2017
02.21

「火の山のマリア」

Category: WOWOW鑑賞作品
火の山のマリア

17歳になるマヤ人のマリアは、火山のふもとで農業を営む両親と共に暮らしていた。
過酷な自然に囲まれたその生活は極めて原始的な暮らしであった。
借地での農業は家族を経済的に圧迫していた。農作物が収穫できなければ追い出されてしまうからだ。
そこでマリアの両親は、土地の持ち主でコーヒー農園の主任であるイグナシオにマリアを嫁がせようとする。

        <公式サイト ストーリーより>


第65回ベルリン国際映画祭で銀熊賞を受賞した本作は、なんとグアテマラ映画

グアテマラ・・・・?コーヒー正確な場所ってどこだっけというくらいの無知な自分が情けない。
実は日本と同じように火山や地震も多く、温泉も出るそうです。

人口のほぼ半分をマヤ系先住民が占めるグアテマラ、マリア一家もマヤ系先住民。

マリア

作物を育てたり、コーヒー農園で働いたり・・・、豚を飼ってたり(種豚にお酒がっぶがぶ飲ませるシーンが強烈!)
自給自足のように見えますが、どうやら彼らは地主さんに土地を借りて住まわせてもらっているらしく・・・・、家族は生きていくのが精いっぱい。
だからこそ、マリアの両親は娘が地主のイグナシオの後妻になることを大歓迎
家族総出のお見合い?の席での、マリアの母の(地主への)高テンション・・・けれど、マリアは終始浮かぬ顔。
彼女は農園で働き、アメリカ行きを夢見る青年ペペに思いを寄せ彼に身を捧げてしまうのだけれど・・・・ペペは残念ながら・・・ろくでもないヤツでした

娘が身ごもったと知り、火山の石の上を飛び跳ねさせたり・・・、なにやら怪しい薬草を飲ませたり
下ろさせようとするお母さんに正直びっくり!!ええっーー、そういうヒト?
でも、赤ちゃんは強かったのダ・・・・
そうなると、マリアの母は「この子は生きる運命だ!!」とマリアのお腹の中の子を受け入れてしまう!!
ええーーーっ、今度はそういうことに

口数も少なく喜怒哀楽もあまり見せないマリアに比べ、マリアの母が放つパワーの強さ~~~
はっきりとものをいい、娘を叱るけれども、それ以上に娘を想い守ろうとする・・・、
二人で入る温泉(かな、湯気が出てる)シーンでは、娘の髪を自分の手で何度も何度もかきあげ、話しかける無骨で荒れた母の手のひら、どっしり貫禄いっぱいのその裸体に、なんともいえない大きな、大きな母の愛情を感じました。


だからこそ、マリアの妊娠がああいう展開を迎えるとは・・・・思いませんでした。
スペイン語が話せないマリア一家の必死の訴えと病院側の話が・・・なぜか嚙み合っていない気がして心配になったのですが・・・、
グアテマラではああいう事件?が多いってことなのでしょうか

マリア2

美しい民族衣装を身に着けていくマリアが・・・こ~んな仏頂面だってそりゃ当然でしょう。

過酷な環境、貧困や教育、グアテマラが抱える問題を浮き彫りにしつつも・・・、
助け合い、守りあって生きていこうとする家族の強い結びつきに熱いものを感じました。

山の神様に捧げものをしたり、呪術師に祈ったり・・・・、そうした迷信めいた風習に驚かされながら、
ケド、ヘビにかまれたら(呪術師じゃなく)速攻病院なんだーーー!!
伝統と現代の2つの世界が入り混じる不思議な味わいも印象的。

でも何よりも熱く、熱く、感じたのは、“母性の強さ”
生命を内に秘めたものの強さ、熱さが、グアテマラの火山と重なって大きく、熱く伝わってきました。

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