2014
12.09

「ラブ・クライム 偽りの愛に溺れて」

ラブクライム

一流多国籍企業のパリ支店。
重役のクリスティーヌの部下として働くイザベルは、仕事熱心で才能にあふれた女性幹部。
互いに才能を認め合う仲の二人だが、ニューヨーク本社への栄転を望むクリスティーヌは、イザベルの業績を自分の手柄としてしまう。

クリスティーヌの恋人フィリッペを巡る微妙な関係もあり、やがて二人の間には敵意がうまれてゆく・・・・・。



先日鑑賞したデパルマ監督の『パッション』のオリジナル作品
『パッション』観た時からこちらも気になっていました!!


金髪と黒発

(↑のリメイク版の2人とは、かなり感じが違う)オリジナルは、年も離れた、まさに切れ者の上司とその部下・・・という感じでした。

リメイク版の上司を演じたレイチェル・マクアダムスは、
やり手だけれど、どちらかというと自分の魅力を十分に知ってる小悪魔的なイメージでしたが、
こちらの上司クリスティーヌを演じたクリスティン・スコット・トーマスは、もう貫禄充分、堂々たる“他人のことなどに思いやりなどない”人間。

イザベルの心を掬い取るような台詞を吐いておいて(彼女が戸惑いながらも喜んでいるのを確認したうえで)すーーーっと投げ捨てる。
「髪はおろした方がいいわ」というクリスティーンの言葉に結い上げた髪を下ろすイザベル。

「そうでもなかったわね」
・・・なあんて、まるで「どうでもいいことだったわ」みたいに冷たく言い放つ彼女の、辛辣さ、冷たさにひぇ~~

イザベル演じるサニエ嬢、インテリでやり手というイメージがあまりなかったのですが(あまりスマートじゃないメガネ姿が新鮮でした
本作では上司の為に努力してきた真面目なキャリアウーマン。
けれど、出張中、上司の恋人に見せる表情はかなり大胆なんですよねぇ。


ストーリーは、中盤くらいまではリメイク版とほとんど同じなのですヨ。
ですが、オリジナル版ではもう、犯人は誰か、(早い段階で)ハッキリ見せています。

その上で、なぜか彼女は自分が犯人だと思わせるような証拠やダイイングメッセージを残しておく。
何故に?その真意はどこに

その能力を持って練りに練った「彼女の計画」が少しづつ明らかになってゆく、
コレが見どころでしたねぇ

やはりサニエちゃんは怒らせてはいけませんゾ。


イザベルの忠実なる助手、オリジナル版では男性でした
こちらはリメイク版のように迫ってはきませんでしたが、冷静に指摘するその態度が逆に
「イザベル、どうするの!?」と思わせる雰囲気を醸し出していて、よけい気になりましたねぇ。

「君(イザベル)が彼女(クリスティーヌ)と違うところは、彼女は愛のために殺人を犯さないところだ」
彼のこの言葉を観終わってからいろいろ考えてしまうわ~。

フィリッペとのことをあんな形で終わらされたことへの憎悪、傷ついた姿を衆人の前でさらけ出されたことへのショック、
だけど何より、誠実さを持って仕えてきた自分のことを「何とも思っていなかった」「これっぽっちも大切な人間だと思っていなかった」このことへの失望が一番だったんじゃないかって私は感じたから・・・。

そうすると、一生懸命仕えた自分の愛情をああいう形で返してきたクリスティーヌへの「愛のための殺人」っていうことなのかしら・・・とか想像したり。

デパルマ版のような、強烈な映像や、艶っぽさ、独特のカラーはない、どちらかというと地味な印象の作品でしたが、
クリスティン・スコット・トーマスの貫禄と、だんだんと洗練されてゆくサニエ嬢の変身ぶり、見ごたえありました~。

トラックバックURL
http://teapleasebook.blog26.fc2.com/tb.php/768-1fef07d1
トラックバック
コメント
瞳さん、こんばんは。
これご覧になったんですね!
サニエちゃんと聞くと、いかにも色っぽい部下を想像してしまうけど、
そんな風でもなかったみたいで?

>「髪はおろした方がいいわ」
>「そうでもなかったわね」
・・・・・
うわあ~・・やーねぇ( ̄∇ ̄;
でもこんな事言う上司、実際いそう・・(汗)
デパルマ版よりも現実的な雰囲気漂う作品みたいですね?
でもどちらも楽しめたみたいで良かったです。

ところで、今年もあとわずか。
この一年、お世話になりました。また来年も宜しくお願いします。
良いお年をお迎えくださいね。
つるばらdot 2014.12.26 22:16 | 編集
>つるばらさん

こんばんは。
おお、そうなんですよ~!お店には無かったのですが、ネットレンタルで発見しました。

サニエちゃん、そうなんです。
ちょっと野暮ったい感じだったの。でもどんどんと垢抜けていくんですよ~。
クリスティン・スコット・トーマス演じる上司は、
「絶対いるな!こういうヒト」って思いました。
持ち上げておいて、落とす具合がなんとも「イヤ~」な感じなんですよね。

早いですね。
あと5日になっちゃいましたね。
こちらこそ、今年もいろいろお話してくださってありがとうございました。
来年もどうぞ、よろしくお願いします。

あ!つるばらさん、ちょっと変わったの観たので、またお話に行きますねーー。
dot 2014.12.26 22:58 | 編集
瞳さん、これです~(^^ゞ今頃ですが。

こちらは仰る通り地味でしたね。
順番にコトが進んでいく・・って感じで。
コトを起こす所のBGMが琴の音って言うのは雰囲気あって良かったけど(今年もダジャレ全開でうっとーしくてすみません)
警察の捜査が甘いと言うか単純でしたよね。
これだったら完全犯罪は簡単そう・・とか思ってしまった。(笑)
イザベルってストール貰って喜んだりしてたけど、もとから上司への尊敬とか信頼とか本当にあったのかよく解らなかったし、
出張先で上司のカレシとすぐ関係持ったのも略奪に見えて、最初から好感持てなかったです;;
なので、最後の「愛のために」って言うのも全くピンと来なくて~;;
個人的には、妄想全開!(笑)のデ・パルマ節のが好みでした。
でも、クリスティンの酷い上司っぷりは面白かったし(パーティでのあの防犯ビデオ暴露は全然笑えないけどね・・)
サニエちゃんはやっぱりどこかキケンな感じで・・本当に「彼女の計画」が見どころでしたね。

前のコメントの日付見たら1年以上前;;いつも遅くてごめんなさい~。
つるばらdot 2016.02.06 21:53 | 編集
>つるばらさん

おお、この作品だったんですね~!!
デ・パルマ作品よりずっと確かに地味でしたね。

>コトを起こす所のBGMが琴の音・・
ぷぷぷ~~(笑)ナイス!!です。
そっか、琴だったのね、覚えてないのが残念~(>_<)
そうそう、出張先ではとっても大胆で、そのあたりは好感度持てないですよね。

デ・パルマ、ふふ、そうでした!妄想全開でしたね。
キャスティングといい、オリジナルとリメイクとでかなり雰囲気違ってて面白かったです。
どっちの上司がイヤかといったら、やっぱりこちらのクリスティンかなぁ。
なにせイジメの貫禄がすごい!(苦笑)

ノオミ・ラパスは逞して強いイメージなのに、そこを静かに抑えててた・・、上手い女優さんだわって思いましたヨ。

>前のコメントの日付見たら1年以上前;;いつも遅くてごめんなさい~
いえいえ~、覚えていてくださって嬉しいです♪
dot 2016.02.09 10:49 | 編集
管理者にだけ表示を許可する
 
back-to-top