2013
11.19

「船を編む」

船を編む


新しい辞書「大渡海」の出版が予定されている玄武書房辞書編集部では、
定年退職するベテラン編集者荒木の代わりとなるべき新たな人材として、営業部に勤務する馬締光也(松田龍平)を抜擢!

名前の通り真面目だけれど人と話すのが苦手な馬締は、個性豊かな編集部の面々とともに、20数万語に及ぶ言葉の海に飛び込んでゆく・・・。


その昔、母が勧められて購入した百科事典や辞書が我が家の本棚にはずっしりと並んでいて
何もすることが無かった雨の日、ふとめくってみたら・・・。

面白かった!これが。
四国のしかも一番ちっちゃな香川県の田舎の中学生の狭い狭い世界に、一気にいろんなモノが流れ込んできたような・・・驚き
そっか~、あの時私は初めて「言葉の海」「知識の海」に手を浸した(まだ漕ぎ出せてはいない)わけなのねぇ・・。

・・とそんな懐かしい記憶を一気に蘇らせてくれた本作。


新しい辞書製作に取り組むある編集部の物語なのですが、
いやぁ・・・でも驚きましたヨ、ビックリですよ。
10年!20年!辞書を作るのって、そんなに長~い年月がかかるものだったんですね~


用例編集や何度も繰り返される校正、チェック・・、目も肩も凝りそうな作業が続く、これまで全く知らなかった辞書が出来るまで・・の年月の中に、
マジメ君の成長っぷりや恋模様、編集部をはじめ周囲の人々との関係、
12年の歳月にはもちろんいろんな変化があるのだけれど、そういうエピソードが辞書作りという大海に注ぐ川のようにとても自然に描かれていました。
さざ波のBGMもGood♪


マジメ君と香具矢さんの恋にはちょっと「作り過ぎ感」も感じちゃったけど(あの満月と筆手紙~
この恋模様が決して(映画の)メインではないところがいいナ。


船を編む


イケメンのはず!の松田龍平クンの、イケテナイっぷりがお見事
積み上げられた本の数々、文章をあれほど読んでいてなおかつ言葉を扱う職業なのに、実生活では言葉が出てこない彼の「しゃべれないっぷり」&その手足の動き!上手い~。

監修者松本先生を演じた加藤剛さんもとっても素敵
言葉に対する熱い熱意、若者の言葉にまで興味津々、マックでのシーンもとってもお茶目でした。

個性たっぷりな編集部の面々も可笑しい~、そして何よりムードメーカー的な西岡役、オダギリちゃんがとっても良かった。
後半いつもの(カッコいいけど)怪しい髪型になる前の、ぼっちゃんカット風チャラ男のところが特に好きデス。

軽~いノリなんだけれど、実は熱い想いも持っているイイヤツです。
彼が作った「ダサイ」の用例編集、ぷぷっ。


オダジョー





辞書ってどんな風に作られるんだろう?そんな素朴な疑問から生まれた三浦しをんさんの原作、実はまだ未読です。映画がとっても良かったので原作もますます楽しみになりました。

そして、誰もが思うでしょう、この映画を観たら。
久々に辞書めくりたい~♪
(そういえば最近なんでもググってるナ)あの指に吸い付くぬめり感を確かめながら言葉の海を渡ってみたいものです。


言葉の海、
人は辞書という舟でその海を渡り、自分の気持ちを的確に表す言葉を探します。
誰かと繋がりたくて 広大な海を渡ろうとする人たちに捧げる辞書、それが大渡海。




ところで。
「右という言葉を説明できるかい?」

あれから・・・ずっと私なら「右」はどう説明するかを考え続けています。
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コメント
瞳さん、こんにちは!
うわーー、わかるわー、その幼少時代の親の買った本を、何の気なしに取り出して読んだ、あの日の感覚♪
あのころの本って、分厚くて重厚感があったよね。
あ、今も辞書は分厚いけれども、装丁が最近のと昔のじゃ、なんか違うよね。

瞳さんの感想を読みながら、色々なことがよみがえってきたー。
そうそう!!加藤剛さん、とっても良い味出していたよね。
素敵だった。

この映画を見た後、あまちゃんで、若干?へたれな龍平を見たんだけど、お父さんとは違った良い役者さんになったよねー。
latifadot 2013.12.01 14:13 | 編集
>latifaさん

こんばんは。
もう12月ですね、速いわ~~。アセアセ。

わ~、latifaさんもそういう感覚一緒なのね。
私が小中学生だった時代、母は本のセールスにとっても弱くって!(^^)!少年少女世界名作集とか、伝記も確か40冊くらい、
あと百科事典ね・・・すごく並べてました(笑)

装丁はやっぱり時代によって違ってきてますよね~、懐かしいな。

加藤剛さん、素敵だったな。若者言葉にもとっても興味持って・・チャーミングでしたよね。
この言葉はこういう風にしか使っちゃいかん!っていう監修者さんって(勝手に)そういうイメージだったから、新鮮で楽しかったです。

あははは・・・へたれな龍平くん(笑)
うんうん、お父さんとまた違うタイプの魅力的な役者さんだよね!!
dot 2013.12.02 18:39 | 編集
瞳さん、こんにちは!
モノ作りを丁寧に描いた良作で、
静かに胸に沁みるものがありましたね~

マジメ君の筆手紙のくだり、
西岡の「戦国武将じゃないんだぞ」に笑っちゃった(≧ε≦)
言葉をたくさん知っているのに、上手く話せない不器用なマジメ君、
意外にも松田龍平君はこの役にハマッてましたね!
恋愛部分をサラッと流した所が良かったですよね。
その分、あおいちゃんも地味に見えちゃったけど(^^;

「恋」「ダサイ」の語釈には、グッときたりプッと笑ったり。
私、「右」の説明なんて考えた事もなかったから、何も出てこない(^^;
作品中では「時計の1~5」とか、「10の0の方」とか、
いろいろ出てきて、感心する事ばかりでした。
YANdot 2014.05.14 17:34 | 編集
> YANさん

こんばんは。
邦画は(洋画に比べて)あまり観てない私ですが、これは観てよかったーー!って思いました。

>西岡の「戦国武将じゃないんだぞ」に笑っちゃった(≧ε≦)
あははは~(笑)
そうでしたね。
編集部の人々、西岡もとっても良かったですよね。
それぞれ得意分野があってそれを生かして。

最初配役知った時、えっ?意外!って思ったのに、松田君、ぴったり、ドンピシャでしたね。

辞書の言葉ってそういえば、どう語釈してるんだろう?ってあれからとっても興味持ちました。
「ダサイ」も面白かったわ。
「右」もね、難しいですよね。私もいろいろ考えてみました(でも上手いのがないの)。

最近って辞書引かなくなったけれど、この映画を観てから久々に辞書を引っ張り出してみましたよ。

dot 2014.05.15 21:40 | 編集
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