2008
08.02

「フロスト気質」

フロスト気質 上 (創元推理文庫 M ウ)フロスト気質 上 (創元推理文庫 M ウ)
(2008/07)
R.D.ウィングフィールド

商品詳細を見る

フロスト気質 下 (創元推理文庫 M ウ)フロスト気質 下 (創元推理文庫 M ウ)
(2008/07)
R.D.ウィングフィールド

商品詳細を見る



第三弾からなんと!!7年だもの。
待ちに待ったフロスト警部の帰還!急いで読んでしまったらもったいなさすぎる!!
ここはじっくり、ゆっくり、たっぷり時間をかけて楽しもう。
なんといっても上下巻もあるのだから(嬉しすぎる~)・・・と思ってたのに・・・。


あぁ・・なんてことだろう。
読み始めたらページをめくる手がとめられない。

まさにフロスト警部並のハードさで、一気に上下巻を読んでしまった・・・・!!

おなじみのデントンの街、季節はハロウィン。
よれよれのレインコートに、エビ茶色のマフラーをもう、しっかり巻き込んで我らがフロスト警部の登場です。
珍しく休暇中だった警部、でも宿敵マレット署長のタバコをくすねにデントン署に寄ったのが運のつき!
お約束どおり、事件をたっぷりと抱え込んでしまうことに。

ゴミ袋から発見された少年の遺体に15歳の少女の誘拐事件。
謎の腐乱死体に、連続幼児刺傷事件・・と。
なんとまあ!今回もデントン署には難事件が続発。
これまでにもまして、フロスト警部はハードな仕事っぷりです。
休暇を返上し、従えるのは勝気な女性部長刑事と・・・なにやらワケありジム・キャシディ警部代行。

これでもか~~とばかりに連続する事件にくせもの揃いの容疑者たち。
にも関わらず、デントン署の人員不足は変わってないようですよ(苦笑)
もちろん、フロスト警部のお下品ジョークも変わりなく(笑)いや、もう、以前よりもっと下品になってるかも~~(苦笑)
リズ・モード部長刑事にもセクハラ発言バンバンだし~!!

直感を信じる、行き当たりばったりの捜査方法ももちろん変わりないし、おおっ!!なにか糸口がと思わせておいて、期待はずれの結果・・っていうのも変わりなくって(笑)

まさにフロストワールド、フロスト節満載。
弱者や被害者に見せる優しさにほろり。
細かいことなんかどうにでも曲げちゃう柔軟性?(いい加減さ?笑)もしっかり健在。
読めば読むほど、いい味なんですよね~。
宿敵マレット署長の、間の悪い時に登場するそのタイミングの良さっぷりと、ウェルズ巡査部長の嘆きっぷりにも磨きがかかって。

睡眠時間なんていったいどれだけあるんだろう・・というフロスト警部の超ハードな仕事っぷり。
よれよれになりつつ、ボロボロに落ち込みつつも、でもその体力ときたら。
ベーコンや卵、フィッシュ&チップス、決してご馳走というのではないけれど、警部がありつく(まさにそんな感じ!)食事にこちらもごっくん。署内に漂うチップスのお酢の匂いがぷんぷん。

そしてもちろんお茶のシーンもたっぷりあるのがフロスト流。
思わずぐぐっと喉に詰まっちゃうようなお茶のシーンもあったけど、どこでもここでも、しっかりお茶を飲んでるんですよね。今回もウェルズ巡査のポットからももちろんお茶を拝借しちゃったりして。
密かにフロスト警部のパワーはお茶にあり!!って睨んでるんですけどね~(笑)

7年ぶりのフロスト警部は、亡き奥さんとの思い出が語られたり(甘いだけの思い出じゃないところが、まさにフロスト!)女性とのプライベートなシーンがあったりと。
これまでよりももっと人間味がましていたりと。

「まったくもうーーー!!」と笑いつつも、子どもを助けようとなりふり構わないその頑張りに7年ぶりの私、胸が熱くなって不覚にも涙がこぼれそうに・・・。

数々の事件もどういうわけだか、ちゃんと解決。
うんうん、手柄なんて気前良くあげちゃいなさい!
新聞もTVの華々しい報道も彼には無縁。だって・・・フロスト警部だもの~(笑)それでいいんです!!



残念ながら著者が亡くなられて、未読のフロスト警部シリーズはあと2作。

次はいつ会えるの?警部。
また7年後?(笑)
いや、待ちますけどね~、いつまでも。

トラックバックURL
http://teapleasebook.blog26.fc2.com/tb.php/89-cea66c60
トラックバック
コメント
管理者にだけ表示を許可する
 
back-to-top