2016
01.14

「ボヴァリー夫人とパン屋」

ボヴァリー婦人


フランス、ノルマンディーの美しい村でパン屋を営む文学好きのマルタン。愛読書はこの地を舞台にした「ボヴァリー夫人」。妻と息子と平穏に暮らしていたある日、イギリス人夫婦が隣に越してくる。妻の名はジェマ・“ボヴァリー”! マルタンは若く魅力的なジェマに魅了され、次第に小説の主人公エマと彼女を重ね合わせていく。

                              <公式サイト より>



愛読書のヒロインと、現実の隣家の女性を重ね合わせ、しだいに妄想を膨らませていく主人公を演じるのが、ファブリス・ルキーニだなんて
ズルい、ずるい、ズルすぎる~~
だって、そんなのハマりすぎてる!!ぴったりすぎるに違いないもの~(笑)

若く魅力的なジェマにすっかり魅せられ、彼女の一挙一動に(小説のエマと同じようになるんじゃないかと)ハラハラし、
妄想が先走り、どんどんと深みにはまっていくマルタン~。
そんなマルタンの行動、言動が、真剣であればあるほどどこかコミカルで、可笑しくて、でも、ちょっぴり切なく見えちゃう!
もう、これは、ルキーニの独壇場ですよね相変らずブラヴォーなのです。

マルタンのパンにすっかり感動したジェマに、パンつくりを教えるシーンなんて、髪をかきあげたり、上着を脱いだりするジェマに全然他意はないはずなのに、なんだかやたらコケティッシュな雰囲気が漂ってる~。
大きな目をぎょろきょろさせて落ち着かない、マルタンの表情がそう感じさせてる?思わずププッ(笑)


パン屋

それにしても、マルタンの作るパンがとっても美味しそう♪
お店にずらりと並ぶ、私好みのハードパン。だけど、今はクロワッサンがたまらなく食べたいナ。
ジェマが忘れて行ったクロワッサンを届けに家に向かったマルタンだけど、窓から目撃した彼女の不倫現場にドキマギ、オタオタ、ショック~、思わず胸に抱えたクロワッサンがパリッ、サクッと潰れちゃう、なんて香ばしい、その音♪


パン屋3

マルタンの奥さんが言うように、それほどの美人じゃないジェマ・アータートンが演じるジェマは飾らない自然体が魅力的でした♪
ちょっとしたしぐさや表情につい目を奪われてしまう。
なにより、その健康的なセクシーさ、男性なら絶対みんなドキドキしちゃうよね。

パン屋2

ジェマに小説のエマのようになって欲しくない・・・はずなのに、だけど、そうなっていくジェマも見たいような。そんなマルタンのジレンマ?や、
ヒロインを見守り、演出する映画監督になったかのようなマルタンの妄想が、どんどん深みにはまっていき、
(彼が)あんな行動に走ってしまうなんて!
そして、ほろ苦いのに、まるで悲喜劇のような結末に驚いていたら・・・。

最後にも、ビックリ、ケッサクなラストシーンが待っていました。
マルタン~~~、“あぁ~~、懲りてない・・・・・・”
息子ちゃんにすっかりやられましたネ。
(私は、妄想突っ走るマルタンを、あぁ、もう仕方ないネとちょっと冷めて見守る奥さんも結構好き♪)


「ボヴァリー夫人」「谷間の百合」「マノン・レスコー」「椿姫」「赤と黒」・・・・・、
今よりずっと文学少女(今は少女じゃないけどサ)だった若き日に、夢中で読んだフランス文学の中で、
残念ながら一番印象が薄かった「ボヴァリー夫人」、
これは、ぜひもう一度読み返してみたいな~。マルタンの気持ちが分かるかしら。


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