2014
07.06

「オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライブ」

オンリーラヴァーズ


吸血鬼のアダム(トム・ヒドルストン)はギターをはじめ弦楽器なら何でも自在に弾きこなすミュージシャンとしてアンダーグラウンド・ミュージック・シーンで活躍している。
しかしここ近年の自己破滅的な人間たちの振る舞いにアダムは抑鬱を抱えていた。
そんなとき恋人イヴ(ティルダ・スウィントン)がデトロイトに住む彼の元を訪れる。もちろん、彼女も吸血鬼で2人は何世紀も愛し合い、生き続けてきた。
久々の再会もつかの間、イヴの破天荒な妹エヴァ(ミア・ワシコウスカ)が突然2人に会いにやってきて3人の運命は、ゆっくりと変わり始める・・・。

     <公式サイトより>




↓ ラストに触れています、未見の方はご注意くださいね。


ジム・ジャームッシュ監督の吸血鬼映画、しかも主演がトム・ヒドルストン、ティルダ・スウィントン
地元では劇場公開が無かったのでDVDになるのが待ち遠しかった~~。

ぐるぐるとまわる星々が、回るレコード盤になり、アダムとイブの姿もぐるぐる回る~
この冒頭からして、観たこともない吸血鬼映画だ!!って確信した本作、

21世紀を生きる吸血鬼カップルをたまらなく優しく、あたたかく描いた作品でした~。

今よりもずっと自由奔放に生きてきた時代を時に懐かしく思い、生きにくい現代でひっそりと過ごすアダムとイブ。
俗物的な人間たちをゾンビなんて呼んでるアダムは、引きこもりで厭世的で、鬱な状態。
木で作った弾丸でいっそ自殺を図ろうか・・・なんて思ってる彼を

「しかたないわねぇ~」とタンジールからデトロイトへと長旅して世話を焼くイブは、彼よりもずっと逞しい。

トム・ヒドルストン、ティルダ・スウィントンのカップルがたまらなくいい感じ~

ギュギュっと!

ぎゅっとしがみついてスリスリしてるみたい(笑)
透明感のある肌、スレンダーな肢体、50歳過ぎてるなんて思えない、ティルダ。
恋人を包容力たっぷりに包むこむ彼女がとっても良かった~。いや、でもトムなら私も包み込みたい

ベッドで眠る二人の裸のシーンの美しさったら



音楽無しではいられないアナログ人間のアダムと、文学少女(吸血鬼だけど)でアイフォンも使いこなすイブ。
会話に出てくる数々のミュージシャン、ビンテージもののギターはよく分からないけれど、クリストファー・マーロウ、シェークスピア、シェリー、バイロン。詩人たちの名前が嬉しい。

夜のデトロイトは、まさに(作中でも言っていた)荒野の雰囲気だし、どこか浮世離れしたようなタンジールの夜も印象的。
皮の手袋(なぜはめてるの?)に夜中でもサングラス、洗練されたファッションも素敵でした。

イブ

グラスでちょっぴり、大切に飲み干す「血」に恍惚の表情~。
21世紀のヴァンパイアは人を襲う危険など冒せない、病院の職員から輸血用の血を買い取りにいくアダムの白衣姿は、ちょっとコミカル。

そんな二人の久々の蜜月は、乱入してきたイブの妹エヴァによって破られちゃう・・・。
ミア・ワシコウスカの小悪魔ヴァンパイアっぷりもハマってます。

ええっ?そうだったの?と気づかなかったイアン役のアントン君と、
円熟した存在、イブのずっとずっと年上のダーリン、クリストファー・マーロウ役のジョン・ハート。登場人物の数は少ないけれど、みんなイイですね~。

エヴァのせいで・・・楽器も、機材も何もかも置いてタンジールに逃れてきたアダムとイブ。
頼るつてもなくなってしまったのに、全財産でアダムに(現地の)楽器をプレゼントしたりして・・・・ロマンチックすぎる~


だけどね、ラストシーンは決してロマンチックじゃありません~。
これまでの退廃的でお洒落で洗練された雰囲気からは、予想していなかった、「バシッと決めた吸血鬼フェイス」

ですが、嫌悪や怖さより、これから先も彼らの前に長い時が流れていくことがとても嬉しく感じるなんて。
吸血鬼カップルをあたたかく、優しく見守る監督と、
アダムとイブを演じたトムとティルダに魅せられてしまったに違いありません~。


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ジム・ジャームッシュ監督の映画ですが・・・
「オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ」感想 dot ポコアポコヤ 映画倉庫dot 2014.12.16 17:22
コメント
瞳さん、こんばんは!
さむーい!!
そちらは、お天気どうかしら・・・。

これ・・・瞳さんの愛溢れるレビュー素敵ね^^
私は、なんか今一つハマれなかったわ・・・。
なんというか、古い友達の主催するパーティに、楽しみにして行ったものの、なんだかその場の雰囲気に入れなくて、壁の花になってしまった感じだったわ。。。

でも、ジム・ジャームッシュは基本好きなので、次回作も楽しみにしています。
latifadot 2014.12.16 17:25 | 編集
> latifaさん

寒いです~~~ブルブル。
風がすごくって冷たいわ。明日も寒気続くんですって(>_<)


> なんというか、古い友達の主催するパーティに、楽しみにして行ったものの、なんだかその場の雰囲気に入れなくて、壁の花になってしまった感じだったわ。。。

おお~!!latifaさん、そのたとえ、すっごく分かるような。
期待してたけど、思ってたのとはちょっと違っていたってことね、きっと。

そっか、そっか~、あとで感想読みに伺いますね。

> でも、ジム・ジャームッシュは基本好きなので、次回作も楽しみにしています。

作品が楽しみな監督さんだよね~♪
dot 2014.12.17 21:15 | 編集
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