2015
06.29

「ファミリー・シークレット」

Category: WOWOW鑑賞作品
ファミリーシークレット

結婚して25年を迎えるダーシーと夫ボブは、いまでも夫婦仲の良い幸せなカップル。
子どもたちも大人になり、娘が結婚式を控えるある日のこと、

ボブは出張へ出かけ、ひとり家で留守番をしていたダーシーは偶然、自宅のガレージで猟奇殺人事件の被害者の持ち物を発見してしまう・・・。
犯人は夫なのか・・・・まさか


スティーブン・キング原作(『素晴らしき結婚生活』)作品、久々です~
映画化にあたっては、キング自らが脚本を書いたとか。

“25年連れ添った夫が、実は殺人鬼だったら・・・・・”
というなんともショッキングなお話なのですが、

本作の夫婦、ただ連れ添ったというだけじゃないんです。
25年も一緒だともう、お互い空気的な存在というのがほとんどだと思うのですが(苦笑)そうじゃなく。
奥さんはまだまだスタイルも良い美人。ご主人は優しく、子どもたちも結婚する年齢でありながらいまだに愛し合っている。
自分たちはラッキーで幸せだと実感してる妻ダーシーだったのに。

知りたくもないのに、知ってしまった・・・、見つけたくもないのに、見つけてしまった夫の秘密。
このショックの大きさ~~~

いくら25年も連れ添った夫婦でも、だからといって・・・「あなた、これどういうこと?」なんて聞けることと聞けないことがある・・。あぁ、怖い。
自分は夫という人間を知っている、分かっていると思っていたけれど、本当にそうだったんだろうか・・・?
ここで、もし、娘や息子だったら、「いえ、そんなことはない!!」「何かの間違い!」と思えるところなんだけど、
いくら長い間一緒に暮らしてきたとはいえ、夫は他人・・・。

ショックを受け、涙を流しひとり取り乱しながらも、(いつものようにかかってきた)夫からの電話では気丈に対応するダーシーを演じるジョーン・アレン。
アカデミー賞助演女優賞にノミネートされたこともある実力派女優さん。真に迫った演技でぐいぐい引き込まれます・・・・(想像したくはないけれど)自分だったらどうするかしら?と考えさせられちゃう。

けれど、やはりキング
本作はただそんなダーシーの恐怖を描いているお話ではありませんでした。
その後、驚くべきシーンが待ち構えています!!

冷蔵パックとキッチンペーパーがあんなことに使われるなんて・・・
コトが終わったあとの後始末もさすが主婦の知恵なんて・・・いやいや、ゾクゾクするシーンでした。

映画を観終わったあと、気になって原作を購入したのですが(タイトルは原作の『素晴らしき結婚生活』の方がブラックぽっくってイイ)
ダーシーの心理状態、25年間の彼らの生活でのさまざまな思い出などが語られていてより興味深かったです。

面白いなあと思ったのは、
(原作と違って)映画では、もしかしたらこれはダーシーの妄想なのではないかしら?なんてちらりと思ってしまうような・・・・あやふやな雰囲気を漂わせていたこと。
あの真夜中の夫の驚くべき、怖ろしい告白も、彼女の悪夢なのでは・・・・?と思わせるかのような描き方に、観ているこちらも、
夫は本当はどんな人物なのか?
時にものすご~く怪しく見えたり(夫役のアンソニー・ラパリアさんの独特の風貌がピッタリ!) いや、実はそうではないんじゃ?と惑わされてしまいました。

これは脚色したキング自身の狙いなのかしら?


原作よりもブラックだった映画のラストシーン。
夫が書いたメモ(何にでも一言書いたメモをいれておくこの習性が上手く使われてました)をポイッと捨てて微笑むダーシーが、怖いほど逞しく見えました・・・・・
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