2014
05.22

「シャドー・ダンサー」

シャドウダンサー

1993年の北アイルランド。

ひとり息子のマークを育てるシングルマザーのコレットは、弟たちとともにIRA(アイルランド共和軍)のメンバーとして活動していた。
ある時、ロンドンの爆破未遂事件の容疑者として逮捕されたコレットは、MI5(イギリス情報局保安部)の捜査官マックから、このまま息子と離れ25年間投獄されるか、IRAの情報を伝えるスパイとして働くかの選択を迫られ、やむなくスパイとして生きることになったのだが・・・。


WOWOW、全くノーチェックの映画でしたが、ヒロインがアンドレア・ライズブローと知って、慌てて録画しました。

英国とアイルランドの関係、
IRAについても“これまでに見た映画の中で取り上げられていたのを観た程度”の知識しかないのですが、
敵対する組織があればやはり、そこには“スパイ”の存在が常にあるのですね。

しかし・・・本作に登場する“スパイ”の、なんと哀しいことか・・。
特殊な技能や身体能力があるわけでもない、ただ愛するものを守りたいために密告者として生きる道を選んでしまった彼女たち(たち!ココ重要)・・・。
派手さなど全くなく、どちらかというととても地味な作品ですが、
静かな怖さや哀しさがアイルランドの少し曇った空気や地味な風景と相まって、なんともいえない味わいを感じる映画でした。


コレット

真っ赤~♪

ほとんどノーメイクっぽいコレット、アンドレア・ライズブローの透明感ある美しさがよりいっそう哀しみの色を強く感じさせました。
意外なほど真っ赤な!コートも、まるで「負けまい!」とする気丈さを表しているかのように思えて。

息子と離れ25年間投獄されるか、それともIRAの情報を流すスパイとして働くかの選択を迫られ・・・スパイとなる道を選んだコレットですが、
そこにはもちろん息子と離れ離れになることを恐れる母の気持ちもあったけれど
少女の頃、自分のかわりに犠牲になった幼い弟への想いや(冒頭のあのシーンも印象的でした、弟をかわりに使いにいかせた長女を見る父親のあの目・・・
その弟の直接の死因がIRAの流れ弾だったこと、
そして、もしかしたら、MI5(イギリス情報局保安部)の捜査官マックの
「君を守る、まわりの誰も死なないから」と言った、あの言葉にすがりたい思いだったのかもしれないなぁ・・・と思いました。

なにせヒロインはじめみんな、物静かで思いや心情を言葉では説明してくれないので、いろんなことを想像しながらの鑑賞でしたが、

家族もすべてIRAのメンバーな上に、組織から密告者の疑いを向けられる日々(弟も拷問されたり
おまけに、MI5の中でもマックに秘密裏に行われていることがあったり・・と、
コレットとマックが、互いに孤立していく後半の展開は、派手なアクションなど全くないのに、実にドキドキされられました。

久々のオーウエン

マックを演じる、久々だわ~、クライブ・オーウェン
あぁ・・・渋いわ、でも、コレットを守ろうと熱く奔走しましたねぇ~~、個人的にはコレットにキスされてかなり戸惑うあの表情が良かったです。
あぁ・・・それなのに
こんなラストが待っているとは・・・・

コレットを守ろうと彼がとった行動が・・・結果的には「まわりの誰も死なせない」という約束を破ることになってしまった・・、
だからといって、あのラストはやっぱり気の毒すぎると思う

もうひとりの密告者“シャドーダンサー”の正体も、あまりに哀しい
(全く予想できませんでした)


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(1999/04)
トム ブラッドビー

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原作がすでに絶版のようなのですが、ぜひこれ読んでみたい!!
図書館にあるかな。

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コメント
瞳さん、こんにちは。
これ、未見なんですけど、予告編見た時に「観たい」って思った作品なんですよ~。
IRAについては私も知らない事多いんだけど、イギリスやアイルランド映画ではよく出てきますよね。
で、それを扱った作品っていいものが多い気もします。
未見なので、感想は最初チラッとだけ・・なんだけど、アンドレア・ライズブロー目当てだったんですね。
え~っ?クライヴじゃないの~?(笑)と言うか、ホント久々ですね。クライヴのルー度はどうだったかしら?(そこ?笑)
で、アンドレアですが・・
私は、今迄よく知らなかったんだけど、実は、最近観た「ディス/コネクト」に出てて、とても良かったんでマークしたばかりだったんですよ~。
そしたら、瞳さんの記事でお名前が出ていた!・・と言う訳で。(^^ゞ
これからも期待してしまいますね。
ただ、一体いくつなんだ?年齢不詳~な印象でした。(笑)

ところで、話変わりますが、また地味映画のオススメもってきました。
(以下、コピペですみません)
新作ですが「コーヒーをめぐる冒険」って言う、ドイツ映画です。
冒険、ってタイトルだけど、別に冒険の旅に出る訳じゃなくて;;あるお気楽な青年のツイてない一日の物語です。
今、面白かった~って感想を書いてたんだけど、
あ、これ、モノクロだし、主人公も有吉に似てるし、なんか地味かも~
と思ったので、オススメに・・。もしいつか思い出したら是非~。
前にオススメしたのも今回のもモノクロ・・モノクロ流行ってるのかしら???
ではでは~(^O^)ノ
つるばらdot 2014.05.28 14:23 | 編集
> つるばらさん

こんばんは。
予告ご覧になったんですね~、私WOWOWの雑誌見てたらアンドレアの名前があって・・。
おおっ!と録画しました。

>え~っ?クライヴじゃないの~?(笑)
えへへへ~(笑)なのでね、クライブ出てるの知らなかったんですよ~~。
ふふ、久々でしたね!
ルー度(懐かしい 笑)、それほどでもなかったと思います(爆)

あぁ・・・つるばらさんまだご覧になってないので言ったらダメなんですけど・・・今回のクライブ切ないんですよ~。
観たら、ぜひぜひお話したいな。(私の感想に書いたあるシーンの彼の表情については特に!!)

アンドレア、「ディス/コネクト」って一番新しい出演作品かな。
「わたしを離さないで」で最初に見たんですけど、「ウォレスとエドワード」がすごく良くて、「オブリビオン」「ビトレイヤー」そして本作と、私意外に観てるのかも(笑)

>ただ、一体いくつなんだ?年齢不詳~な印象でした。

あっ、分かります、分かります。「ウォレス~」ではとっても年上に見えたのに、「ビトレイヤー」ではすごく若く見えて・・・作品ごとに全然違うんですよね。実際は33歳くらいでしたっけ?
派手な女優さんではないけれど、とっても気になる女優さんなのでこれからもチェックしたいと思います。

地味映画のお薦め、ありがとうございます。
わぁ~~、タイトルからしてとっても気になる作品ですね!!

>あるお気楽な青年のツイてない一日の物語です。
ふふ、面白そう~~。そういうの、好きなんですよね。
有吉似の主人公も気になります、まさか、毒舌ではないよね?(笑)

おお、そうでしたね、先日のもモノクロ!!
どちらも観るのが楽しみです♪
dot 2014.05.28 20:12 | 編集
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