2017
05.11

「ガール・オン・ザ・トレイン」映画と小説

ガールオンザ

夫と離婚し、酒浸りの生活から抜け出せないでいるレイチェルは、ルームメイトに仕事と偽り・・・電車で往復する日々を送っていた。
唯一の心の支えは、電車の窓から見える、見ず知らずの「理想の夫婦」。
幸せだった頃の自分たちの日々と重ね合わせ、慰められていたレイチェルだったが・・・・ある朝、「理想の夫婦」の妻の不倫現場を目撃してしまう・・・。

まもなく、行方不明となったその妻に何が起こったのか・・、そして、その日、現場の近くを訪れてしまったレイチェルになぜ記憶がないのか・・・。


ポーラ・ホーキンズのベストセラーミステリーが原作主演がエミリー・ブラントときたら、観ないわけにはいきません。

初めて体験する衝撃のラストに激震!
う~ん、そこまでではなかったかな。

むしろ、私はラストに行きつくまでのレイチェル演じるエミリー・ブラントの記憶をなくす(ブラックアウト)ほどの酩酊っぷり・・・が衝撃でしたよ~
冒頭から(やっとしらふに戻るまでの)ラスト近くまで、ホントに酔ってるとしか思えない~~、虚ろでどこに焦点がと思っちゃうその目がスゴイ。

レイチェル
いつまでも夫との日々が忘れられないレイチェルと、

アナ
夫トムが(レイチェルと結婚していた時の)不倫相手、今は彼と再婚したアナ、

メガン
電車の窓から見える「理想の夫婦」の妻メガン・・・。

女性たち、それぞれの視点で描かれていくミステリー、
ブラントももちろんだけど、アナ役のレベッカ・ファーガソン、メガンを演じたヘイリー・ベネット、3人ともとても印象的
「ローグネイション」での強さが嘘みたいな役柄のレベッカだったけれど、押し殺したような静かな強さを感じたし、それがラストのあの行動に繋がったような気がして(むしろ、ラストの衝撃!!って彼女のあの行動か)。
ちょっとジェニファー・ローレンスを思い出させるヘイリー・ベネット色っぽい~。でも、その中に少女のまま大人になってしまったかのような頑なな純粋さも感じられたような気がします。

ミステリーではあったけれど、なにかこう、もがいているかのような女性たちの想いが強く感じられました。
「自分の記憶がなぜか遠いものに思えて、現実味がまるでない」と精神科医に語るレイチェルに、
違う記憶を与えられてきた年月が彼女の精神状態にダメージを与えていたんだと思うと・・・、2年も立ち直れないなんてどうなんと思ってしまってゴメンと思ったし、
だからこそ、ラストシーン、しっかり前を向いて電車に乗る彼女の姿が嬉しかった~。

暗めのトーンが女性たちの抱えるものと相まって・・・、ミステリアスなムードを高めていましたね~、雰囲気バッチリ


さて、映画を観てからGW中に原作を購入♪講談社文庫上下巻です。

女性3人の独白で展開されていくストーリー。
レイチェルはもちろんですが、メガンのパートが意外にも多かったです。
眠れない彼女の喪失感、スコットとの関係、
あの日、あんなことになった彼女が・・・、今度こそ逃げないでしっかりと向き合おうと決心していたことを知って、なおのこと、とても悲しく思いました。
犯人憎し~~

小説ではトムがとても魅力的に書かれていて・・・・レイチェルが彼の微笑みに思わずうっとり~なんていうシーンもありましたよ。
映画の彼はね~、私にはあんまり魅力的に見えなくて(ゴメン)なんでこの人、モテるんだろ?って思っちゃったんだけど

「いったいどんな人間だったのか、もうわからない」
一緒に暮らしていても、何年もともにいても、愛し合っても・・・、全てが分かり合えるわけじゃない。
けれど、真実を偽り、自分を完璧に見せるために嘘の人生を築いたりするのは、絶対にNO!!
そのことを原作を読んで一番強く感じました。
トラックバックURL
http://teapleasebook.blog26.fc2.com/tb.php/946-e7f4980a
トラックバック
コメント
管理者にだけ表示を許可する
 
back-to-top