2014
04.30

「愛さえあれば」

愛さえあれば


デンマークで会社を経営するフィリップは、愛妻を突然の事故で亡くした痛手から立ち直れず、ひたすら仕事に打ち込む日々。
一方、美容師のイーダは乳がんの治療がやっと落ち着いた矢先に夫の浮気を知り、心に深い傷を負う。

2人はそれぞれの息子と娘の結婚式が開かれる南イタリアへ向かう途中偶然知り合う。
その出会いは最悪だったが、ソレントの地で徐々にひかれあっていき・・・・。


映画の舞台となったイタリアのソレント、
「帰れ、ソレントへ」♪っていう歌曲がありましたよね~、音楽の時間に習ったなぁ。

ナポリを少し南へ下った、ソレントが面するアマルフィ海岸って世界一美しい海岸と言われて、1997年にユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録されているそう
かもめが飛ぶ青い空、暮れてゆく紺青の海、行く船、映画の中でも、最高に美しい風景が見られました。

そんな美しい湊町の、
たたずまいも素敵なフィリップの別荘、お隣にはレモン果樹園が広がって~~
なんてロマンチックな舞台なのでしょう。

・・・ですが。
娘の結婚式に駆けつけてきたイーダの胸の内は、決して穏やかなものではありませんでした。
乳がんの治療がなんとかひと段落つき、やっとこれから・・という時に知った夫ライフの浮気(しかも何年も前から
浮気現場をバッチリ見られたこのオヤジの開き直りっぷりときたら・・・しかも、娘の結婚式に愛人まで連れてくるという厚かましさ~~!ゆるせん~~!

でも、内心抱えているものがあるのは、イーダだけじゃなく。
幸せの絶頂にいるはずの若きカップルに漂ってくる暗雲、
いまだ妻の死から立ち直れていない、フィリップにとってこの地は思い出が多すぎ、
フィリップの義妹ベネディクトは、この機会を逃せないと画策中。

中年を迎えた男女のラブストーリー・・・と言ってしまうには、甘くない部分もいっぱいあるのが、スサンネ・ビア監督らしさでしょうか。

随所に登場するレモンのように酸っぱく、時にはちょっと苦く、痛々しい。
それでも重苦しさよりも、明るさやユーモアや、爽やかさを感じたのは、やっぱりイタリアという土地柄と、

トリーネ・ディアホルム 演じるヒロインイーダの人柄。
(踏んだり蹴ったり続きなのに、子どもたちから夫をつい庇ったり、イタリアの海で泳いで発散させようなんて・・・可愛い)
(ブルーが似合う)ピアース・ブロスナンも素敵でしたね~

気の毒だけど全然勘違いしてるよ~とイタイ叔母さんも
厚かましい夫と、場違いな場所に堂々とついてくる愛人も腹は立ちながらも、どこか可笑しくて。

姉弟!?みたいな雰囲気だと最初に思った若きカップルも、それぞれのキャラクターにぴったりの好演でした♪

愛さえあれば3



愛さえあれば2


愛さえあれば4

トリーネ・ディアホルムさん、『未来を生きる君たちへ』にも出ていたんですね。

真っ赤なドレスや、大きな花柄のワンピース、イタリアの陽光に色鮮やかなファッションの着こなしが映える~
失礼ながらウエスト周りはしっかり中年らしさがあるのに
大きく開いた襟元のラインのすっきり感、足が長くて綺麗~

癌治療のため髪が無くなりウィッグをつけていた彼女が、
ラストシーンではベリーショートに伸びた髪に(この短い髪がとても似合ってました)レモン色のワンピースを着るんです!!
もう、出来過ぎ~~っていうくらい、魅力的でした


オレンジの木に継ぎ足して作られたレモン、
木を荒らすカイガラムシのエピソードも印象的。
イーダが夫ライフのために毎週作っていたというレモンプリンも気になる~~


イーダの再検査の結果は・・・明らかにされませんでしたが、
甘党の私は最後の二人の笑顔に、これから一緒にいられる人生がうんと長いことを確信しています。


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