2014
11.10

「大統領の料理人」

大統領の料理人

片田舎で小さなレストランを営むオルタンス・ラボリがスカウトを受け、連れて来られた新しい勤務先はエリゼ宮。
そこはなんとフランス大統領官邸のプライベートキッチンだった。
当初、値踏みするような目で遠巻きに眺めていた同僚たちも、いつしか彼女の料理の腕と情熱に刺激され、彼女のペースに巻き込まれ、官邸の厨房には、少しずつ新しい風が吹き始める。

                                       (公式サイト ストーリーより)


モデルとなったのは、ダニエル・デルプシュさん
実際に1988年から2年間、フランソワ・ミッテラン大統領のプライベート・シェフとして、エリゼ宮で腕を振るわれたそうです。

大統領官邸初の女性シェフというのは意外でした。官邸の厨房って、意外にも男性社会だったのね。
オルタンスを見る主厨房の男性シェフたちの視線、苦々しさと厳しさと、ちょっぴり好奇心
長年、厨房を任されてきたというプライドは相当なものでしょう。

そういうシェフたちを率いてお料理を作るのかと思ったら、そうではありませんでしたね。
公式なものとは別に、大統領のプライベートな食事を任される・・・、プライベートキッチンで若い助手ニコラと一緒に、
癖の「ひとりごと」を言いながらのお料理作り♪
主厨房といざこざはあるものの、観ていて一番ワクワクしたシーンです。美味しいものがいっぱい出てくるって、幸せ~

料理人

凝った料理ではない、昔ながらのお祖母ちゃんの作っていたような郷土料理が彼女の十八番
・・・と言っても、作られたお料理はどれもとても凝ってるように見えますよーー。
何層にもなったパイ包み、ソースもたっぷり~、豪華ーー。
デザートのパイにはたっぷりのクリーム、 あぁ、美味しそう。

彼女がとにかくこだわったのは、自分の目で確かめたホンモノの素材を使うこと。
そして望んだのは、大統領自身がどんな料理を希望しているのか、自分の料理を美味しいと思ってくれているのか。

簡単なことのように思われるこれらのことが、実は一番難しい。
プライベートなお食事といっても、やはり一国の大統領、公務に追われて忙しいんですよね。
「いいものを使って、美味しい料理を作りたい」官邸ならなんだって出来るのでは?なんて思っていたら、  
シェフたちとの確執はともかく、昔からのしきたりや、予算、大統領の身体を考えてのローカロリー推進・・・、
お料理以外のことで頭を悩ませられてしまうことに疲れていくオルタンス・・・。

それでも、大統領からのお褒めの言葉や、
自身もお料理が大好きだという大統領との(予定オーバーして)長引くお料理談義、

料理人3

実際のミッテラン大統領にはあまり似ていらっしゃらないように思う(映画の)大統領ですが、
登場するシーンはどれもとても暖かい気持ちになるシーンでした。ふらりと厨房に現れた大統領にご馳走したのは、
トーストの上にたっぷりのトリュフ

それだけに、オルタンスが意外なほどにあっさりと官邸を辞めてしまったところは、現実的というか、ちょっと寂しい思いがしました。
大統領やニコラとのお別れシーンもありませんでしたね。

映画は(彼女が官邸を退いてから)次の職場に選んだ南極での仕事っぷりが、エリゼ宮での様子と交互に描かれていたのですが(この描き方も意外でした)
雰囲気も場所も、お料理の予算も全く違う環境!けれど、ここではエリゼ宮では叶えられなかった、自分の作ったものを食べる人々顔を直接見ることの出来たのでした。
寂しかった官邸での別れとは全く対照的な、南極での熱烈なお別れパーティー

南極での仕事を選んだわけに、トリュフを栽培する新天地を購入したいから!という言葉に、
どこまでも素材を追求し、美味しいものを作り続けようとするオルタンスの情熱が失われていないのを感じたのは嬉しいですね。




料理人2

実際に撮影が行われたというエリゼ宮、美しい~

だけど、花より団子
ポルチーニ茸のスクランブルエッグ、サーモンのファルシ、
ベリーのパイ、メメ(おばあちゃん)風クリーム、尼さんのオナラ
(シュー生地を油で揚げたお菓子のことらしいデス、なんて強烈なネーミング

食いしん坊はやっぱり、美味しいお料理を思い出してお腹がググ~~
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