2016
11.29

「スポットライト 世紀のスクープ」

スポットライト


2001年の夏、ボストン・グローブ紙に新しい編集局長のマーティ・バロンが着任する。
マイアミからやってきたアウトサイダーのバロンは、地元出身の誰もがタブー視するカトリック教会の権威にひるまず、ある神父による性的虐待事件を詳しく掘り下げる方針を打ち出す。
その担当を命じられたのは、独自の極秘調査に基づく特集記事欄《スポットライト》を手がける4人の記者たち。

                                 <公式サイト ストーリーより>


年末が近づいてくると、「まだ観れてない~」と見逃している作品たちが気になってきます。
第88回アカデミー賞 作品賞・脚本賞受賞作品である本作もその一つ。

予告を観た時から気になっていたのに、手に取って観ていなかったのは、教会も宗教も縁遠いしなあ・・という思いがあったからかも。
でも、そういう思いは冒頭のシーンを観た時から飛んで行ってしまったし、
《スポットライト》チームの記者たちの、地味ながらも粘り強い調査にどんどんどんどん、引き込まれていきました。

新聞の定期購入者の50パーセント以上がカトリック信者という街で、
まだ記事が出ていないにも関わらず、ひしひしと感じられてくる静かながらも強い圧力
行き詰っては、やり方を変え、見方を変え調査を続ける記者たちの姿に派手さはないけれど、資料を調べつくし、足で回ってインタビューし、裏付けを取り・・・どこまでも根気強いその姿が胸に迫ります。

被害者たちとのインタビュー、
幼かった彼らにとって、どれほどの驚きとショック
そしてそれは決して過去のことではなくて、大人になった今でも傷は決して癒えないこと、
それでも生きているだけいいんだ・・という言葉に、耐えきれなかった人々がどれだけいるのだろうと思うと衝撃を受けました。


スポットライト3

変人と言われていた弁護士ガラベディアンとマイクのやり取り、
チームの調査中に、911事件が起こり、一時調査は延期になったこと、
一丸となっていたチーム内で、スクープを発表する時期についてウォルターとマイクが激しく言い争ったり、
記者たち、それぞれの(帰宅後の)姿も垣間見せて、(同じ通りに疑惑の神父がいるということを知ったマットの苦悩や、信仰心の篤い祖母を持つサーシャの気持ち)
ただ単にスクープを追う記者たちの姿を描くだけじゃない、深さも感じられました。


スポットライト2

なにより、このキャストが、しみじみと素晴らしい
本当にいいチームでしたね。
マイケル・キートン、マーク・ラファロ、レイチェル・マクアダムズ、個人的には(チーム外ですが)スタンリー・トゥッチに助演賞をあげたい~。
新局長バロン(リーヴ・シュレイバー)のキャラクターが気になって(過去に何かあったんじゃないかと)
ここはもっと個人的なシーンも見たかった


新聞VS教会・・という勧善懲悪的なお話ではなくて、
実は“ちゃんと見ていなかった”“その時に取り上げていなかった”という、追う側にも苦い部分があったというところ、
もしかしたら、自分たちも臭いものにふたをしているときがあるんじゃないか・・・と考えさせられるものがありました。


それにしても・・・、同じような虐待が起こっていたことが後に判明したと最後に映し出された街の数の多さ!!
一気に鳥肌が立ちました。
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