2015
02.20

「プリズナーズ」

プリズナーズ

ペンシルヴェニア州で小さな工務店を営むケラー・ドーヴァー。
感謝祭の日、友だち夫婦と楽しい時間を過ごしていた一家を突然の悲劇が襲う。
6歳の娘アナが夫婦の娘ジョイと一緒に忽然と姿を消してしまったのだ。

警察は付近に止まっていた車の持ち主アレックスを容疑者として拘束するが、自白も物証も得ることが出来ない。
だが、ケラーはアレックスが漏らした言葉に、彼が何かを知っていると確信し、自らの手で口を割らせようとする。

一方、刑事ロキは、粘り強い捜査によって、新たな容疑者の存在を突き止めるのだが・・・。


去年からとても気になっていたのだけれど( ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督作品だし)
幼い少女が誘拐されちゃう事件と聞くとなかなか勇気が出ませんでした。
“この映画、人ごとじゃない”・・・なんて無理無理と敬遠していたのですが、

観た方々の評判がイイ
しかもお友だちから、ジェイクの警察官っぷりが良かったと聞くと俄然気になります。
監督作品の『複製された男』のジェイクの演技っぷりも良かったですよね。

153分!という長さは全然感じませんでした。
冒頭の幸せな感謝祭から一転、少女たちが行方不明になる。
これまでの暖かい時間が突然冷たく暗いものに覆われてしまうような・・・そんな気持ちを裏付けするかのような、曇り空、雪。
容疑者アレックスは本当に何か知っているの?
娘を救うためならどんなことでもやらなければならない!と思うケラーの暴走、
そして地道に捜査するロキ刑事の前に現れた新たな容疑者・・・。
少女たちがいなくなってから、どんどんと時間が過ぎてゆく・・・。

とにかく犯人もだけれど、彼女たちが無事見つかってさえくれたら・・・という思いがいっぱいでした。
本当に“人ごとじゃない”という思いにさせられます。

こういう題材のサスペンスってこれまでにもいろいろあったけれど、
被害者家族たちの心情や行動がここまで生々しく、リアルに描かれていたのって無かった気がする~。

あんな風にアレックスが漏らした「怪しげな言葉」や子どもたちが歌っていた替え歌を聞いたりしたら、もう絶対アヤシイと思ってしまうし、ケラーの気持ちもわかるんだけれど、
あの暴力シーンはとても耐えられないし、やってはいけないこと。
だからこといって、知っていながらも彼にやらせておいたらいい・・という隣人夫婦の選んだ態度も・・、あぁ、でも、もしかしたらそういう気持ちにもなってしまうかも・・。
何も手につかず、ただ眠って・・起きたらきっと娘は帰ってきているに違いない。
ケラーの妻のそんな様子も、普通だったら冷静に「ダメじゃん」と思ってしまうけれど、いや、でも普通じゃない状態に追い込まれたらいったいどうなってしまうのか。
こういう状況で、はたして正しい行動なんて出来るんだろうか・・。そもそも正しい行動って・・・
“人ごとじゃない”(3度目 苦笑)苦い思いでいっぱいになりました。

宗教的な部分も多く登場しますし、そういう部分も考えさせられたのですが、それ以上に印象に残ったのは、ケラーの妻が「あなたといれば絶対安心だと思っていたのに」と言った言葉でした。
日ごろから様々な不測の事態に備えてきたケラー、家族を守ってきた大きな父親だったケラーにとって、これはどうしても自分の手で解決しなければならないこと。そういう思いも、あの行動に繋がっていったのかもしれません。


でも、だからこそ、ロキ刑事に頑張ってほしい~!!
上司にも文句を言えるほど“これまでの事件をすべて解決してきている”筋金入りの警察官、ジェイクがどれほど頼もしく見えたか~。
それなのに・・・。
絶対寝ずに頑張っているにちがいないロキ刑事の捜査も、ケラーの「一線を越えてしまった」やり方も、どうにもこうにも、犯人にたどり着けないんですよねぇ。
これがまた、現実的というか、歯がゆいというか。

犯人に繋がる伏線は序盤からあるし、チラチラと(こうじゃないのかな?)と思わせるところはあるんだけれど、
まあーー!最後の最後まで、緊迫しっぱなし、全く気が抜けませんでした。

ラスト、実は(私はいつもあまり音量を大きくして映画を観ないので)、あの音を聞き損ねていました。
それくらい、わずかな音でしたよね。
でも、それでもあの時のロキ刑事の表情、目の動きにハッとするものを感じて、もしやとTVの音量を上げましたよ。
う~ん、ジェイク、なんていい表情をするんでしょうか。

(はっきり、明快にではないけれど)希望の見えるこのラストシーンがまた、この映画にはとても相応しく感じられました。


ロキ

おお~、ジェイクも結構背が高いんだと知った本作でした。

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善と悪が逆転する危うさ。 緊迫感の続く展開は見応えあった! PRISONERS 監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ 製作:2013年 アメリカ 上映時間:153分 出演:*ヒュー・ジャックマン *ジェイク・ギレンホール *ポール・ダノ *マリア・ベロ *テレンス・ハワード *ヴィオラ・デイヴィス *メリッサ・レオ 愛する娘を奪われた時、 父が踏み越えた一線とは。 ...
プリズナーズ dot RockingChairで映画鑑賞dot 2015.02.24 17:12
コメント
瞳さん、こんにちは!
これご覧になったんですね~

近頃はいつどんな風に誘拐が起こるか分かったもんじゃないですよね。
本当にそういう意味では人ごとじゃないお話でした。
実際に警察に任せておくだけじゃ気持ちが納まらないと
考える被害者家族がいても不思議はないです。
ただケラーほどの暴力行為はなかなか出来ないでしょうけど。

2時間半もの間、緊張感の続く映画でしたね!
ジェイクもヒューもポール・ダノも鬼気迫る演技で満足しました。
YANdot 2015.02.24 17:10 | 編集
>YANさん

こんばんは。
はい!頑張って観ました~(子ども誘拐モノって観るのに勇気が・・・)

本当にね、人ごととは思えないほどリアルに迫ってきましたね。
誘拐事件って何より時間が過ぎればすぎるほど・・と感じるから、警察だけじゃ・・って思ってしまう気がしますね。
でもケラーほどの暴力はね、絶対出来ませんよね。

早く見つかってーーーってずーーと思っていたので、とにかく緊張しました。
でも、救いのあるラストで本当に良かったわ。
俳優陣、いい演技でしたね。
ポール・ダノも凄かったわ。あの怪しさ・・・、でも一番気の毒だったんですねぇ(>_<)
dot 2015.02.25 21:26 | 編集
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