。その約束を果たしてほしい―」

           <公式サイト ストーリーより>


“家族を殺したナチスを探し出そうとする老人が、認知症で・・・なんとも心配な感じで”
・・・・・というくらいの知識で観ました。

ラスト5分の衝撃ーーって書いてあったけど、またまた大げさな~(よくある宣伝文句くらいに)思ってたら、
本当に衝撃でした

ミステリーを見ていて結構カンは働くほうだと思うのですが、今回は全く気づかず
後になって思い返してみると「そっか~、そういえば」とか思うところがいろいろ出てきたのですが、
なにせそれ以上にクリストファー・プラマー演じるゼヴの認知症っぷり(義母がそうだったので)が不安で、心配で・・・、つい、うとうとうたたねし目が覚めたら必ず妻を探す状態にハラハラ、足元はおぼつかない、言われる言葉を頭にとどめておけない、こんな状態で大丈夫
おまけに3番目の候補者のところではあんなことに
最後に訪ねたルディ・コランダーのログハウスは、あまりに素敵で室内も、デッキに植えられた花々も、いろんな形のガーデンチェアにもつい見惚れてしまって
おまけに幸せの典型のような大家族、
いったいゼヴはどうするんだろう?約束を果たすんだろうか?そればかりを気にしていたので本当に驚きました。
すっかり娘にでもなったかのような目線?で観てしまったあまりに・・・、ラストの真実があまりにやるせなくて辛い

旅の目的を忘れてしまうゼヴが常に持ち歩き、何度も手紙を読み返すシーンも、
「しっかりして~!!ほらほら手紙を読んだら思い出すから!!」と思いつつ観ていたけれど、
観終わって思い出すと、手紙を読んでいたゼヴの表情はどうだった?ただ単に決意(復讐を遂げようとする)を確認してただけだった?どこか苦しいような表情ではなかった?
彼は認知が進んでいたけれど、忘れていないこともあったはず!
忘れたかっただろう過去だけれど、もしかして憶えていたとしたら、時として記憶が戻っていたとしたら、その手紙は彼にとっていったいどんな存在だったんだろう?なぜマックスと約束を交わしたんだろう?

病床の2人目のルディ・コランダーに「すまなかった・・・」と涙しながら謝るシーンも、ただ単に人違いだったことを詫びていたのではなかったのでは?

・・・・と、いろんな想像や思いがどっと渦巻いてきて・・・再見してみたい思いもあるのですが、まだ今は無理


『手紙は憶えている』印象的で上手い邦題だと思いました。
でも、観終わってみると『REMEMBER』というシンプルな原題に泣けそうになってくる。

1シーンたりとも戦争時の映像や過去のシーンは無いのに、忘れることができない苦しみや悲しみ(それぞれの)をこんなにも感じさせるとは・・・・


メンデルスゾーン

2度のピアノシーンも忘れがたい。
メンデルスゾーンと・・・、4人目のコランダー家ではワグナーあぁ・・・・この選択
(おまけに、クリストファー・プラマー自身が弾いてるように見えた

何十年経っても決して風化させてはいけないことだと理屈ではわかっているけれど、
残された両方の家族のショック、その気持ちを思うと複雑でなんともやるせない・・・・・。

手紙のことも、約束も忘れ、妻が迎えに来ると信じて・・・・病室でアニメに笑い声をあげていたゼヴのあの無邪気な顔がなぜかとても思い出されます。
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少なくとも、舞台鑑賞とかでは、マナーモードにしてもらいたい・・・。
「ある天文学者の恋文」感想 dot ポコアポコヤ 映画倉庫dot 2017.06.01 09:21
コメント
瞳さん感想読んで、もう一度見てみたくなりました。
確かに!ラストでひたすらびっくりしちゃってましたが、考えたら、伏線でチラチラ見せてたはずですね。
2番目のコランダーに涙を流して謝るとか、時々記憶が戻っていたのでしょうね。
その辺が分かってみると、さらに切ない映画ですね。

>クリストファー・プラマー演じるゼヴの認知症っぷり

ホントに、演技とは思えないヨボヨボぶりで、ヨボヨボ大賞という賞があったら、「ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅」のブルース・ダーンといい勝負でした(笑)
tontondot 2017.05.17 23:52 | 編集
瞳さん、おはようございます。
これ良かったですね。
私もほとんど予備知識なくて行ったので素直に(?)驚かされましたよ。
後で思い返すと確かに色々伏線はありましたよね;;
私もゼヴの旅の危なっかしさに気を取られてたのかも・・と言う事にしとこう・・ホントはボーと見ててあんまり考えてなかったかも(笑)
認知症に関しては同じく少しひっかかる部分はあったけど、終わってみればそれほど突っ込む部分でもないし、
今は、それすらも彼の本心を簡単には推し量れないミステリーになってて良かったかなと思いました(^^ゞ
つるばらdot 2017.05.18 11:14 | 編集
>tontonさん、

こんにちは。
私ももう1回見返したいな~と思うところがいろいろあるんだけど、なにせラストが辛くて・・・もうちょっと時間置いてみようかなと思います。

>2番目のコランダーに涙を流して謝るとか、
あの場面もあとから思うと・・・いろいろ想像しちゃいますよね。

>ホントに、演技とは思えないヨボヨボぶりで、ヨボヨボ大賞という賞があったら

ぷぷぷ~~(笑)確かにヨボヨボっぷりは本人の素?なの・・・と思ってしまうくらいでしたよね。
でも、やるときは意外にシャン!としてたりね。

「ネブラスカ」なるほど~!!あちらも大丈夫かしら?と思うところがありましたよ!!
dot 2017.05.19 15:41 | 編集
>つるばらさん

こんにちは。
私、今回はもうすっかり驚かされました!!
ゼヴおじいちゃんの危なっかしさ!絶対これに気を取られちゃいますよね。

おまけに最後の候補者、あんなに素敵なログハウスで・・・
自分ちがログなので・・・でも、あんな素敵で立派なログじゃないからうわぁ~~!!って感心しきりで(-_-;)デッキにいろいろ並べてるガーデンチェアにも見惚れてたりして(苦笑)
そこにああいうコトが起こって・・・もう、ガーンでした。

>今は、それすらも彼の本心を簡単には推し量れないミステリーになってて

そうでしたねーーー。
そこがまた、観終わってからもいろいろ想像させられたりして・・・後引きます~~。
dot 2017.05.19 15:47 | 編集
瞳さん、こんにちは!
これ、見たのねー。
私もまったくラストの展開が想像つかなかったので、すごくビックりしたし、面白く見せてもらった映画でした。
そして、再見したい(色々確認しなおしたい)んだけど、どうもそこまでの気力がわいてこない映画でもあるのよね(^-^;

天文学者ーの方は、ヒロインさんが美しいから、様々な表情を楽しめるよね。
間違ったメールで、くすっと笑う時、すごくよかったよね。

もちろん、先生がジェレミー教授なのが素晴らしい。
いつも大学教授とか、そういう系の役が回ってくるよね。
latifadot 2017.06.01 09:21 | 編集
>latifaさん

こんにちは。
これ、やられました!!プラマーおじいちゃんの心配ばかりしてたら・・・あんなラストが待ってるとは~。

そうそう、もう1回観たくなりますよね。どうだったっけ?とか思うシーンとかあったりして。
でも少し時間があかないと・・・・気持ちがついていきませんよね~。

「天文学者」オルガ・キュリレンコ綺麗でしたね。
大胆に脱いでるんだけど、ラブシーンじゃない意外なシーンでしたよね。
間違いメールのシーンの笑顔、泣き顔が多かったから嬉しいよね♪
ジェレミー教授!!
そうなの!教授役、似合うわ~。
「リスボンに誘われて」も教師役だったよね。

映画館でのカツ!!(私がBBSに書いてた」私ね、結構言っちゃうのよ~(苦笑)劇場でのマナーにものすごーーくキビシイ女です。
結婚前、娘も私とよく映画に行ってたけど、まわりにお母さんの逆鱗に触れるマナー違反の客がいないか・・・すごく気になる~って言ってた~(笑)

dot 2017.06.02 12:18 | 編集
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