2014
02.12

月イチ★クラシック「反撥」

反撥 [DVD]反撥 [DVD]
(2013/10/25)
カトリーヌ・ドヌーヴ、イアン・ヘンドリー 他

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ひと月に1作品は、昔懐かしい~クラシック作品も観ていきたいなぁという、ただの思いつきから始まった
月イチ★クラシック。

2回目になる今月のクラシックは、TUTAYAの発掘良品シリーズで見つけた「反撥」。
1965年のイギリス映画。第15回ベルリン国際映画祭、銀熊賞受賞作品です。


監督は、ロマン・ポランスキー。主演はこの時22歳の若きカトリーヌ・ドヌーブ。

ロンドンのアパートに姉ヘレンと暮らすキャロル(ドヌーブ)。
社交的で明るい姉とは正反対に、内向的で神経質なキャロルは、
妻子ある男性と付き合う姉の気がしれず、彼の歯ブラシが同じ洗面所にあることにも耐えられない。
アパートで夜ごと愛し合う二人の声に眠れない夜・・・。

やがて、姉と彼氏が旅行に出かけ、一人きりとなったキャロルは、しだいに精神に異常をきたしてゆく。


前年に「シェルブールの雨傘」を撮ったドヌーブ。
よくこんなコワい映画に出演しましたねぇ、そしてロマン・ポランスキー監督、やはりただ者ではありませんね。

ひとりの女性の内なる闇と狂気が、ここまで怖く、悲しく、そして美しいなんて


反撥

ドヌーブ演じるキャロルの美しさ、静かなるその狂気の表情、見開いた瞳、
まだ若きドヌーブの凄まじい演技力に驚きました~!!


アパートの壁に亀裂が走り、壁から出た何本もの腕がキャロルを掴み、夜ごと男に襲われる(もちろん、それはキャロルの精神世界を映像化したものだけど)

姉の置いて行ったウサギの肉は腐り、キッチンのじゃがいもの芽がどんどん伸びてゆく・・。
う~~ん、芽の出たじゃがいもがこんなに怖いものだとは知らなかった


音楽も効果的でしたね~、音の使い方も絶妙。
アパートの隣から聞こえてくる鐘の音、夜部屋に響く時計の針、カチコチ・・・。もう、これらの音が実際のものなのか、彼女の幻聴なのか、分からなくなるくらい。



キャロルをここまで狂わせていったのは、いったい何だったのか。
ラストシーンで少女の頃の一枚の写真がクローズアップされ、まるで睨みつけるかのような彼女の視線の先には・・・(たぶん)父親の姿。
彼女の男性不信の原因が父親にあったのか・・想像するしかないのだけれど、
明るく支えてきた姉の不倫となおかつ不在、そしてキャロルを思いつめる若者の存在が拍車をかけてしまったのかしら。

ベッドの下に放心状態で倒れていたキャロルが、抱きかかえられ、運ばれてゆく時、浮かべていた笑み
最後まで・・なんて怖い映画だったんでしょう。


モノクロの映像なのに、ドヌーブの金髪の美しさもしっかりと目に焼き付く。
忘れられない映画にまたひとつ、遭遇です~~。
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