2015
03.02

「ボディ・スナッチャーズ」と原作「盗まれた街」

ボディスナッチャーズ


軍の研究者である父親、義母、弟と共にフォート・デイリー米軍基地にやってきた17歳の少女マーティー。
将軍の娘と知り合い、遊びに出かけた彼女は若い下士官と知り合い、互いに惹かれていく。

ある夜、バスルームで謎の物体に襲われたマーティーは、急いで父親の寝室に向かうが、
そこには同じように謎の生物に襲われている父親と、父親の姿になろうとしている物体が・・・・・・!!


ジャック・フィニー原作の名作SF小説『盗まれた街』の3度目の映画化作品
今年初の月イチ★クラシックで『SF ボディスナッチャー』を鑑賞したら、本作も気になってきました!!

主人公は意外や意外17歳の少女マーティ。
舞台も米軍基地ということで、
“自分たちの周りの人々が宇宙種子に乗っ取られていく”という設定以外は、原作を離れたオリジナルストーリー
これは結構新鮮でしたよ~。

マーティを演じるガブリエル・アンウォー、若い~、かわいい~。
(最近では海外ドラマ「バーンノーティス」の、強烈なヒロインフィオナ役が印象的です)
7歳の時に母を亡くした彼女、継母と喧嘩こそ見せませんが、心の内には孤独を抱えているような表情を見せたり、
知り合った若いパイロット、ティムと惹かれあっていく様子など、
思いがけず「ボディスナッチャー」シリーズ?でこんな風に青春色の強い作品に出会えるとは思いませんでした。

2作目の「SF ボディスナッチャー」ほどの怖さ、インパクトはありませんでしたが、
マーティや将軍の娘ジェン、ティムという若者たちの不安定に揺れる気持ちも、上手く雰囲気を作り上げていたように思います。

印象的だったのは、マーティの弟が通う保育園で、(弟クン以外は)みんながおんなじような“気持ち悪~い血糊のような絵”を書いていてそれを先生が「よく出来ました」と静かに誉めるんですよね。
このシーンにゾクッ。

そして、一番怖かったのは継母の変身(乗っ取られ)っぷり。メグ・ティリー、懐かしい~。
その昔、ロブ・ロウと『マスカレード 甘い罠』に出てましたよね。
清楚な印象が強い彼女、本作でも静かでいながら・・・・見開いて微動だにしないその目の表情が凄かったです。
彼女も、ガブリエル・アンウォーもヌードまで見せる熱演ぶり
フォレスト・ウィテッカーも出てました

基地という舞台を生かしたアクションで盛り上げた後半、最後までハラハラドキドキしましたが、
(弟クンが・・・・・
ラストが、ちょっとぼんやり~と終わってしまったかな。

「種族が一番重要なのだ、個々は問題ではない」
この言葉がすごく頭に残ってます。



盗まれた街 (ハヤカワ文庫SF フ 2-2)盗まれた街 (ハヤカワ文庫SF フ 2-2)
(2007/09/20)
ジャック・フィニイ

商品詳細を見る


これほどまでに(4回も!)映画化された原作、絶対読みたい~♪と言っていたら、図書館で借りることが出来ました(書店には無かったので)。

読んで・・・・・納得です!!
時代も登場人物たちの設定も古いのに、古さを感じずにどんどんとのめりこんでしまいました。

中盤までは緩やかに・・・そしてそこから一気に加速する怖さ。
ホラー的なシーンがあるわけでもなく、血が流れるわけでもない。
むしろ穏やかで静かな説得ぶりを見せる侵略者たちの様子に、逆に冷え冷え~背筋が寒くなってきました。
図書館職員のミス・ワイアンドットの「知っていたの?」の一言、怖くて、悲しい。

映画ではいまひとつ、はっきりとわからなかったどうやって宇宙種子が「人々の姿、記憶」を完全に複製するのか、
なぜ睡眠中なのか・・もちゃんと語られていたし、
記憶は写せても、感情、、(悲しみや憂鬱を感じないのと同じように)喜び、野心のない彼らには、ある大きな問題があることを主人公がしっかりと指摘する!!そういったやり取りも読みごたえがありました。

原作のラスト、宇宙種子たちが、空に舞い上がっていくシーン、これ、映画で観たかったなぁ。

SFの面白さと怖さ、なのに突き放さない人間味や暖かさ、ノスタルジックな雰囲気も醸し出す、魅力のある1冊でした。
読めて大満足です♪
トラックバックURL
http://teapleasebook.blog26.fc2.com/tb.php/790-a154ab5b
トラックバック
コメント
管理者にだけ表示を許可する
 
back-to-top