「小説以外」

小説以外 (新潮文庫 お 48-7)小説以外 (新潮文庫 お 48-7)
(2008/05/28)
恩田 陸

商品詳細を見る


やはり、私にとってエッセイは読むものであって、書くものではない、というのが初エッセイ集が三年経って文庫になるにあたっての感想である。


そういえば、恩田さんのエッセイって読んだことが無かったかも・・と驚きを覚えていたら、あとがきのこの言葉。
いえいえ、興味津々です!文庫になったのが嬉しい。

ミステリーにファンタジー、ホラーにSF、漫画に・・・と幅広く読んでいる好きな本の話から、食べ物、音楽、そして映画に関する話と・・。
なにせ、デビューから14年間の全エッセイを収録してくれているのですから。

何から読もう、どこからめくろう・・ボリュームに圧倒されつつも、目次に目をやると

海外ミステリーベスト7
記憶の中のクリスティー、記憶の中の殺人
「精霊狩り」から始まった
ファンタジーの結末
ロマンチックコメディーの生きやすい世界を!
これだからイギリス人は
ティーポット


などなどなどなど・・・。
ものすごく興味を惹かれる題が並ぶ、並ぶ・・(笑)

中学生の時寝ても醒めても読みふけっていたというクリスティーの話題はとても嬉しいし(ベスト5も好みが似てる〜笑)、
萩尾望都さんの「精霊狩り」話には飛んで喜びたくなったし!
  「光の帝国」の根っこにあるのは「精霊狩り」
  「ネバーランド」は「トーマの心臓」と聞いて、再読してみたくなったり。

好きな作家さんと好みが似てる・・っていうだけで何でこんなに嬉しくなるのかなあ(笑)

そんな親近感と逆に、
ファンタジーは戦争の話である・・というくだりには
驚きと同じくらい、はっと納得させられる部分があったりして。
意外な部分、新しい発見を知ることもまた、同じくらい嬉しいもの(笑)

あとがきのみならず、まえがきにも
「エッセイが苦手である」と書いていらっしゃる恩田さん。

とんでもない!

春は恐怖の季節 
読書の時間、
日本に乱歩がいてくれて本当に良かった

など・・は、その感覚に思わず唸ってしまうほど。

そんなわけで、読者としては、恩田さんに読むだけとは言わず、ぜひともこれからもエッセイを書いて欲しいと思います〜。

こういう「小説以外」の世界が、恩田さんの書く「小説」の土壌となり、蓄えとなり、また新しい舞台を得て私達を楽しませてくれることも大いに期待して。


2008/06/18 16:25 | 書籍(タイトルさ行)Comment(0)Trackback(0)  Top

コメント

コメントの投稿



管理者にだけ表示を許可する

 | Blog Top |