2015
08.02

「ブランカニエベス」

ブランカニエベス2

ブランカニエベス

天才的な闘牛士を父に持つカルメンは、生まれてすぐに美しい母を亡くし、
闘牛中の事故で重体となった父親は、財産目当ての看護婦と再婚してしまう・・・。

愛してくれた優しい祖母との死別後、屋敷に引き取られたカルメンを待っていたのは意地悪な継母からの虐めだった・・・・・。


↓※ ネタバレ少しあります。未見の方はご注意くださいね。


スペインのアカデミー賞と称される第27回ゴヤ賞で作品賞ほか10部門を制した本作は、なんとモノクロ、しかもサイレント
憶えにくくて言いにくい・・・タイトルのブランカニエベスって、スペイン語で“白雪姫”の意味だそう。
ズバリ、グリム童話の『白雪姫』をベースにしています。

そして、さすがというか、やはりというか、スペインと言えば闘牛とフラメンコ
闘牛士の父とフラメンコダンサーの母を両親に持つ少女カルメンは、成長したらさぞや美しいフラメンコダンサーに~♪と想像した私の予想など蹴散らして、この白雪姫はなんと闘牛士になるのでした

ベースは白雪姫なのですが、こんな風に意外な設定と、「本当は怖いグリム童話」も真っ青なダークファンタジーっぷり


底意地悪すぎ~
先日観たマレフィセントなんてとっても可愛く思えるくらい、打算的でとんでもなく意地悪な継母
(ペペのあのシーンは・・・鳥嫌いな私でもすっごく哀しいショックな場面でした)

モノクロなのに、なぜか色がついていないことを忘れてしまう・・・、
競技場では熱い太陽を、流される赤い血を、そしてマタドールの金糸の衣装、打ち上げられた花火にもまるで色がついていたかのように感じていましたし、

台詞もほんとうに限られたものなのに、父が母に渡そうとしたコレタが手から滑ったあのシーンにこれから起こる不吉な事故を、
祖母のお手製のドレスを白から真っ黒に染めるシーンに、その死を。
説明などなにもいらないその鮮やかさに唸りました。

少女カルメン

成長したカルメン

少女期も美しく成長したカルメンも、大きな瞳と、ちょっと厚めの唇がとっても印象的~
虐げられながらも強く、一生懸命生きてきたヒロインが、亡き父と同じ競技場で見事に花を咲かす~~

ここで終わったって・・・私は全然かまわないけどねぇ~~

なぜか6人しかいない小人たち、
父親のお葬式の時の、あの悪趣味な写真撮りや、
あの、胡散臭い契約書の時に感じていた不安がこんな風なラストシーンに続いていたなんて・・・。
「ええーーーー!!こんなのあり」、酷すぎませんか・・・・(涙)

だけど、このラストシーンを、
どういう風に取ってもそれは観る人の自由・・・・と監督さんもおっしゃっているので、
やっぱり、甘党の私は「いつか来る希望」へのしるしだと受け取りました。

現実はそんなに甘くないよ・・?って、いえいえ、これはお伽噺ですもの!!

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