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Slow Dream

縁あって・・・本や映画と巡りあう。




「オデッセイ」 :: 2016/06/21(Tue)

オデッセイ

人類による有人火星探査ミッション<アレス3>が、荒れ狂う嵐によって中止に追い込まれた。
ミッションに参加した6人のクルーは撤収を余儀なくされるが、そのひとりであるマーク・ワトニーは暴風に吹き飛ばされ、死亡したと判断される。
しかしワトニーは奇跡的に生きていた。
独りぼっちで火星に取り残され、地球との交信手段もなく、次にNASAが有人機を送り込んでくるのは4年後。

                            <オフィシャルサイト 作品紹介より>




火星に独り、取り残された宇宙飛行士
と聞いて底知れない孤独や悲壮感漂うSF映画をまずは誰もが思い浮かべるハズ。
けれど“そうじゃなかった”本作を観たら、やっぱりみんな驚いちゃうと思うな。もちろん、私も。

ポジティブさに自信がある!
 私ですが、実はただの楽天家
だけどワトニーのはただのポジティブじゃなかった!!
いつだってユーモアを忘れてない、前向きなその性格を支えてたのは、
“今、目の前にある問題点をひとつ、ひとつ克服していくこと”という高い知性だし、冷静沈着な強い精神力。
もちろん、居住地ハブがあったことや、過去のミッションの機材があったこと、運にも恵まれていたけれど、その運を生かせたのは彼の知識だし、努力だし、(体力だし 笑)
そしてなにより、NASAや同僚クルーたちの力でした

感謝祭のジャガイモ、私だったら真っ先にやけ食いしてるかも(笑)
まさか、火星でジャガイモが!と驚きましたが、さすが植物学者です。土にバクテリア、理論はわからないけれど、水まで作れる
子どものころ読んだ「ロビンソン・クルーソー」を思い出してワクワクしました。
しかし!お芋ってエライ
過去の機材を使ってNASAと会話する、工夫に満ちたシーンも面白かった~。

アクシンデントに見舞われて絶対足りない食料事情、
それでもやっぱり、前向きで気負わず、淡々とさえ見えるワトニーを観てると、いったいどんな風に今まで生きていたんだろう?とか、家族は?(父母はいるけど、結婚は?)とか、
普通はこういう状況の中では想像しないような、彼のプライベートな部分までもが気になったりしましたヨ~。
原作『火星の人』がとっても評判イイみたいなので、ぜひぜひ読んで、そういう部分に迫りたいな(載ってるかな?)

実は今まで一度もハンサムと思ったことのないマット・デイモンですが、
救出直前のあの痩せっぷり、ほっそりした顔に、「あらっ、素敵かも(カモって)」とトキメキました。

NASAや同僚クルーを演じた俳優陣の安定っぷりも見事でしたネ。
ノリにノッテルジェシカ・チャスティン、
『クリムゾン・ピーク』の時も思ったけど、演じる前にはしっくりくるとは想像できない役柄(船長)が見事にハマってました。
個人的には、やっぱりショーン・ビーンがイイ役なのが嬉しい(死なないし 笑)
そうそう、本作はとってもユーモアある作品でしたが(ワトニーが、全世界の人が見てるって言われたあと、何と交信してきたのか、気になる )
ワトニーが閉口する船長の音楽趣味も楽しかったし、
一番ツボにはまったのは
ワトニー救出プランを練る会議が、「プロジェクト・エルロンド」って
ここは絶対ショーンの顔を観たい!って思ったら、監督しっかりと表情とらえてました、ニクイネ。

ラストの救出シーン!!
普通ならもっと心臓バクバク、ハラハラドキドキ~~となるはずなのに、これまでのポジティブムードから
「いけるよ~、どうにかなるはず!!」と余裕に感じちゃったのって私だけ?
でも、まさか本当にアイアンマンになっちゃうなんて
漆黒の宇宙で手繰り寄せる命綱がまるでリボンのように漂って・・・・余裕で観ていたはずなのに、
がっちり!助かったシーンにはやっぱり胸が熱くなりました。

最後、クルーやNASA、そしてもちろんワトニーのその後の姿も映してくれるという親切ぶりが嬉しい。
う~ん、しかし、やっぱり意外な気がする。
リドリー・スコット監督の、ポジティブでユーモアもたっぷりなSF作品って新鮮

これはやはり、原作を読んでみよう~っと。
  1. 映画タイトル(あ行)
  2. | trackback:0
  3. | comment:2
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comment

こんにちは。
これ、本当におもしろかったです♪
現実にできるかどうかは別として、科学的な裏付けがあるところがいいんですよね。
私もリドリー・スコットには明るいイメージを持っていなかったので、すごく新鮮でした。

>一度もハンサムと思ったことのないマット・デイモン
同感です。ジミー大西に似てるし。
どちらも嫌いじゃないですけど(笑)

すみませ〜ん、ショーン・ビーン出てましたっけ?
見落としてる〜(汗)
確かに死んじゃう役が多いですもんね、彼(笑)

  1. 2016/06/24(Fri) 17:50:39 |
  2. URL |
  3. tonton #-
  4. [ 編集 ]

>tontonさん

こんばんは。
お返事遅くなってごめんなさいね~。雨だったり、暑かったりで珍しく体調崩してしまいました(>_<)

>現実にできるかどうかは別として、科学的な裏付けがあるところがいいんですよね

そうでしたね~♪
私にはチンプンカンプンでしたが(苦笑)これ、理解出来たらなお面白いだろうなあって思いました。

新鮮でしたよね~!!
少し前のSF作品は「プロメテウス」だったし、壮大で少し怖くて驚かされる!!っていうイメージでした。

ショーン・ビーン、上司に背いて、別の任務についてるクルーにワトニーのことを教えちゃったミッチ役でした。

>確かに死んじゃう役が多いですもんね、彼

そうなんですよねぇ(>_<)
だから登場すると、今回は大丈夫?って気になっちゃって(苦笑)
この作品ではなかなかオイシイ役でした。最後も笑顔だったし♪
  1. 2016/06/26(Sun) 20:50:32 |
  2. URL |
  3. 瞳 #-
  4. [ 編集 ]

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