2014
06.30

月イチ★クラシック 「見知らぬ乗客」

見知らぬ乗客


テニス選手のガイは、列車の中で見知らぬ男に声をかけられる。
その男ブルーノは、ガイが妻ミリアムと別れ、議員の娘アンと一緒になりたいと思っていることを知っていて、
驚くべきことに交換殺人を持ちかけてきたのだった・・・。

そして、ガイが冗談だとばかり思っていたブルーノの計画は、なんと勝手に実行されてしまう。
今度は(ガイが)自分の父親を殺す番だとしつこくつきまとうブルーノにガイは・・・・・・。


ひと月に1作品は、昔懐かしい~クラシック作品も観ていきたいなぁという、ただの思いつきから始まった
月イチ★クラシック。

さて、今月は何にしよう?と悩んでいたら、息子がお薦めしてくれたのが本作、ヒッチコックの『見知らぬ乗客』。

オープニング、カメラは、タクシーから降り列車へと向かう二人の男の足元を追っていく。
(あぁ・・・この靴の持ち主たち、どんなヒト?)

やがて、列車の中で(その)靴がぶつかって、そこで初めて持ち主たちの顔がお披露目される導入部、
無駄が無くって、でも遊び心も感じられる、なんとも粋な始まりです。

テーマは、ズバリ、交換殺人なのですが、
見知らぬ男から勝手に持ちかけられた計画を冗談だと思っていたら、本当に実行しちゃったヨ、オカシイよ、このヒト・・・という、
怖~~いお話ですネ。
アンタのためにやってあげたんだよ、さぁ、今度は僕の為にやってくれなきゃ・・・、と追い詰められていく主人公がガイ(左)、右がブルーノ。


見知らぬ乗客2

ファーリー・グレンジャー(ガイ)、爽やかなイケメンですねぇ、ルース・ローマン(ブルーノ)の、一見それほどでもないように見えてアブナイ男っぷりも良かったです。

ガイが列車に置き忘れたライターや、ガイの妻とアンの妹バーバラがかけている二つのメガネ、
ブルーノの名前入りネクタイ。

ヒッチコックですから、小道具の使い方はもちろんピカイチ

殺人シーンを直接映さず、女のメガネのレンズに(それを)映し出して見せたシーンや、
試合会場で、テニスボールの行方を首で追う観客の中に、ただ一人真正面を見据えているブルーノの姿の異様さ。

映像や演出の凝りっぷりも見事です。


後半、テニスの試合を早く終わらせたいと焦るガイの試合シーンと
ある目的で遊園地へと向かうブルーノにとって、計算外の出来事が起こる場面を交互に見せて・・・盛り上げも上手い~~。

猛スピード、恐怖のメリーゴーランドシーンは、全く予想していなかったのでビックリでしたよ~。
速すぎるよ~、目が回る~

ヒッチコックらしさたっぷり、円熟した技を楽しむと同時に、
全く古さを感じない、
今の時代だったらなおのこと、いろんな情報をネットとかで仕入れて、その人のことを分かったつもりになって
こういう事件が起きちゃう可能性も十分あるんじゃないかしら?と怖さを感じました。


ヒッチコックの娘さん

ヒッチコックの娘さん、パトリシアが演じた、アンの妹バーバラは、とっても愛らしい、おしゃまな役でした♪

もちろん監督本人もいつものように1シーン登場していましたよ~

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