2014
04.07

「危険なプロット」

危険なプロット

作家になる夢を諦め、高校の国語教師として勤務するジェルマンは、新学期、生徒たちの宿題を添削しながら「ピザと携帯」しか書かれていない文章にうんざり。

だが、たった一人クロードという少年の書いた文章にジェルマンは強い興味を抱く。
クラスメイト、ラファの家族を覗き見、中産階級の生活を皮肉った文章に戸惑いを感じながらも、その才能に惹きつけられ自ら個人指導に乗り出すジェルマンだったが・・・。


予告を観たらとっても面白そうだったので速攻レンタル~、久々に観たオゾン監督作品、

引きこまれたわ、面白かった!!DVD欲しい~


ジェルマンの出した週末についての作文を書け・・という宿題にクロードが書いてきたのは、
クラスメイトのラファに宿題を教えるという名目で、彼の家に入り込み、家族たちを観察する姿。ラファの母を中産階級の匂いがする女・・なんて書いちゃう危なさが気になりながらも、彼の文章の魅力にハマってしまうジャルマン。

これ、すっごく分かる~!!
このクロードの書く文章、その内容、とにかく気になるんです
おまけに最後に「続く~」なんて書かれてたら

なぜクロードはラファの家族に執着するのか、そしてラファの母に惹かれるクロードと彼女はどうなっていくのか・・。
もっと続きが読みたくてたまらなくなる~~。

少年の文才に驚かされ、それを伸ばそうと指導していくジェルマンだけれど、続きを求められば求めるだけ、
クロードの行動=文章は、どんどんとエスカレートしてゆく
クラスメイトの家族を巡っての「物語」だったはずのものが、しだいに現実を侵食し、クロード、ラファ家族、そしてジェルマンと妻までもが巻き込まれてゆく怖さ。

ジェルマンが指導しているのか、クロードが逆に彼を操っているのか、分からなくなってくるところもゾクゾクものです。


危険なプロット3

クロード役のエルンスト・ウンハウワー、どこからこんな美少年を発掘してきたのーーー!!
試験校として制服着用なんですね、この高校、この制服姿が良いわ~


危険なプロット4

ソファーと同じ目の色をした・・とクロードが書いていた、ラファの母は、エマニュエル・セニエ。綺麗でしたねぇ。

少年が(友達の家に入り込んで)その家族をモデルに文章を書いてる・・という、それだけのことだったはずなのに・・、どんどんとスリリングになっていくドキドキ感。
その危なさの中に、どこかちょっととぼけた味や、人間味を与えるファブリス・ルキーニが、たまりません~~。
最近ますます気になる男優さんですが、本作でもいい味出してましてねぇ。


ラスト近くで初めて、クロードの、リアルな毎日の生活が明らかになって、
彼はただ、普通の家族ってどんなモノなんだろう・・その一員として暮らしてみたかったんじゃないかしら?と思って、なんだか切ない


そして、結局のところ、すべてを失ってしまったジェルマンだけれど・・・暗いはずの結末が、それほど悲惨なものに思えないのは何故でしょう。
ジェルマンがクロードに本物の小説のラストというのは、読者を驚かせながらも、それ以外の結末などありえないと納得させられるもの・・と語るシーンがあるのですが、
まさにこの映画のラストが、そうであったように感じました。

いつの日か、二人は・・、(ジェルマンか、クロードか。もしかしたら両方が?)自分たちの納得する小説を書き上げるかもしれない~。

            続く~~(これ、ハマってしまったわ笑)

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サスペンスとコメディが共存する不思議な味わい。 胸がザワつく感覚が面白い! DANS LA MAISON IN THE HOUSE 監督:フランソワ・オゾン 製作:2012年 フランス 上映時間:105分 出演:*エルンスト・ウンハウアー *ファブリス・ルキーニ *クリスティン・スコット・トーマス *エマニュエル・セニエ 教師と生徒の個人授業は、 いつしか...
危険なプロット dot RockingChairで映画鑑賞dot 2014.05.24 18:11
コメント
瞳さん、おはようございます。
これ、面白かったですね!
孤独な文学少年、冴えない中年教師、友達の熟美母、他いろいろ、ポイント押さえにもぬかりなく、
妖しい展開を予想させつつ、マヌケ感も忘れてなくて(笑)その巧みなストーリーテリング(まんまですね)に引き込まれました。
ホント、さほど悲惨に思えないラストも良かったですね。
さて、果たして二人は、瞳さんの期待通りに新しい物語を綴る事が出来るのか?・・
その答えは・・・・・
・・CMのあとで!
・・↑サイテーーー(^^;
やっぱり、・・続く・・のが、余韻と次への期待感が高まりますね。(^m^
つるばらdot 2014.04.10 10:25 | 編集
>つるばらさん

こんばんは~。
久々のオゾン監督作品、面白かったです~~♪

そうそう、ポイントしっかり押さえてありましたね。
宿題に「5つ?の言葉」でしたっけ、いれて文章を作るっていうのがありましたよね。
ああいうのも好きなのですごくハマりました。
友だちのラファのルックスも、すごく個性的で良かったですよね。

>マヌケ感も忘れてなくて(笑)
あはは~~(笑)そうなんですよね。
数学の問題を・・っていうやってはいけないシーンなんかも、ルキーニのあの動きでなぜかくすくす・・可笑しくて(苦笑)

>その答えは・・・・・
・・CMのあとで!

ぷぷぷっ~~(爆)
CM入れられちゃったわ(笑)
dot 2014.04.10 22:25 | 編集
瞳さん、こんにちは!
これ、そそられるお話ですよねー。
私もレンタル開始早々に借りてきましたもん♪

まあ、絶対友人の母と、関係持っちゃうだろうなぁーというのは想像がついていたけど(オゾン監督だしね。彼って、女は浮気するもんだって、思い込んでる処ある)
でも、その部分っていうのは、この映画全体の中で、最重要な箇所じゃなくて、一部だったのも、他の良くあるメロドラマとは違っていましたね。

てっきり、教師とクロードも関係を持つのかなーって思ったけど、そういうのは無かったですね。
でも、奥さんに、クロードとやり取りするようになってから、夜の方が無いわね?とか問い詰められてましたね。

続く・・・は、読みたくてたまらなくなっちゃいますー。
latifadot 2014.04.19 19:52 | 編集
>latifaさん

こんにちは~。
この設定、気になりますよねぇ。私も予告ですっかり取り込まれ?ました(笑)

>彼って、女は浮気するもんだって、思い込んでる処ある
あははは~、なるほど~(笑)
latifaさん、鋭い!!

>この映画全体の中で、最重要な箇所じゃなくて、一部だったのも、他の良くあるメロドラマとは違っていましたね。
うんうん!!そうなの~!!
そこがクライマックスじゃないところが光る★ところでしたね。

>てっきり、教師とクロードも関係を持つのかなーって思ったけど、そういうのは無かったですね
クロード、中性的な魅力があるから・・もしや?って思っちゃいましたよね。
ジェルマンは、彼の物語にすっかりのめりこんで・・現実生活(奥さんを含め)に興味が持てなくなっていたように思います。

つづく~~。
これ、海外ドラマでも・・そうですよね。

dot 2014.04.22 12:07 | 編集
瞳さん、こんにちは!
とっても引き込まれる展開でしたね~☆
クロードの作文にハマッてしまうのも納得、
観ているこちらも、続きが気になって気になって・・・(≧ε≦)

エルンスト君は、画像より映画の中の方がステキに見えました!
これだけ魅力あるのに、全部破滅させてしまうとかの
ドロドロのサスペンスにしてませんでしたね。
教師のとぼけた味を差し挟んで、
重くないムードを作ってるのよね。
不思議な後味がありました。
YANdot 2014.05.24 18:09 | 編集
>YANさん

こんばんは~。
わ、ご覧になったんですね、これ私かなりきにいったので、YANさんとお話できて嬉しいな♪

クロードの文章、続きが気になってたまりませんよねぇ。
ジェルマンののめりこみっぷりも分かります。

画像だとより中性的に見えますよね。
映画の中で動いているほうが少年っぽさもあって可愛いですね。

>全部破滅させてしまうとかの
ドロドロのサスペンスにしてませんでしたね

そうでしたね~!あの一家も意外に逞しくて・・・大丈夫でしたね。

ファブリス・ルキーニ、大好きです~(笑)
独特の味わいがありますよね。
「屋根裏部屋のマリアたち」や「モリエール 恋こそ喜劇」でも、彼の味がた~っぷり出ていましたヨ。
dot 2014.05.25 21:10 | 編集
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