「ベティ・ブルー インテグラル」
![]() | ベティ・ブルー インテグラル 完全版 (ノーカット完全版) (2002/09/06) ジャン=ユーグ・アングラード 商品詳細を見る |
夏のある日、チリを食べていたゾルグの元に、ベティが転がり込んでくる。
互いの愛を激しく確認する日々・・。
けれど、ベティのあまりにも激しく情熱的な愛情はしだいに彼女の精神を歪めてゆくのだった・・・。
絶対一人でね・・一人で見てね・・とお薦めいただいた「ベティ・ブルー インテグラル」
ドキドキしながら、もちろん一人で見ましたが・・
それでもビックリ、思わず固まってしまう・・・冒頭から、激しい愛のシーン!!
でも、そんな情熱的なシーンがいつのまにかすごく自然に感じられてしまうくらい。
それほど、互いを求め合い確認しあう二人の愛は、強く激しく、悲しいほどでした。
ペンキ塗りをして暮らしていたゾルグのバンガローに現れたベティ。
赤いサンダルにエプロンのような奇抜なファッション、そしてあの笑顔・・・。
不思議な魅力に思わず目を奪われ、どんどんと目が離せなくなってしまう。
3時間あまりにも及ぶ愛の物語も決して長くは感じられない、忘れることの出来ないシーンがありすぎて溢れてしまいそう。
ゾルグが書きなぐっていた小説に感動し、出版社に送ろうと慣れない手つきでタイプを叩くベティ。
バンガローを出て二人でパリへ向かう途中、ヒッチハイクしたトラックの助手席から何度も何度もゾルグに「ジュテ〜〜ム」と叫ぶベティ。
友人の母の葬儀に出席した二人が、置いてあったピアノを弾いてみるシーンも短いシーンだけど忘れられない。互いに奏でるメロディはちぐはぐのようなのに、なぜか素敵に聞こえてしまう。
叶えられない望みに人生に絶望を覚え、怒りの矛先をついには自分に向けてしまうベティ・・。
どんどんとエスカレートしてゆく彼女の激情と、どこまでも何処までも彼女を守ろうとするゾルグ。
最初は頼りな〜いお兄さんに見えたゾルグをここまで頑張らせたのは、やぱりベティへの愛なんですよね。
悲しいけれど、とても痛いけれど、羨ましくて。
こんなに愛し守られているのに、それだけではダメだったのかしら。
いや、だけど、きっとあんなに愛されていたからこそ、ベティにはそれがどうしても叶えたい夢だったのかも。
20歳の誕生日にベティに贈った、あの素敵な土地。
木漏れ日の漏れる木の下でしっかりと抱き合う二人のシーンがとても好きです。
結果的にはとても辛い結末を迎えることになってしまった二人だけど、でもこんな風な穏やかなシーンや、なんだか不思議に可笑しくなってしまうシーンもあって(女装までしてお金を奪いにいくシーンも、危ないシーンのはずなのになんだかちょっと笑ってしまったり、ほら、あの頬の叩き方なんて・・)。
そして迎えた、あの静かなラストシーン。
「書いてたの・・?」
そう問いかけるベティの言葉に答えるゾルグの姿には、これまで抑えていたものがこみ上げてきました。
愛の形は全く違うけど、なぜか「嵐が丘」のキャサリンとヒースクリフを思い出して。
二人は互いに「半身」であったのかもしれません。どんなことがあろうとも、決して離れることのない・・。
思い出すたび、心はぎゅっと痛くなるけど、でも思わずにはいられない。
忘れられない映画がまたひとつ、増えました。
ベティ役のベアトリス・ダルもゾルグ役のジャン=ユーグ・アングラードも、この人以外はもう考えられないほど。
演じる・・という感覚ではもうないのでは?と思うほどの全身全霊こもったふたりでした。
ゾルグが彼女を呼ぶとき、「ベチィ」って聞こえるのが可愛い。
ベティ・・じゃなくって、ベチィでしたよね〜。
2008/06/18 02:41 | 映画タイトル(は行) | Comment(4) | Trackback(0) Top




コメント
良かった〜♪
瞳さん、(*゚▽゚)/Bonjour♪
早速観て頂いて、感想も書いて下さってありがとうございます。
それに気に入って下さったみたいで嬉しいです。
瞳さんはmixiはされてませんよね?
mixiにベティ・ブルーが好きな人が集まるコミュニティがあってあのシーンが好きだとか、このシーンが好きだとかって話がいつも賑わっていますよ。
もう四半世紀も前の作品なのに根強い人気ですよね。
blogにする前HPはこの作品の別館を作っていたくらい思い入れの強い作品なんです。
こんな風にアングラード様に愛されたいわ〜。←いえ、精神的にデスヨ(≧▽≦)
No:69 2008/06/19 16:14 | ゆ〜こ♪ #ElJgphU6URL[ 編集 ]
分かります〜!!
>ゆ〜こ♪さん
うんうん、これって、絶対ハマル気持ち分かります〜。
一度見たら、もう抜け出せない(笑)
mixはね、してないんですよぉ。
うわぁ、そんなコミュニティが・・。すごいですねぇ。
ブログとか回ってたら、ゆ〜こ♪さんがおっしゃってたように、劇場版は男性に、インテグラルは女性に人気が高いっていうのがよく分かりました。
男性ファンの方は、インテグラルだと彼の方に視点が行き過ぎてるって意見が多いんですね。
別館!おおっ!!そうだったんですね!!
アングラード様!いいですよねぇ。ベティが羨ましい〜(笑)こんなに愛されたら・・いいなぁ。
No:71 2008/06/19 22:44 | 瞳 #-URL[ 編集 ]
懐かしい
こんにちは。
この映画は思い出に残る作品のひとつなんですよ。
私は昔劇場で観ました。
愛が嵩じて狂気を帯びていくベティ、彼女を愛し続けるゾルグ。
哀しい結末かもしれないけれど、静かで深い愛のあるラストでした。
また観たくなってしまいましたよ〜
この映画を観たあと、どうしても冒頭ゾルグが食べていたチリが食べたくて、缶詰のようなものを探してきて食べたのを覚えています。
No:73 2008/06/22 15:27 | 雪芽 #6facQlv.URL[ 編集 ]
チリ!
>雪芽さん
おおーー!雪芽さんの思い出に残る映画だったんですね!
これ、劇場で観たらなおさら忘れられない映画でしょうね。
そうでしたね、深い愛が溢れていました。
私も見終わったばかりですが、また見返したくなっています。
インテグラルは3時間版なので、劇場版よりもなおゾルグの愛の深さが見れますよ。
チリ!おいしそうでしたよね!
私も食べたいです〜〜。
No:75 2008/06/22 18:00 | 瞳 #-URL[ 編集 ]
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