2014
02.19

「刑事ベラミー」

刑事ベラミー Blu-ray刑事ベラミー Blu-ray
(2012/09/29)
ジェラール・ドパルデュー、クロヴィス・コルニヤック 他

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妻フランソワーズと南仏ニームで休暇を楽しんでいたベラミー警視(ジェラール・ドパルデュー)のもとを一人の男が訪ねてくる。

ノエル・ジャンティ(ジャック・ガンブラン)と名乗る男には・・・なにやら訳ありげな様子が匂う。
興味を惹かれたベラミーはノエルの妻や愛人を訪ね話を聞くのだが、そこで浮かび上がってきたのは、保険金詐欺の疑いで警察に追われているエミール・ルレの存在だった。

一方、腹違いの弟ジャックもまた、ベラミーのもとへとやってきたのだが・・・。




もっともっとガンブランが観たい~と検索してみたら本作がhit
名匠シャブリル監督の遺作と知ったのは後からのことでした。

主演は、ガンブランではなく、ジェラール・ドパルデュー
ガンちゃんが演じるのは、謎の男ノエル・ジャンティ、思ったより登場シーンが少ないのは残念なのですが、

謎めいた言葉を発したり、多くを語らずに気をもたしたり(笑)、とても気になるキーパーソン。


ベラミー2

それにドパルデューとの2ショって、やっぱり嬉しい。大御所(?)~~って感じがする(笑)


墓地のそばの海岸で、黒焦げの車と焼死体が発見される!というドキッとさせるオープニングに驚いた本作だけど、
ハラハラドキドキさせるサスペンスという感じでもなく、
ベラミーの活躍でルレの保険金詐欺事件や殺人事件が全て解き明かされてゆくわけでもない。

結局のところ、どうだったのか、
もしかしたらベラミーは上手く利用されただけなのか?よく分からない~~~という「??」的なサスペンス。

休暇中だからなのか、回想録まで出しているらしい著名な警視の捜査も、どこかゆったり~とした様子で進んでいくし
(聞き込みに行った先の3人の女性たちのそれぞれの個性にも注目!)


ベラミー

エレガントで、かつ包容力まである素敵な奥さんにメロメロのベラミーの日常や(確かにあの奥さんなら、仕方ないわ!)
なにやら、わけありげな腹違いの弟との確執がしっかりと描かれ、

いったいこれはどんな方向へと話が進んでいく物語なのだろう~と不思議感漂う作品でした。
思えばこれぞ、シャブリル監督っぽい・・と言えるのでしょうか。


「目に見えぬ別の物語が必ずある」 W・H・オーデン



映画の終わりに詩人オーデンのこの言葉が引用されるのですが、まさにこの言葉が本作を言い表しているように感じました。
表に描かれていたものとはまた別の、知られざる物語が、誰にも、みな存在する。
ノエルも、ベラミーもそしてフランソワーズにもあるのかもしれない。弟ジャックにも。

ある悲劇の報告を受け、衝撃を受けるベラミー。
そこから始まっていく「また別の物語」の幕開けを感じさせる・・・余韻漂うラストシーンでした。
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