2017
01.26

「裸足の季節」

裸足の季節

イスタンブールから1000km離れたトルコの小さな村に住む、美しい5人姉妹の末っ子ラーレは13歳。
10年前に両親を事故で亡くし、いまは祖母の家で叔父とともに暮らしている。
学校生活を謳歌していた姉妹たちは、ある日、古い慣習と封建的な思想のもと一切の外出を禁じられてしまう。
電話を隠され扉には鍵がかけられ「カゴの鳥」となった彼女たちは、自由を取り戻すべく奮闘するが、一人また一人と祖母たちが決めた相手と結婚させられていく。
そんななか、ラーレは秘かにある計画をたてる……。

                         <オフィシャルサイト より>


トルコ・アンカラに生まれたデニズ・ガムゼ・エルギュヴェン監督(女性)の初監督作品。

冒頭、学校帰りに海で少年たちと戯れる姉妹の姿は、自由奔放で若さいっぱい!
水にぬれてビショビショになった制服のブラウス(そのまま泳いでるし)にドキドキしてしまう・・・そんなこちらの気持ちに「なんのこと!?」・・・と、あっけらかんに笑うような、他意のない楽し気で無邪気さに満ちていて。

けれど!家に帰った彼女たちを待っていたのは祖母からの激しい叱咤とお仕置き
さっきまでの自由な空気が一瞬にして不穏なものに・・・・。
この肩車事件!監督がティーンの時に実際に体験した出来事だそう。
トルコって・・・こんなに女性に対して封建的な国だったの!?これって・・・今もと驚いてしまう。

舞台となったのがトルコでも都会じゃなく田舎の小さな村・・・ということなので古い慣習や封建的なしきたりが根強く残っているということなのかもしれないけれど、
それまで通っていた学校にも行かせてもらえず、PCも電話も、化粧品も・・、自由の女神のポストカードさえも!没収され、
家の外へ出られないようになってしまった5人の姉妹。
代わりに家の中で行われるのが、さまざまな“花嫁修業”

5姉妹2

最初は誰が誰だか・・・末っ子のラーレ以外はよく分からなかった姉妹は、みんなそれぞれに可愛くて美人
原題の「ムスタング」は車!?って思っちゃったけど、野生の馬っていう意味でした。
姉妹たちの長い髪~、飼いならされたくない自由な魂・・・、ぴったりのタイトルです。

閉じ込められてもBFと逢引きしたり、脱走してサッカーの試合を観に出かけたり・・・イケイケ~、ヤッチャエーーと彼女たちの奮闘ぶりを応援していたんだけれど(サッカーの試合観戦の弾けっぷりが最高に楽しそう)
事態はだんだんと大変なことに・・・。
家の周りのあの柵!柵の上、尖ってましたもはや、監禁

まわりの決めた相手との、いやおうなしのお見合い=結婚があっという間に決まっていく。
お見合いの席で登場した紅茶のカップに、やっぱりあの独特のチャイグラスだ!とちゃっかりチェックしましたが、
求婚するのが相手じゃなくて・・・男性の父親っていうのも不思議な習慣です。家長から・・ということで、やはり家と家同士の問題ってことなのでしょうか。
長女は上手く立ち回ったから良かったけれど、次女の子が可哀そうで・・・。
そりゃあ、式の時にお酒飲みたくなるよね
初夜のシーツチェックにもビックリーーーなにあれ~~。

自分もそうしてきたのでそれが当たり前だと思ってて、孫の教育を自分の責任だと責められるおばあちゃんの気持ちもわかるけど、サッカーの試合の時の(ブレーカー破壊のような)頑張りをほかでも見せて欲しかった。
あの叔父さんに至っては・・・、〇〇野郎~~

姉妹それぞれの行く末にハラハラしているところに三女のショックーー

それでも一番末っ子の一番ムスタングラーレの反撃に胸が熱くなりましたーー。
負けん気だけじゃない、実行力がスゴイ。
トラックの運転手のお兄ちゃん・・・イイ人で良かった。彼もどことなく、まわりに馴染んていないような・・・そんな印象を受けたので彼女の味方になってくれたのかな~。

男性に都合のよい顔や姿の美しさを求められるんじゃない、一人のひととして自分の選んだ人生を生きていけるようなそんな世界になって欲しい。監督の熱い思いがしっかり届いてきました。

5姉妹

柔らか~い光の中、瑞々しくて(時として)危うい、そんな思春期独特の少女たちの美しさ・・・映像にも惹かれました。

閉じ込められた姉妹がシーツの海で泳ぐ(真似)シーン、いつかまた本物の海で思いっきり泳げる日が来ますように

トラックバックURL
http://teapleasebook.blog26.fc2.com/tb.php/925-3a80b571
トラックバック
コメント
管理者にだけ表示を許可する
 
back-to-top