2016
10.26

「獣は月夜に夢を見る」

月夜に獣は

美しい海岸沿いの小さな村で、父と病気の母と暮らすマリー。
父は母の病のことは何も教えてくれない。村の住人は車椅子の母を恐れ、マリーには懐疑的な眼差しをぶつけてくるが、彼女はそれがどういう理由から来るものなのか知らなかった―。ある日、マリーは職場で出会ったダニエルに恋をする。孤独を抱える二人は徐々に惹かれ合うが、時を同じくしてマリーは身体に奇妙な変化を感じ始める。その感覚は強まり、次第にコントロールできなくなっていく。身体の異変と母の病気について調べ始めるマリーだったが、そこには決して抗えない哀しい秘密が隠されていた…。全てが明らかになった時、愛し合う二人が下した衝撃の決断とはー

                              <公式サイト ストーリーより>




↓ ※ちょっぴりネタバレかな?未見の方はご注意くださいね。



気になるタイトルおまけに舞台が北欧ですって。
お友達に教えてもらってこれは観なくては!!とチェックしていた作品です。

獣は2

デンマークの海沿いの小さな村。
北欧独特の、美しいけれど、どこか寂しげな雰囲気が独特のムードを醸し出していました。

父母と暮らすマリー。冒頭はマリーが診察を受けているシーンでした。
細かく質問しながら彼女の身体を診ていく医師・・・、なにか不安なものを感じる始まりです。
車椅子生活で、ほとんど口もきかない(きけない?)マリーの母の様子も気になります。いったい何の病気?

そして、マリーが勤め始めた職場での様子も・・・・、なにかこう、周囲の人々の視線に含むようなものを感じます。
よくあるイジメにしては何かありそうな。あんな新人歓迎はないだろーーと腹立たしいこと!!
中盤に明らかになるのですが、村人たちはマリーの家族の秘密を知っていた・・・ということなんですね。

やがて、徐々に身体に異変を感じ始めるマリー、
注射を強要された彼女を救った母のあの姿には驚きました
せめて娘だけは・・・という母の気持ちだったのでしょうか。その後の母のとった行動を思うとなんともいえません~。
そんな母と娘を見ていなくてはならない父親の立場も辛い。

もちろん周囲の人々にとったら恐怖でしかない存在かもしれないし、私が村人でもそう感じるんだろうなあと思うのだけれど、
生きていても全く自分で動けないようなあの状態にしなくてはならなかったのか‥・・・。
まるで、挑発するかのように変形した爪を村人たちの前で隠そうともしないマリーに、
その怒りやくやしさ、望んでこうなったのではないのに~~という憤りがわかる、分かるんだけど、そんなことしたら・・・とハラハラしました。

本作が映画デビューというマリー役の女優さん、寂しげで、けれど強い表情が印象的でした。神秘的なオーラがある~。
お父さん役のラース・ミケルセンは、マッツさんのお兄さんですよね。
辛い役だったなぁ。どちらかというと私も(彼のように)親目線で見てしまいました。
娘に、(まだ治療されていないときの)若き日の母の姿を見ているかのような、そんな表情が心に残りました。


挑発のお返し?あぁ、やっぱり~~(>_<)
村人たちに襲われるマリー、(マリーにとっても彼らにとっても)どんなことになるのかとドキドキしました。
工場で彼女をかばってくれた青年が、結局は村人たちとともに行動してしまうのが悲しかった。
でも、そんな中でもマリーを必死に守ろうとするダニエル、ちょっと東洋的な面立ちで親近感を覚えましたよ~。
彼とマリーの姿が、(マリーの)父母に被るように思えて・・・二人も同じような道を歩んでいくのでしょうか。

マリーの中の抱える秘密、“獣”の姿で表されていましたが、もしかしたら、誰にもあるコントロールすることが出来ない強い感情、激しさ・・・そういうものにも捉えることができるような気がしましたし、
小さな村の中で秘密を共有し、隠し通し消し去るためには手段を選ばない、そういうやり方にも恐さを感じました。

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