
干ばつが続く近未来。
14歳の少年ジェロームは、父アーネストと姉メアリーとともに荒野に暮らしていた。
乾いた土地にいつか水を引き、農場を復活させるのが父とジェロームの夢・・・・・だが、ある日、思いもかけないことが起こってしまう・・・・。
WOWOWの番組表をチェックしてたら、
んん?『マッド・マックス』?いやいや、違うわ、『マッド・ガンズ』

だけど、こっちもニコラス・ホルト君が出てるんだ~!
舞台は干ばつが続く近未来。
『インターステラー』でも砂嵐

の風景が印象的だったけれど、本作の世界も乾ききった荒野が舞台。
お皿を水じゃなく、砂で洗う(!)シーンがあるのです。
冒頭の水を巡る争いなんて、まるで西部劇のよう。
マイケル・シャノンの、ちょっとアクのある、魅力ある父親アーネストと、見た目は全くの正反対、華奢な息子ジェロームの親子にぐいぐい引き込まれます。
娘ナタリーを演じるエル・ファニングちゃんは、相変らず透明感があって綺麗~♪
そんな彼女の恋人役が隣家の青年フレム、ニコラス・ホルト君でした。
てっきり、主役?と思っていた彼ですが、
こんな嫌な奴をこんなにすんなり?演じられるんだ!!と、新たな一面を知ってビックリ。
アーネストの土地を自分のものにして水を引き・・という野望を達成するために彼がしたことの酷さといったら!!
思い出してもギリギリ、歯ぎしりしてしまうくらい・・・のやな奴ぶり(それも意外に普通っぽく、無理なく演じてた)はある意味、スゴイ。
そんな印象的なキャラクターたちの中にあって、
ジェロームを演じたコディ・スミット=マクフィー君(とっても良かった♪)の、繊細な少年が、一歩、大人へと踏み出していく(踏み出さずにはいられなかった)、後半の展開には思わず力が入りました。
姉の「大人にならないで」の言葉が、なんとも印象的~。
不思議なフォルムのロボットや、扇型に広がるスマホ!?、病院にいる母親の身体につけた機械、
どちらかというと泥臭い、西部劇のようなテイストについつい(近未来ってことを)忘れそうになってしまったけれど、
登場した(未来の世界の)小道具たちは、どれもオリジナリティーがあって面白かった~♪
ジェロームと少女アナとの出会いも、前半の父親の言葉は偶然だったのか、それとも運命?なんて想像させられる、いいエピソードでした。
ジェイク・パルトロー監督、パルトローって、もしや?と思ったら、グゥイネスの弟さんなんですって。
荒削りだけれど、ぐいぐい引き込まれた本作、
キャスティングの魅力と言い、ノーチェックながらこういう作品に出会えると思わずガッツ

と嬉しくなってしまいます。
- WOWOW鑑賞作品
-
| trackback:0
-
| comment:0