2016
10.04

「砂上の法廷」

砂上の法廷

裕福で著名な弁護士が自宅で殺害されるという事件が起こり、17歳の息子が容疑者として逮捕された。
一家と親交のあった弁護士ラムゼイが少年の弁護を引き受けることになったのだが、少年は(ラムゼイにさえ)黙秘を続けたまま・・・。
やがて始まった裁判でも少年の有罪の色濃く、ラムゼイは何も語らない少年の弁護に苦しむのだが・・・・。



だ、騙された~~~

“94分、あなたは騙され続ける”なんてコピーがついてるけど、
また大げさな~くらいに思ってたら、
これはヤラレマシタ。
頭のいい少年の意図については予想できたけど、まさか、真犯人が・・・そういうことだったなんて。

“この結末他言無用”公式サイトのこの言葉も、そりゃそうだ!!
これは絶対何も知らずに見て欲しい(知らずに観れて良かった)
なのでここでも、ウズウズ言いたい気持ちを押さえてネタバレなし感想にしましょう。

監督さんは『フローズン・リバー』(良かった)のコートニー・ハント。
94分というコンパクトな時間で、ほとんどを法廷シーンに使いながら、証人尋問部分で被害者を巡る家族の日常を描き出し、
事件が起きた当日の様子をも少しづつ明らかにさせてゆく。
裁判で語る証言と実際に起きた出来事を映像で重ねることで、証人たちがそれぞれ嘘をついていることがはっきり見て取れる描き方や、
それほどのシーンが割かれていないのにも関わらず、
物言わぬ被告人の弁護を引き受けたラムゼイの苦悩、その手腕をしっかりと感じさせる効果的な見せ方。
なかなか上手いですよーー。

法廷シーンもエンターテイメント的な盛り上げ方じゃなく(手探り状態のようなキアヌの弁護とか)どちらかというと淡々と
実際はこんな感じなのかな?と思えるようなリアルさが感じられました。
そういう現実っぽさと、
黙秘を続ける少年の真意や、本当の父親像は?そして母親についても・・・いろんなことを考えさせられ、
いったいあの日、あの時、何が起きたのか~!!
そしてこの裁判の行方はどうなっていくのか、途切れない緊迫感がイイですね~♪

ラムゼイが言う「誰もが嘘をつく」
証人達の嘘を見抜く才能の持ち主である女性アシスタントが敏感に感じ取る、なにかしらのきな臭さ、これが見ているこちらにも移ってくるかのようで、いったい何が起きるのか~、ハラハラしました。
それぞれの立場や感情でつく数々の「嘘」から、やがて、黙秘を翻した少年の告白の衝撃!
そして一番大きな嘘をついていたのは誰かというところにたどり着いた時のショック~~~、
あぁ、騙されたなぁ。

中盤まで一言も発しなかった被告人の少年が法廷でノートに書く絵、これも上手く使われていました。
最後の絵がああいうことだなんてねぇ。

レニー

被害者の妻=少年の母親役は、レニー・ゼルウィガー。
頬がこけて雰囲気が全然違っていたので、最初は誰だかわからなかったのですが、
夫に馬鹿扱いされた時の表情と、なにげなくさっと煙草をふかした時の意外なまでのミステリアスなクールっぷり。
えっ!?もしかして彼女、思っているような女性じゃない?・・・そんな二面性をよく出していました。

う~ん、アカン、アカン。
書けば書くほど、だんだんネタバレしちゃいそうになってきたのでサクッと終わりにしなきゃ

脚本の上手さとスピーディな展開、テンポの良さ。
何も知らずに、前知識を絶対入れずに見ることをおススメしまーす。
私同様騙されてください(笑)

ただ、気持ちの良いドンデン返しでないことだけがね~、残念なのでした。
少年の気持ちを思うと・・・・


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