2015
02.11

「ヴィクとフロ、熊に会う」

Category: WOWOW鑑賞作品
ヴィクと

60歳を過ぎ、刑務所を仮出所したヴィクトリアは、人生を静かに送ろうと、叔父の住む田舎の砂糖小屋に居を構える。
刑務所時代の仲間にして、親密な関係にあったフロレンスも彼女の元を訪れる。

しかし、二人の到来は村の人々に違和感をもたらし、しだいに不穏な空気に包まれていくのだった・・・・。


↓※ ネタバレ少々、あります。未見の方はご注意くださいね。


お友だちのブログで観てとっても気になっていた作品が、なんと今月のWOWOWで放映
やった~

2013年ベルリン国際映画祭アルフレッド・バウアー賞受賞作品です。

まずは、このタイトルがなんともユニーク。
レビューとか読まずに鑑賞したのですが、タイトルも、内容も、想像していたものと全然違ってました
ヴィクとフロが、女性で、しかもこういうキャラクターだったなんて。

ヴィクとフロ2


舞台は、田舎の(昔は砂糖を作ってたという)砂糖小屋。ここでいう砂糖ってメープルシロップみたいなものかしら?
森の木々、湖・・・・。

寝たきりになった叔父の家に転がり込んできたヴィクトリア(ヴィク)には保護観察官がついている。
人嫌いで疲れた表情、ワケありげな彼女の元にやってきた女友達フロレンス(フロ)。
ひとり泣いていたヴィクが次のカットでは、ベッドのシーツの中で睦まじく、楽しげな声をたてる。
シーツに包まれて姿が見えない二人に、いろんな想像膨らませる~!印象的なシーンでした。

愛し合う二人だけれど、不穏な空気は彼女たちの中にも、そして周囲にも広がり、
しだいに暗い影に覆われていく。
光を浴びて心地よい森の木々も、夕暮れや夜、時としてなんとも心細く、怖ろしいものに感じられるように。

予告なく、ドーン、ドーン!!と鳴り響く太鼓?の音、
心臓に悪いよ~
田舎の村で彼女たちを見る人の目も、それほど多くは描かれないのに、なんだかとっても不穏なものを感じるんですよね。

保護観察官

それでも、最初は冷たく見えていた保護観察官とのシーンに、癒されてきたり、
水族館、機関車・・・、3人で出歩いた場面にほっとしてきたのに・・・。

怖すぎる

出たんです!!
(タイトルの)熊は出ないけど、熊よりももっと、もっと怖ろしい女が・・・。
登場した時、あんなにも良いヒトのように感じられた分、よけいに怖すぎるーーーー。
いったい、フロと過去に何があったのか・・・。知りたいような、知らなくていいような。

ヴィクとフロ

2人があんな目に遇うなんて・・・・
衝撃なんて言葉じゃ言い表せられないくらい、怖ろしくて。
実は観た夜、夢でうなされたくらい。

あぁ・・・・この驚き、衝撃は、当分おさまらない。

「水と風、どっちになりたい」
問いかけた答えが、(後で)ああいう形で呟かれた「風になりたい・・・・」

辛すぎるけれど(観察官ギョームの悲しげな顔)、
冒頭登場したラッパ吹きの少年が再び登場する、なんとも不思議なシーン(オイオイ、行っちゃうのーー
や、
2人が寄り添い歩いていく幻の姿に、ほんの少し、救いももらえたような気がします~。

あぁ、だけど、やっぱりまだ、思い出しても心臓の鼓動が早くなるほど・・・・、衝撃的な作品でした。
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