2016
05.21

「フレンチアルプスで起きたこと」

Category: WOWOW鑑賞作品
フレンチアルプスで

フランスの高級リゾートにスキー・バカンスにやってきたスウェーデン人一家。
仕事人間の夫トマスも、ここぞとばかり家族サービスに精を出し、妻エヴァと二人の子どもたちも休暇を楽しんでいた。

だがバカンスの2日目、テラスレストランで昼食をとっていた一家の前で思いがけない出来事が起こる!
人工的に起こした雪崩が予想外の勢いでテラス向かってなだれ込んできたのだ。
必死で子どもたちを抱えようとするエヴァは夫トマスの名前を呼ぶのだが・・・なんとそのとき彼は・・・


↓今回とっても語りたい気持ちですネタバレお許しあれ




あぁ~~、ヤダヤダヤダーーーーー

いきなりの大文字です(笑)
いや、だってネ・・・・、映画を見てて「イタタタタ」とか、あぁもう見てられないとか・・・そんな思いを持つ作品はこれまでにもありました!
ありましたけど・・・、ここまでいたたまれない気持ちになったのってあった?と思わず思ってしまうほど、なんとも居心地の悪い映画でしたヨ~~。

だけどこの映画のすごいところは、トマス一家に起こったような出来事が私たちにもじゅう~~ぶん起こり得るっていうことなんですね。決して特別なことじゃない。

一家はお金持ちっぽいし、休暇を過ごすフレンチアルプスのスキー場も泊まっているホテルもお洒落
こんなところでバカンスを過ごすことができるのねぇ~♪とそこはとっても羨ましい限りなのですが、
家族を襲った突然のアクシデントで頼れるべき夫であり、子どもたちを守るべき父親がなんと!!家族を置いてさっさとひとりで逃げてしまった
あぁ・・・・なんてこと、やっちゃったよ、アイタタタ・・・・
その逃げっぷりときたら(スマホはしっかり持ってるという)見事なまでに情けなかった

そんな夫の、パパの姿を見たらその後の家族のギクシャクっぷりは仕方がないことではあるのだけれど。
せめて戻って来たときすぐに「ごめんーーー」と平謝りに謝るとか、奥さんに問い詰められたときにも素直に自分の非を認めていればなんとかなったのに・・、「それは見解の相違だ」なんて言ってしまうんですもんねぇ。
ここから先の夫と妻の心のバラバラっぷりと、ママとパパが様子が変になっていることをちゃんと察している子どもたちの不安さ、
どんどん、どんどん増していくんですね。

もちろん、みんな無事だったし結果的には良かった、ホッ~~で終わったアクシデントだったのに、トマスのとった行動が家族を崩壊の危機にまで追い詰めていってしまう。
子どもたちに聞かせたくないからと部屋の外でぎくしゃく話すトマスとエヴァ、昨日までと同じように並んで歯磨きをする二人の、だけどとってもよそよそしいムード、
雪山のリフトの機械の音や、人工雪崩を起こすための発砲音も、電動歯ブラシの音までもが・・・・なんだかとっても不穏でたまらない~。気持ちザワザワする・・・。
BGMのヴィヴァルディの「夏」も見事なまでにザワザワ感を盛り上げちゃうんです。

夫の行動&その後の言葉にどんどんと険しい表情になっていくエヴァ、
(同じ)妻として確かにあのトマスの行動も言葉も納得できるものではないし、腹立たしくて、この先こんな人と一緒で大丈夫か?っていう不安な思いもわかるけれど、
初対面だったホテルのお客を招いた場での、あの「夫のとった行動暴露」は・・・私には理解できないのよねぇ、ムリだなぁ。
あの場での彼女は、とっても怖かった!食卓を囲んでいる最初のシーンではなぜか彼女の表情が全く写らない、これはワザとでしょうか
巻き込まれた年の差カップルまでも・・・その夜のぎくしゃくっぷりがいたたまれません。

記念撮影

初日はこんなに笑顔で記念撮影をしてた一家だったのに・・・。


妻に“自分の卑怯っぷり”を暴露されてついには、子どものように泣き出してしまったトマス。
そんなパパに驚き慰めるように駆け寄る子どもたちと(子どもたちに促されて)自分もハグの輪に入るエヴァ、「あぁ、良かったね」と感じるはずのシーンに妻の「やれやれ~、仕方ない」の声が聞こえてきそうで
こういうシーンにさえ、居心地の悪さの手を抜かないなんて!!この徹底ぶりには、思わず唸ってしまうほどでした。

そして、この手抜き無さは最後のシーンにまで現れていましたヨーー。
スキー場からの帰り、険しい山道をあまりに危なっかしく進むバスの運転手にエヴァがキレる
誰よりも先にさっさとバスを降りたこの時のエヴァと、彼女の勢いに押されて同じようにバスから降りた乗客たち。
行ってしまったバスを見ながら、長い下り道をとぼとぼと歩かなければならなくなった人たち・・。
「やれやれ~、しようがないな、そこまでのことじゃなかったゾ」とでも言いたそうなトマスが、禁煙していたらしい煙草を一服ふかしながらちょっぴりニンマリしているように見えたのは、私の気のせいかしら?(苦笑)


ヤダヤダヤダーーー!!といきなり大文字で書いてしまった本作ですが、
自分だったらどうする?どう感じる?と夫の側から、そして妻の側からとそれぞれの立場からすごく考えさせられるお話、なんとも後引きますよ、これは。
そして、(後から思うと)それほどのことが起きているわけでもないのに、こんなに不穏なムードを漂わすなんて!!すごい作品でもありました。


(我が家の場合)

もうずいぶん前の夏、海水浴で(予想外の大波に)まだ小さかった子どもたちが波にさらわれて姿が見えなくなったことがありました。
岩の上で休憩していた夫はすぐに海に飛び込んだ・・・・・のですが、慌てたせいで背中を岩で強打!!
幸い、子どもたちは自力で戻ってきました

見事に救い出すことはできなかったのですが、即座に海に飛び込んだーー!!その武勇伝は語り継がれています(笑)
あの時、何もせずにいたら・・・きっと夫は私にものすごーーく責められたでしょう
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コメント
こちらにも~^^
これねーいけずな映画でしたね(>_<)
状況は違えど誰にでも起こり得ることですよね。
だから妻の気持ち夫の気持ち、色々考えちゃいました。
トマスのア然な逃げっぷり@@
一番大切なのはスマホかい(笑)
その後の二人の不穏な空気が居心地悪かったですねー
チクチクじわじわ追い詰めるエヴァが恐かったです。
巻き込まれたカップルはかわいそうでしたね。
この映画、カップルで観たら危険かも(^_^;)

瞳さんのご主人、素晴らしい武勇伝です!
ポルカdot 2016.05.25 22:06 | 編集
>ポルカさん

ご覧になってたのねーー!
わーー、気づかなくってコメントいただいて早速さきほど感想読みに伺いましたーー。
ポルカさんの感想にもう、頷きっぱなし!!

いけずーー(爆笑)
ほんと、ホント~(笑)いけずでしたねぇ。
居心地悪いったらなかったです。
トマスに逃げっぷり、まったく家族の方を見ませんでしたもんね、ビックリです。
スマホ、これ、すっごくリアルだなあって思いました。

そうなんですよね。状況違ってもあるかもしれないお話なんですよね。そこがまた恐かったね。
だからこそ、あのカップルも揉めちゃったのね。
これはデートの映画に絶対選んじゃダメ!って思うわ。

>瞳さんのご主人、素晴らしい武勇伝です!

子どもたち、ちゃんとライフジャケットつけていたので大丈夫でした!!
主人はなんとそのあと、病院に行かなくっちゃいけないくらいのけがだったの(>_<)
「みっともないなあ」と自分で言っていましたが、行動を起こしてなかったら・・・・うちも揉めていたかもしれません~(苦笑)

dot 2016.05.26 10:10 | 編集
うわ〜、瞳さん、ゾンビもR18も大丈夫な上、「さざなみ」やこういう心理ホラー?もいけるとは?本当にたくましい方ですね(笑)
これ、カンヌのある視点賞ということで録ろうと思っていたのに忘れてしまい残念!
6月にまたやるみたいなので、今度こそ忘れないようにしなくちゃ。

ご主人の武勇伝、素晴らしいです。
もっと小規模ですが、子供が小さい頃、近所から戻ると子供の頭がパックリ割れて血がドバドバでわんわん泣いていました。玄関で転んでコンクリの角で切ったそうです。
夫はボ〜としてティッシュで子供の頭を押さえているだけなのに驚き、すぐに怒鳴りつけ、休日指定医に連れて行き、大した事はなく4針縫って事なきを得ました。
男って血を見ると弱いって、テレビでタレントが同じような状況で奥さんに怒鳴られた話を自虐的に語っていましたが、あの時の夫の役立たずぶりは忘れられません。まあ今となっては笑い話ですが(笑)
tontondot 2016.05.27 11:45 | 編集
> tonton上さん

こんにちは。
へへへへ~(笑)
「殺しのドレス」を観て夜中眠れない~なんて言ってた若き日とは大違い!のたくましさになっちゃいました!(^^)!

> これ、カンヌのある視点賞ということで録ろうと思っていたのに忘れてしまい残念!
> 6月にまたやるみたいなので、今度こそ忘れないようにしなくちゃ。

WOWOWは取り忘れても、来月たいてい再放映があるのでありがたいですよね。
この作品は、すっごく居心地悪いですよ~~!!でもどうなっちゃうんだろう?って観ずにはいられない面白い作品でもありました。

おお~~!!
tontonさんちの流血事件!!(>_<)
いやーー、でもそれ、読んでいるだけでも血の気が引きそうですね。子どもの頭から血がドバドバ・・・ご主人はよっぽどびっくりしてしまったんでしょうね。
tontonさん、すごい!すぐに動けたんですね。やはり母は強し!でしょうか。

しかし、そう考えるとどんな家族も一度や2度、そういう場面に遭遇してしまうんですね。
この映画も監督さんが友人の体験談をもとに作ったとか。
だからこそ、この映画を見て自分や家族に当てはめて、すごくいろいろ考えてしまいますよ~。

う~ん、でもお子さん、頭を4針、痛かったでしょうね(汗)
dot 2016.05.27 15:33 | 編集
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