2015
03.13

「フリア よみがえり少女」

Category: WOWOW鑑賞作品
フリア


ともに小学校教師であるダニエルと、ラウラ。
自分たちに子どもが授からないことを辛く思っていたラウラは、ダニエルの昔の友人マリオが自殺し、幼い娘が一人残されたことを知り、預かりたいとダニエルに相談する。

長く会っていなかったマリオが死ぬ前に残した言葉が気になるダニエルは乗り気ではないものの、妻のために、フリアを預かることにしたのだが・・・・。


↓ネタバレしています、未見の方はご注意くださいね。


監督のアントニオ・チャバリアスさんは、あの『悲しみのミルク』のプロデューサーさんなんですって
ということで、期待を込めて鑑賞しました。

↑の画像と言い、よみがえり少女・・・なんていう邦題といい、『エスター』を彷彿とさせる怖さです。
・・・が
想像していたようなホラー的な怖さは全くありませんでした。

それよりも、どうしてこんなことになってしまったのか。
クララのことも、マリオの自殺も、
ダニエルが、しだいに狂気に囚われていくさまも・・・なんとも悲しくてやりきれない思いが残りました。

ダニエルについては・・・自業自得ともいえるのでしょうが、私は言わないわなぜって

ダニエル

ダニエル、イイ男なのダ(オイオイ
髭がなんともセクシー&まつ毛が長い~
小学校教師として真面目に仕事をしているし、妻を愛し、優しい。

そんな彼に何が?・・・と思うのですが、実は少年の日、彼には思い出したくないある出来事があったのです。
引き取ったフリアの、なにげないような言葉や(自分を)見る表情、マリオの謎の言葉、
それらが、ダニエルに過去を思い出させ、忘れようとしてきた罪悪感に苦しむ彼は、しだいに常軌を逸してしまうのです。


2

フリアちゃん、可愛いですよね。可憐な美少女。(ラウラが夢中になるのもわかります)
ダニエルに時折、謎めいた言葉をかける彼女ですが、決して魔少女的に追い詰めるわけではありません。
そして最後に明らかにされる祖母の話から、彼女はただ、そうしていればお祖母ちゃんが喜ぶからという子どもらしい理由、もしかしたら、それをひとつの遊びのように思っていた、無邪気な少女だということが分かるのですが、

そんなフリアを(クララの生まれ変わりだと思い)自分に恨みを持ち、ラウラとの幸せな日々を失わさせる存在として排除しなければならない!
少しづつ、少しづつ・・・おかしくなってしまうダニエルがとても哀れに思えてしまうのです。

“怪物”なんて言われてましたが、ホンモノの怪物は罪悪感など持たないでしょう。
少年の日の出来事もイジワルだったのは確かですが、土砂が落ちてきたのは事故でもあったと思います。でも、その時に大人を呼んでいれば・・・。
冒頭、ダニエル少年が星に願いをかけるシーンがありました。
心でひとり願ったことは、自分と父親だけでいい、介入してきたマリオ親子たちの排除を願ったのだとしたら・・それが聞き届けられたと思ってしまったのかもしれません。

クララの母親も、気持ちはすご~く分かるけど、マリオもまた自分の子どもでもあるのに・・・一生彼を許すことが出来なかった。
何を見てもクララのことしか考えられなかったのだと思うと、悲しみのあまりだとしても恐ろしいことです。

ラウラにはもっとダニエルをしっかりとみて、支えてあげて欲しかったわ。
しばらくフリアとダニエルを遠ざけて、夫婦二人で話し合って。

ラストシーンのダニエルの瞳に映った流れ星の美しさが・・・・よけい悲しい~。
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