2014
02.04

「アルゴ」

アルゴ

1979年11月4日、イラン。

テヘランにあるアメリカ大使館が占拠され、職員ら52人が人質になる事件が起こった。
しかし混乱の中、6人のアメリカ人が自力で脱出し、カナダ大使の自宅に身を潜める。

CIAの人質奪還のプロであるトニー・メンデスは、6人にSF映画のロケハンに来たハリウッドの撮影スタッフのフリをさせるという大胆奇抜な作戦を思いつく・・。
架空の偽映画のタイトルは『アルゴ』!!

第85回アカデミー賞で7部門にノミネート、作品賞、脚色賞、編集賞の3部門受賞作品


↓ 勢いで少々、ネタバレあります、未見の方はご注意くださいね。

事実は小説よりも奇なり!!

潜伏しているアメリカ人6人を救出させるために架空の映画製作を行い、その撮影スタッフと称して出国させるなんて
たとえこんな大胆な案を思いついたとしても、普通は実行にGoサインが出るとは思えないけれど・・。

まさにハリウッドを有するアメリカならでは・・というところでしょうか。


大使館になだれ込んでくる人々
こういう時の群衆の勢いの怖さ・・と同時に大使館の設備や人々の様子から70年代当時の色合いが冒頭からしっかりと濃く立ち上ってきます。

書類の処理に右往左往する人々(今じゃ、すべてソフト化だし)当時のシュレッダー、あぁ・・なんて処理遅いんだ・・・。
しかもすべて縦にのみ裁断された(シュレッダー後の)紙屑を子どもたちがひとつひとつ(まるでジグソーパズルのように)貼り付けていく・・・。このシーン、子どもたちが一生懸命やっているだけにかえって恐さを感じました。

6人を救出するためにCIAでは様々な救出案が検討されましたが、「最高で最悪の案」とされたのが、この「アルゴ救出」。
特殊メイク界のレジェンド、ジョン・チェンバースの力を借りてニセ映画製作に真実味を持たせるために
脚本の権利を得、ニセの製作会社を設立、『Variety』誌に広告を掲載し、製作発表パーティまで開催するという徹底ぶりがすごい。
ジョン・グッドマンとアラン・アーキンがいい味ですねぇ、合言葉「アルゴ、クソ喰らえ~!」にプッ(笑)

この時代、やはりSFと言えば「スターウォーズ」!「アルゴ」もまるでB級スターウォーズみたいでした。



トニーがイランに入国し、いよいよ救出作戦が開始される!
この中盤から後半、ラストにかけての怒涛の「(成功することは分かってるけど)どれだけハラハラさせるんだーー!」
手に汗握るシーンの連続でした

6人を説得し、よし!決行だ!・・・というところで突然出た中止命令に驚き、
一度は一人帰国を決意したトニーが、思い直して6人を迎えに行くシーンに胸熱くなり、空港でも、最後の最後まで「あぁ・・・焦るぅ」。

当初この作戦に参加することを拒否していた6人のうちの1人が、ここでなんともすばらしい活躍ぶりを見せてくれるところも感動ものだし、
ハリウッドの偽映画会社に問い合わせの電話の、あのタイミングも・・・。全くどこまでハラハラさせるんでしょうか!心臓に悪かったーーー。
もちろんこのあたり、映画的にしっかり膨らませ、盛り上げてあるのだろうけれど、上手いねぇ、緊迫感半端なかったです。
ベン・アフレック、「ゴーン・ベイビー・ゴーン」もとっても良かったし、イイ仕事しますねぇ。

主役トニーもベンが演じていますが、大袈裟なヒーローぶりではなく、静かに(でも内面では熱く)自分の仕事に誇りを持ち、最善を尽くそうとする姿が素晴らしかったです。



だけど、カナダ大使宅に潜伏していた6人も不安な日々で大変だったけれど、大使館で人質になっていた残りの大勢の人々、なんと444日も拘束されていたとは・・・。どれほど辛い日々だったことでしょう。

カナダ大使夫妻の協力ぶりにも胸が熱くなりましたが、そこで働いていたイラン人女性がその後、イラクに出国しなければならなかった事情を思うと気の毒でなりません。



ところで、いっしょに鑑賞していた主人が、この映画を観ていて一番気になったのは、イランではお酒が飲めない!・・というところみたい(え?ソコ? 苦笑)

「イヤ、絶対、イランの人たちも隠れて呑んでるはずやーー!!!」と何度も呟いておりましたヨ

私は、ちょっとしたシーンですが、救出成功後、作戦にかかわったすべての書類をCIAの保管庫に仕舞う時に、
トニーが映画「アルゴ」のチラシをこっそりカバンに忍ばせるシーン、ここ、思わずニヤリとしてしまいました
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アルゴ dot RockingChairで映画鑑賞dot 2014.02.06 17:48
コメント
瞳さん、こんにちは!

結末は分かっているのに、演出が見事で、
後半はものすごい緊迫感に手に汗握りハラハラしどうしでしたね!
これが事実だなんて、アメリカらしい発想と行動にはビックリでした!

トニーの勇気や、ジョン・グッドマン&アラン・アーキンのノリや
上司の応援など、皆が一つになって作戦を成功させたんですよね。

私も瞳さんと同じで、大使館に拘束された大勢の方の事が気になりました。
444日間って・・・救出されたけど考えられない日数ですよね。
世界では信じられない様な事が起きてるんですね。
「ゴーン・ベイビー・ゴーン」私も好きです。
YANdot 2014.02.06 17:46 | 編集
>YANさん
こんにちは~。

そうですよね、無事救出出来たんだろうなあって分かってはいても、あのハラハラ感盛り上げっぷりはお見事でしたね。
電話のタイミングも・・・早く通りを渡って~~~っと手に汗握りました。

ジョン・グッドマン&アラン・アーキンの2人、いい存在感でしたね。
そうそう、上司も、トニーの決断を知ってバックアップに走り回りましたものね。

おお、YANさんもやはり、気になりましたか~!!
私最初はあの人質たちを救出するのかと思ってました。
1年以上ですよね、食べるものも食べれなかったんじゃないかしら・・・お気の毒です。

>世界では信じられない様な事が起きてるんですね。
本当にそうですね~!

「ゴーン・ベイビー・ゴーン」も観終わってからもず~~っと考えさせられる映画でしたね。
dot 2014.02.07 17:24 | 編集
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