2014
09.26

月イチ★クラシック 「わが青春のマリアンヌ」

マリアンヌ2


ひと月に1作品は、昔懐かしい~クラシック作品も観ていきたいなぁという、ただの思いつきから始まった
月イチ★クラシック。

朝夕の涼しさに秋の訪れを感じる今月、なにかこう、キュン!とオセンチ(死語)な気持ちに浸りたいなと、
忘れえぬ女性を求め続ける、青春の名作『わが青春のマリアンヌ』をチョイスしました。

多くのアーティストに影響を与えたという(アルフィーの「メリーアン」は有名ですね)本作、いつか観てみたいと楽しみにしていた作品です。


鹿が遊ぶ深い森を臨み、霧立ち込める美しい湖畔に建つイリゲンシュタット館では、身寄りのない少年たちが寄宿生活を送っていた。
ある日、不思議な魅力を持つ少年ヴィンセントがアルゼンチンからやってくる。

鹿や鳥、動物たちを魅了する彼に最年長者であり優等生のマンフレートもすぐに友情を感じ、
不良グループの少年たちでさえ、彼は気になる存在。
そんな時ふとしたことから、不良グループたちと対岸にある古城(幽霊屋敷を噂される)を訪れたヴィンセントは、マリアンヌという謎の美女と出会う・・・・。


あぁ、これはぁ・・・・・
「メリーアン♪ メリアン♪」と歌わずにはいられない気持ち、分かる~~~

森と湖、寄宿舎、古城、対岸の幽霊屋敷・・・・・謎めいた美女と男爵、なんてロマンチック
これ以上心くすぐる設定ってあるかしら。

深い森に注ぐ光、暗く閉ざされた屋敷、白く浮かび上がるマリアンヌの肌
加えてモノクロというのがね、物語により神秘性を与えているように感じられます

鹿も鳥もみんな彼に魅了される・・・と紹介されたヴィンセント、
「ええっ・・・・、彼デスカ」と(失礼ながら)登場した時思ってしまいましたよ
う~ん、少年にはとても見えない。半ズボンにも違和感ありあり

でも、マリアンヌに心奪われてしまい、詩人のようにさすらう様子や恋の熱に溺れる表情は、まさに少年のそれでしたし、
(彼女以外のものには)興味を示さない、残酷さのようなものもしっかり伝わってきます(少年たちの中に紅一点の少女リーゼ、彼女のアタックに見向きもしませんでしたねぇ)。

なにより、この物語一人称で語られるんじゃなく、ヴィンセントの友人マンフレートの語り・・っていうところが「イイ!」と思う。
マンフレート、ヴィンセントよりもイケメンで好みというのは置いといても(笑)
ヴィンセントと過ごした“日々”への想い、友情や青春、寄宿舎のすべての少年たちの中に芽生えた“マリアンヌ”という美しい存在への憧れのようなものが、まるで抒情詩のように美しく語られていて心の琴線に触れてくるようです。

マリアンヌと出会って嵐とともに戻ってきたヴィンセント、
熱に浮かされた少年の激しさ、熱情を表すかのような古城の窓を突き破る大木、風に舞い散らされる蔵書、
この夜のシーンはとても印象的でした。
印象的といえば、鹿たち、なにかこう、通じるものがあるかのような、見事な演技(じゃないだろうけど)でしたヨ、どんな風に撮影したのかしら。


そして、いつ登場するんだろう?と待ちに待ったマリアンヌ、
登場シーンはとても少ないのだけれど、その美しさ
確かに(映画を見た)多くの少年たちの“心のヒト”になるのが分かりますねぇ。
暗闇のお屋敷の中で、まるでそこだけ白く輝くかのよう~、神秘的で儚げで、けれど、不思議な強さを秘めた瞳が忘れられません。


これを10代の時に見たらどんな感想持ったかしら?
でも、10代が遙か、かなた昔になった・・・オバサンになっちゃった今観たの、意外に良かったんじゃないかしら?とも思います。
もう帰らない青春の遠い日を思い出して、より「きゅーーん」と切ない~~。

この映画を見たらきっとみんな、「わが青春の○○」を思い浮かべ遠い目をするはず・・・・・。
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