2017
02.19

「ミモザの島に消えた母」

ミモザの島に消えた母

30年前、冬に咲く小さな花から通称「ミモザの島」と呼ばれる島沿岸の海で、一人の若い女性が謎の死を遂げた。
40歳になった今でも、愛する母を失った喪失感から抜け出せないアントワンは、真相を突き止めようとするが、何故か家族は“母の死”について頑なに口を閉ざす。
果たして当時、母の身に何が起こったのか?
恋人のアンジェルや妹アガッタの協力を得て、ミモザの島を訪れたアントワンは、自分が知らなかった母のもう一つの顔、そして母の死の背景に渦巻く禁断の真実に辿り着くのだったがー。

        <公式サイト ストーリーより>


幼いころ亡くなった母の死から30年ぶりに・・・ノアールムーティエ島を訪れた兄と妹。
本作は30年前の母の死の謎を追うミステリーなのですが、他のどんなミステリーとも異なっているのはその謎が家族の中に眠っている・・というところだと思います。

母について頑ななまでに何も語らぬ祖母、父・・・・、
家族の中の秘密は他人のそれよりももっとやっかいかもしれません。
踏み込むことでそれまでの関係が台無しになるかもしれない、不和が生まれてしまう。
家族だからこそ、隠していたほうがいい・・・そう思って秘めていることもある・・・。

それでも、母について調べずにはいられない兄アントワン。
仕事もおろそかになり、あわや大惨事に!?という事故まで起こしてしまう彼ののめりこみよう。
隠し事を問い詰めようとする彼が家族のパーティーやクリスマスを台無しにしていく様子は正直、痛々しくてたまらない~~。
もう30年も経ってるし・・・、思い出さなくてもいいこともあるんじゃないか。
メラニー・ロラン押しの↑ポスターではまるで彼女の役アガッタが母の死の謎に迫っていく・・ように見えますが、彼女はのめりこんでいく兄を諫める立場でしたヨ。

自分に何も打ち明けてくれない父親に怒りを覚えるアントワンだけれど、
しかし、自分自身も心配し問いかける娘に本心を隠し答えようとしない。
父親と同じことを自分がしているんだって・・・自分じゃ気づかないんだ
そして、娘もまた自分が打ち明けたいことを父親に話せないでいる・・・。

親子(祖母もいれると)4代に渡るこうした家族のドラマが、このミステリーを濃い血の通う密なものにしていたような気がしました。

娘の打ち明けた秘密が、アガッタが幼いころに見ていた(忘れていた)ある光景に繋がり、やがては事件の真実を紐解いていく・・・。ここもとても自然に感じられました。
それにしても・・・あんな秘密を共有させられることになってしまった使用人ご夫婦は気の毒でたまらないわ~。

観ている間中、最後にはいったいどんな謎が明かされるのか、
もしかしたら謎なんてなかったのではないか?・・とまで、いろいろ想像していましたが、
明かされた真実は、思ってもみなかったものであったにも関わらず。
それまで霧がかかったかのようだった兄妹の母親クラリスの短かったけれど、美しい日々を鮮やかに蘇らせてくれました。
本当に綺麗な、愛らしい人でしたね。
最後に送られてきた画像の中の、彼女の幸せそうな笑顔~~、ほろり

祖母、母、継母、アントワンの元妻、妹アガッタ(メラニー・ロラン、眼鏡もいいネ)娘たち・・・・、
大勢登場した女性たち、みんなそれぞれ魅力的なのは、さすがおフランス♪

ミモザの島に

中でも、死体安置室で働くアンジェラ、
濃密な家族のドラマに時には息が詰まりそうになるのを彼女がとてもいい感じに和らげてくれて・・・・・彼女が登場するとホッとしたわ~♪

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コメント
こんばんは~

瞳さんの最近アップしてくださる作品,どれもみんな私レンタルして観たものばかり。
これも,「火の山のマリア」も「心霊ドクター」も。
好きな作品の傾向,ほんとに似てるかも・・・です。

この作品はミステリアスで,お洒落で切なくて,お気に入りです。
満潮時に水没する「ゴアの通路」の存在が鍵でしたね。
いつか行ってみたいです。ミモザの島。
おっしゃる通り,女性陣が美しくておしゃれでしたね。
後から考えたら「悪役?」の祖母も美しかった・・・・
マフラーの巻き方・・・アントワンもなかなかキマッてましたね。

ところで!
今日レンタルしてきました!「特捜部Q」シリーズ3作目の「Pからのメッセージ」
もう原作お読みになりましたか。めっちゃ面白かったですよ。
映画化はどうなってるかしら~
今から観ますがとっても楽しみです。

ななdot 2017.02.23 22:31 | 編集
>ななさん

こんばんは。
わわっ~~、ななさんとレンタルかぶりまくりとはっ!!
すっごく嬉しいです(*^-^*)
絶対似てますよね、好み♪

「火の山のマリア」もとっても印象的な作品でしたよね。
ああいう結末になってしまって全然笑ってないマリアでしたけど、それでも彼女のうちにある強さを感じて・・・暗い気持ちにはならなかったな~。

「ミモザの島に~」これね、想像していたのとは違いましたが(てっきり兄妹二人で事件を調べていくのかと)
家族の中に眠る秘密ってミステリアスだし、なお切ないし・・・、なによりあのゴアの通路を疾走する車!!あのシーンが忘れられません。
行ってみたいですよね~~!!
そうでした!ブルーのドレスを希望してた祖母も綺麗な人でしたね。
アントワン、巻いてましたね~、オシャレだったわ。

>今日レンタルしてきました!「特捜部Q」シリーズ3作目の「Pからのメッセージ」
きゃーー!!こちらもまさかの一緒レンタル(笑)
観ました!観ました!!ビデオショップで見かけて速攻!!

今までの2作は映画を観てから原作・・だったのですが、こちらは原作を読んでの映画でした。
そのせいかしら?
やはりかなり短く、映画ならではのまとめっぷりになっていたのがちょっと物足りなく思えて。(原作3度くらい読み返してのめりこんだせいかも)
もちろん、面白かったしカール&アサドも良かったんだけど・・もっともっと長く見たかったな・・って思いもありました
映画の感想また後日UPしますが、ななさん、どう感じたかな~。
dot 2017.02.26 20:09 | 編集
おお!

瞳さんもレンタルされたんですか!Pからのメッセージ。
そっか,原作にもハマったのですね。
わたしも,原作「檻の中~」や「キジ殺し」より面白くてすごく映画化も期待していました。

で,観終わった感想ですが、面白いといえばそうなんですが、原作の出来事の役割とか犯人の動機とか,変えてるところ多かったですね~。原作を知らずに観たら,よくできてると思ったかも。でも原作ファンとしては,ちょっと不満も?

犯人役がめっちゃイケメンでしたね。でも,犯人像が,原作では厳格な父親のせいで歪んだ信仰をもった「狂信者」みたいだったのに,「悪魔」の生まれかわりっぽく変えられてて「なんで?」と思いました。
列車と車のシーンは,原作通り女性二人にやってほしかったなぁ。

感想UPお待ちしています。
ななdot 2017.02.26 22:01 | 編集
>ななさん

そうなんですよ~!!
原作とっても面白かったですよね。

>原作を知らずに観たら,よくできてると思ったかも。でも原作ファンとしては,ちょっと不満も?

分かる~~(>_<)
私もこれまで映画を観てからの原作でしたが、今回は原作を先に読んですっかりはまっていたので、
映画は映画で面白かったのですが、ええっ、変えちゃう?と思うところもいろいろありました。

Pのメッセージ、解明速かったですねーー(苦笑)
今現在誘拐中の二人に焦点を当てていたので仕方ないと思うのですが・・・何年も何年も眠っていたPの必死のメッセージの重みが薄れていたような気もして。

>「悪魔」の生まれかわりっぽく変えられてて「なんで?」と思いました。
列車と車のシーンは,原作通り女性二人にやってほしかったなぁ

一緒ですーーー。
やっぱりそう思いますよね。
原作ではとっても印象的な女性たちが登場しましたがほとんどカットされてしまって・・・映画の列車シーンは派手だったし映画的にはオイシイシーンだと思うんだけど、
特捜部は地味でいいのよ~と思ってしまいました(笑)

でもいろいろ言っても、やっぱり映画観ると思います。
カールとアサドが好きだもの!(^^)!

dot 2017.02.28 12:21 | 編集
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