2014
05.12

「ロスト・アイズ」

ロストアイズ

徐々に視力が失われていくという病にかかった双子の姉妹サラとフリア。
一足先に手術を受けた姉サラの自殺の知らせを聞き、驚くフリアは、姉の死は他殺ではないかと疑い始める。

調べてゆくうちに姉には(フリアも知らない)恋人の存在が浮かび上がってくるのだが・・・彼の姿は見えず、
やがてストレスからフリアの視力も失われつつあった・・・。


↓ネタバレしています。未見の方はくれぐれもご注意くださいね。


ひぇ~~!

お友だちのところで観たこの画像に、思わず「ひぇ~~」

でも、ギレルモ・デル・トロ製作のスパニッシュホラー、やはり気になります


冒頭、いきなりのショッキングなシーン、黒い影の正体はいったい!?
舞台となるサラの家に漂うダークな雰囲気、姉の死について調べ始めたフリアのまわりの誰もかれもが怪しく見えてくる~

ホラーというよりはサスペンスという展開なのですが、とらえどころのない恐怖感がぐんぐん迫ってきているようで怖いんです!!
フリアの視力が低下してくると、彼女の目を通して(私たちに見える)周囲の状況も時には暗闇だったり、どんどんと視界が狭まってきたり・・と。
見えなくなる恐怖をヒロインと同時に体験しているかのようで・・苦しくなりました。

フリアを演じるベレン・ルエダの熱演ぶりもすごい~

ただ、物語を引っ張っていくうえで仕方がないこととはいえ、あまりにも自ら「そんな危ない方へと向かわなくても~~」と思うような行動に、共感は出来なかったなぁ。

目の手術が済んだあとで完全看護の安全な病院を嫌がり、姉の家に帰る!と言い出した無茶ぶりには唖然~~!

こんな状態なのにさ

こんな状態ですよ
包帯取っちゃダメなんですよ
それなのに、姉と夫が自殺した家に一人でってアナタ、
あぶない目にあわせてくださいと言っているようなものではありませんか~~!?

そんな彼女の為に通いでやってくる看護人、彼女視線で描いていることを意味するかのように彼の顔は全く映りませんが、この時点でもう「ピン!」ときちゃう。
怪しい、怪しすぎる~(しかも病院でちらりと映った容姿と明らかに違うし)

ですが、なかなか正体を現さない犯人に・・・結構ドキドキさせられるし。
前半すごく怪しく登場していた隣家の少女があんな目にあったり(スパニッシュホラー、子どもにも容赦なし

まだ取ってはいけない包帯を取り、犯人に向き合う(見えている)ヒロインVS見えないと思っている犯人の攻防にもハラハラさせられました。
あぁ・・・薬入りのお茶シーンも怖かったーー。


しかし・・犯人。
誰にも気づいてもらえない、説明のしようのない地味な人物と言われていたけれど、そうでもなかったヨ、目鼻立ちもしっかりとイイ顔なのに。

目の見えない人だけが彼を認めてくれる・・って言ってたけれど、果たしてそうかなぁ。
誰かの愛や信頼や友情を求める前に、まず自分が愛したり、信頼したりしたのかしら・・・と(こういう作品にしては)真面目に考えてしまったわ。長い間母親の介護をしている間に、何かが歪んでいってしまったのかしら。

それにしても、あまりにも素早い先回りっぷり、まるでスパイなみの迅速さ・・・

誰にもまともに見てもらえないと嘆いていた犯人が、(初めて)くいいるように「見られ」たのが、警察だとはなんとも皮肉です。



            ※※※※※  ※※※※※  ※※※※※  ※※※※※


「君の瞳の中に宇宙が見える」



やがて暗闇が彼女を覆っても・・・瞳の中に広がっていたその宇宙は永遠のもの(夫の愛とともに)。

う~~ん、ホラーだとばかり思っていたのに、(サスペンスで、しかも犯人の心情についても考えさせられるし)
こんなにロマンチックで美しいラストシーンまで用意しているとは

なんとも意外性に溢れた、印象的な作品でした。

トラックバックURL
http://teapleasebook.blog26.fc2.com/tb.php/710-29a3310a
トラックバック
コメント
瞳さん、こんにちは!
そうそう!目にナイフの先が刺さりそうなそのシーン!
そこが怖かったわ~~(><)
画面のこちら側から観てるだけなのに、まばたきしちゃう!

ホラーでもよかったんだけど、サスペンスでしたね。
実際に犯人がいる方が現実的でイヤですよね。
犯人の言い分はあまりにも身勝手で全く理解できないものでした!
自分を認めてくれるのが盲人なら母親を大切にするべきなのに!
瞳さんの仰るように、自分から愛したり・・・の努力をしない男なんですよね。

最後まで観ていって、ハリウッド映画とは一味違いましたね。
YANdot 2014.05.13 17:08 | 編集
>YANさん

こんばんは~。
これ、見た後で絶対誰かと語りたくなる作品ですよね。
YANさんが観てて嬉しかったわ。

目の先にナイフ~(>_<)
自分だったら絶対耐えられないだろうなぁ・・・ひょぇ~~!!と心の中で叫びながら観てました。

冒頭のサラのシーンで、部屋の中の黒い影は彼女が目が見えないからああいう風に映っていたんですね。
最初それが分からなくて、霊なのかぁ~~!?って。
でも現実の人間で、しかもああいう理由でしたからねぇ。狙いをつけられたほうはたまったもんじゃありませんよね。
そうそう、なぜ、お母さんの元から離れたんでしょう。

ハリウッド映画とは違いますよね。
ハリウッドなら・・・隣家の少女、あんな扱いには・・・。

強引な展開部分もありましたが、とても印象的な作品でしたね。

dot 2014.05.13 20:04 | 編集
管理者にだけ表示を許可する
 
back-to-top