2015
09.18

月イチ★クラシック 「バニー・レークは行方不明 」

バーニー


アメリカからロンドン駐在の記者をしている兄のスティーブン(キア・デュリア)を頼り、イギリスへ渡ってきたアン(キャロル・リンレー)。
この日、初登校した娘バニーを保育園に迎えに行くと、娘の姿がどこにも見えない。
しかも、保育園の誰もがバニーを見たことがないというのだ。

兄に連絡を取り、スコットランド・ヤードのニューハウス警部(ローレンス・オリヴィエ)に捜索を依頼したアンだが、
なんと、家に戻るとバニーの服やおもちゃ、娘のものがすべて無くなっている!!
イギリスに渡ってきた船会社の記録にもアンと娘の記録は無く、バニーの存在自体本当のことなのか・・・疑い始める警部に必死のアンは・・・・。


今月の月イチ★クラシックは、迷うことなくこの「バニー・レークは行方不明」をチョイス
以前町山さんの『トラウマ映画館』を読んだ時にものすご~く気になった作品がTUTAYA発掘良品でDVD化されました、バンザイ

新天地イギリスで、娘が行方不明に・・・、しかし、誰も娘の姿を見たものがいないという・・・。
やがて母親の言葉に疑いがもたれていき・・・・というストーリー、「バルカン超特急」や「フライトプラン」を思い出させる、いなくなり事件サスペンスものの元祖というべき作品です。

町山さんも書いていらっしゃったように、母親を演じるキャロル・リンレーの、美しいけれど、どこかちょっと幼げな容貌が「本当にこのヒト、大丈夫?」と思わせてしまう効果、抜群ですネ。
そして、なにより、冒頭から一度も、1カットも、チラとも、バニーの姿を見せないその演出に、観ているこちらも「本当にバーニーっているのかしら?」と思わせてしまうんですね。

加えて、なにか怪しげなムードの保育園の園長、イヤラシイ&セクハラ大家、急にいなくなってしまった保育園の料理婦・・・という怪しげな人々がまわりを彩って、サスペンスを盛り上げます。

「母親アンは、子どもの頃、バニーという空想の友達を作っていた」という兄の話から、捜査に当たるニューハウス警部は、母親に疑念を抱き始めるのですが、
ただ・・・警部役が素敵なローレンス・オリビエ
ネチネチと母親を疑うような感じはなく、むしろバブに誘ったりして、ヒロインを追い詰めるムードではありませんでしたヨ~。
(思ったより、真剣に捜査してくれてましたよね!!)

やがて・・・徐々に漂ってくる、味方だったはずの人物の、「危なさ」。
実は冒頭のシーン(揺れていたブランコ)からちゃんと伏線が張られているという上手さや、ひとつひとつの言葉の裏に隠された思惑を考えると、真犯人が誰かは明らかなのでした!!

でも、本作、犯人が誰か明らかになってから!!
ここからが、また、怖いーーーー。
思わず大文字にしてしまいましたが、普通は誰が犯人か明らかになったらそこでちょっと安心してしまうのですが、本作は違うんですね。

バニーの壊れた人形を修理に出していた、おもちゃ屋でのシーンから最後まで、ゾクゾクの連続でした。
しかし、娘の存在を信じてもらえてない前半の危うさから一転!!意外な強さと機転を見せるアンにビックリしました。
やはり、母は強し!ですね。

それにしても、ラストのブランコ漕ぎのシーンの怖さときたら!!!
しばらくは、ブランコ(もし、孫ちゃんが漕いでいても)押せないゾ、私。

大きなヒトの手が紙を破ると文字が出てくるという、凝ったタイトルロール(↑のバニーも切り絵ですね)も印象的でした。


ずっと観たいと思っていた作品が観れて発掘良品シリーズに大感謝ーーー

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