2014
06.29

「マーサ、あるいはマーシー・メイ」

マーサ


20歳の夏、マーサは山の上の農場から脱走した。2年前、孤独だった彼女はカルト集団に家族の愛情を求め、マーシー・メイという新しい名で過ごす共同生活に初めて安らぎを感じていた。しかし今は何かに脅えている。姉夫婦の湖畔の別荘に身を寄せ、安全な場所で暮らしていても、心にはカルト集団での記憶がよみがえる。自給自足の日々、リーダーから捧げられた歌、そして“浄め”の儀式――マーシー・メイの妄想がやがてマーサの現実の世界を少しずつ侵してゆく……。


<オフィシャルサイトより>




↓ラストに触れています、未見の方はご注意くださいね。


あぁ・・・・・・・・、なんともジワジワ怖いお話でした

冒頭ののどかな農場風景。
男たちが屋根を直したり、こどもがよちよち歩いていたり、自給自足の生活はまるでアーミッシュみたいに見えるんだけれど、
男たちが一斉にご飯を食べるのを待っている女たち・・・、
黙々と食事をするその様子になんだかちょっと違和感を感じ始める・・・。

そんな違和感が、早朝、皆が寝ている間に農場を出て森へと駆けていく一人の少女の姿にざわざわとした胸騒ぎに変わり、彼女の息遣いに緊張感がどんどん高まっていく

何の説明も台詞も無いのに、ちゃ~んと彼女が(逃げ出せない場所から)逃げようとしているんだ・・っていうことが感じられるし、追いかけてきたリーダーが無理やり連れ戻したりしないのに・・・・メチャメチャ怖さを感じてしまう。

マーサが姉夫婦の別荘へと逃れてきたときは思わずホッ・・・としました。

けれど、コミューンから離れても、
コミューンで与えられた新しい名前マーシ・メイの記憶はことあるごとに蘇ってくる。

どんな風にコミューンに迎えられ、新しい名前をもらい、受け入れられ、役割を与えられ、洗脳されていったのか・・。
しだいに明らかになっていくマーシー・メイの2年間・・・。

う~~~ん、冷静に見たら怪しくて胡散臭くて、「何言ってるの~~!」と思うようなこじつけた言いぐさやとんでもないことを行っている集団なんだけれど(あんなことまでやっていたなんて
傷つき、いる場所をなくした者にとっては、自分の居場所があって、受け入れてくれる仲間がいるってことは、ものすごく大きいことなのかなぁ・・・。
分かる気はするんだけれど・・・なんとも歯がゆくて、メチャクチャ、腹が立つわーーーーー。

自分がされた儀式を、今度は(自分が)新しく来た新人に施すという・・・・、この連鎖の発想がなんとも怖ろしい。
言われたこと、教わったことを自分が教師役として語ることによって、自分の中でその思想が正しいものとして埋め込まれていく・・・、まさに洗脳っていうヤツなのねぇ・・・。

コミューンでの記憶から逃れられず、しだいに常軌を逸した行動を取リ始めるマーサ。

その姿に戸惑い、常識を口にする姉夫婦の姿は、正しくて普通のことを言っているはず!!私もきっと同じように言うと思う。
なのに・・・どうしてだか、彼らの言葉もまた、常識という名のお仕着せをマーサに押し付けているかのように見えて苦々しく哀しく思えてしまう。
ああいう体験をした人を普通の生活に戻す難しさを強く感じました。


ラストも、なんて言い知れない怖さだったのでしょう。

湖で泳ぐマーサの目に映った向こう岸の人物は?
別荘を出たマーサと姉夫婦を追うように付いてくる車は・・・・?

ついに、追手が来たのか?
それともこれはマーサの妄想なの?

あまりにも唐突だったので現実に追手が来たのだとは思えなかったのだけれど、
後部座席に座ったマーサの目が、怯えよりも「分かってたわ」・・・とまるで諦めたかのような表情に見えたところが、なんとも哀しく怖い。

マーサあるいは


マーサ、あるいはマーシー・メイを演じたエリザベス・オルセン、とっても良かったです
チェックしたい女優さんが増えました♪



トラックバックURL
http://teapleasebook.blog26.fc2.com/tb.php/725-e1504c5f
トラックバック
コメント
管理者にだけ表示を許可する
 
back-to-top