2016
09.28

「ルーム」

ルーム


ママ(ブリー・ラーソン)とジャック(ジェイコブ・トレンブレイ)が二人で暮らす狭い部屋に、今日も新しい朝が来た。
ジャックは、電気スタンドや洗面台、トイレにまで「おはよう」と挨拶し、「僕、5歳だよ」と宣言する。
今日はジャックの誕生日、ママがケーキを焼いてくれると聞いて、喜ぶジャック。
歯磨き、ストレッチ、壁から壁への駆けっこ─ジャックは毎朝のルーティンを、ゲームのように楽しそうにこなす。
けれど、出来上がったケーキに火のついたロウソクがないのを見たジャックは、すねて怒り出す。
ママはそんなジャックを抱きしめるしかない。
そう、この部屋にはロウソクだけでなく、いろんな物がない。窓さえも天窓が一つあるだけだ。

               <公式サイト ストーリーより>




↓※ネタバレあります。未見の方はご注意くださいね。



原作先に読もうかな~♪と思ってたら!レンタル始まってたーー

冒頭からのママとジャックのやりとり
状況を知っていなきゃ、かなり狭いところだけど親子ですごく密接に暮らしてるの?って思うくらい、
幼いジャックくんが愛らしくて楽しそうで・・・そんな様子に思わず癒されてしまうんだけれど(部屋にあるいろんなモノにおはようの挨拶をするの、可愛い♪)
徐々に見えてくる、“ママが1日なんにもできないくらい落ち込んでる日”や“日曜日だけ何か欲しいものが持ってきてもらえる”
“ジャックがクローゼットの中で眠る日には誰かがやってくる”
しだいに感じられてくる・・・普通ではなかった「部屋」という名の閉じられた世界。

外の世界から囚われの身になったママと、
この部屋の中で生まれ、ココが世界だと思っているジャックとの、振る舞いや感情には大きな違いが当たり前だけどありすぎて・・・・、幼いジャックの世界に対する知識や問いかけが(彼の環境からしたら)当然であればあるほど、
彼らの置かれている環境の異常さが強く感じられてきました。

ルーム2

女の子!?って思うくらい、愛らしいジャック。髪を伸ばしてるのは鋏を持ってきてくれないからなんだろうけれど、
長い髪はパワーの源!って教えてるママの思いがなんとも切ない。(髪については後半のシーンでも大事なキーになっていましたネ)

大丈夫!ホントに大丈夫なのーー途中で気づかれたらどんなことになるか・・・、
絨毯にぐるぐる巻きになったジャックの脱出シーン、胃が痛い~
トラックの荷台から見上げた空!風、初めて触れた「世界」はただただ驚きでいっぱいだっただろう、あのジャックの表情~。
通報してくれた犬を連れた男性や、細やかに聞き出してくれた女性警察官、イイ人たちに会えて良かった

良かった、良かった~。
だけど、「世界」へ戻ってそれでめでたし、めでたし~ではない。
普通ではない7年間を過ごした彼らのその後だって・・・普通ではないのだから。
新しい世界に戸惑い、部屋に戻りたいな~と思ってしまうジャック(にとっては!)自然な思いや、
19歳だったあの頃には戻れない、ただただ会いたいと願っていた両親が今ではもう同じ家に住んでいないという現実!
自分が存在しなかった7年間に「普通の世界」では当たり前のように時が流れている・・・。
ママにのしかかる7年間の空白の大きさ、重さ・・・すぐに元のように人生が戻ってくるはずのない、置いてきぼりにされたかのような、なんともいえない無力感。
「幸せなはずなのに~~」この叫びがなんてリアルで痛いんだろう。

複雑な思いからジャックをちゃんと見ることができないママのパパ(おじいちゃん)の気持ちもわかるけど・・・やっぱり見てあげて欲しいと思ったし、
自分自身が娘や孫のいる立場から、ばあばの立場や気持ちもすごくよくわかる気がしました。
ジョアン・アレン(おばあちゃん役)がとっても素敵でしたネ、私も彼女のようになりたい~。
複雑な思いを抱えきれず崩れていくママがなんとも辛くて、ジャックとばあば、レオ(イイ人だよねぇ)にホッとしました。

「いいママでなくてごめんね」「でも、ママだよ!」
そうなんだよねぇ。子どもにとってそこにいてくれるだけでママはママなんだ
そういう子どもの純粋な愛情がどれほど大人を強くしてくれることか
「父親っていうのは、子どもに愛情を持っているヒトのこと!」と言い切ったママの言葉も本当にその通りだヨ!!世の男性たち(いや、母親も同じだから女性たちも)よーく心しよう。私も。

外の世界を知らなかったジャックの成長が、「部屋」からかっての「世界」へ帰ってきたママを支えてくれたこと、
「部屋のベッドがいいな」なんてハッとしてしまうようなことを言っていたジャックが、
「こんなに小さかったの!?」と驚き、部屋に残されたモノたちにサヨナラを告げるラストシーン。
二人にはまだまだいろんなことがあるだろうけれど、
改めて「部屋」にサヨナラを告げた彼らが、一歩、一歩新しい「世界」に踏み出していけるよう、進んでいけるよう、願わずにはいられないな~。

アカデミー賞主演女優賞に輝いたブリー・ラーソン、素晴らしかった
そしてジャック役のジェイコブ・トレンブレイくんにただただ感動~
外の世界をまったく知らずに育ったかのような、あのピュアさ。ずーーっと、彼から目が離せませんでしたヨ。将来がとっても楽しみ~♪
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予備知識無しで見たのが良かったのかも。4つ★半~5つ★
「ルーム」感想 dot ポコアポコヤ 映画倉庫dot 2016.09.29 17:02
ルーム(2015) ROOM 製作国 アメリカ 監督: レニー・アブラハムソン 製作: エド・ギニー デヴィッド・グロス 製作総指揮: アンドリュー・ロウ エマ・ドナヒュー ジェシー・シャピーラ ジェフ・アークス デヴィッド・グロス ローズ・ガーネット テッサ・ロス 原作: エマ・ドナヒュー 『...
ルーム dot ちょっとお話dot 2016.10.01 10:46
コメント
お邪魔します~~
この映画、親としていろいろ考えさせられる映画でも
ありましたよね。
世間にふれていない分、子供がとっても純粋無垢でね。
生意気になったりすることもなく、とにかく、親思いなところがキュンときましたよ。
ひどい話ではあるけれど、希望をもてるラストで救われますよね。大人たちは無駄に知識ある分、いろいろ勘ぐったり、
偏見の目で見たり、まあ、当然な反応だったと思うけれど、
子供は違うじゃない?あの子といれば、ママもまっすぐ
生きていけるって確信できる気がしました。
子役の彼、今後楽しみよね。子役って結構変貌しちゃうから
できれば、イメージ崩さないでほしいです。
みみこdot 2016.10.01 10:44 | 編集
瞳さん、こんばんは。
ルーム、見たのですね〜♪
ラスト近く涙ぼろぼろになった記憶があります。

脱出シーンも迫力満点で、本当にハラハラしました。

>ジャック役のジェイコブ・トレンブレイくんにただただ感動~

同感です〜♡
演技とは思えない自然な可愛さでしたね。
初めて外の世界を知った時の子供の目線でカメラが撮られているのも感動でした。

>将来がとっても楽しみ~♪

私はこの一作で芸能界に入らず消えて欲しい(笑)


tontondot 2016.10.01 21:06 | 編集
>みみこさん

こんにちは。
親として、そしてばあばという立場でもいろいろ考えさせられる作品でした。
そうそう、あの少年のピュアなこと!!
部屋から助け出された後でも、ママは安堵と同時にいろんな目にさらされたり、自分の中にも虚しさが襲ってきたりしていろいろあるけど、
少年は不安も感じてたけど徐々にいろんなことを受け止めていたよね~♪

>あの子といれば、ママもまっすぐ
生きていけるって確信できる気がしました

ほんとだね~♪
親は子どもを一生懸命守るけど、子どもも親を強くしてくれて(気持ち的にも)支えてくれてるよね。

ジャック少年、どんな風に大きくなるかしら。
・・・と親戚のおばちゃん風にすぐなってしまいます(笑)
dot 2016.10.04 11:30 | 編集
>tontonさん

こんにちは。
「ルーム」ご覧になってたのね~♪
感想あとで読みに伺おう~っと。

カーペットに巻かれたあの脱出シーン、もう胃が痛くって(>_<)どうなることかって思いました。

>初めて外の世界を知った時の子供の目線でカメラが撮られているのも感動でした。
見上げた空とか、風とか、本当に彼が感じているかのような感覚を(こちらも)感じちゃうような。
そういう風に撮られてましたよね。

>私はこの一作で芸能界に入らず消えて欲しい(笑)
あははっ、確かにそういう気持ちもある~(笑)
子役が大人の俳優として成長していくのって難しいから、今のままで・・・とも思いますよね~!!
dot 2016.10.04 11:35 | 編集
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