2013
10.22

「ヒッチコック」

ヒッチコック [Blu-ray]ヒッチコック [Blu-ray]
(2013/10/02)
アンソニー・ホプキンス、ヘレン・ミレン 他

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数々の傑作を世に送り出したサスペンスの帝王アルフレッド・ヒッチコック。
次作に『サイコ』製作を決意した彼だが、あまりに衝撃的な内容のため、資金を打ち切られてしまう。
さらに、仕事上のパートナーでもあった妻アルマとの関係もぎくしゃくし・・・。


ヒッチコックといえば、サスペンス
中でも『サイコ』はそれはもう強烈な作品。

もうず~~~~っと昔に観ましたが、あの怖さはいまだに強烈な印象です。
2度見返そうとは思ったことがないくらい。
他の作品もほとんど観ていると思うのだけれど、そう言えば監督自身についてはそんなに知りませんでした。
ましてや、奥さまがあんなに有能で賢明なパートナーだったなんて。


主演女優を30分で亡き者にしてしまうというアイディアも、あのシャワーシーンに使われた「とんでもなく記憶に残る」音楽を勧めたのも彼女だったんですね。
ヒッチコック作品の影に奥様あり

でも本作では奥様アルマは、影の存在ではなくむしろ(ヒッチコックよりも)堂々とした主役的存在。

撮影当時、監督は60歳。
囁かれていた引退話を一喝するかのような、新しい話題を求めて『サイコ』を次作に取り上げたわけですが
監督ほどの名前であってもこの題材、配給会社には受け入れがたいものだったんですね。
出資を取り消され、シャワーシーンでのヌード問題や、これまで映画の中では決して登場しなかったトイレのシーンについても反対され
さまざまな問題が立ちふさがってしまった監督を見事に支えたのが、妻アルマ。

ヘレン・ミレン、生き生きと輝いてました

ホプキンスのヒッチコックは正直、監督本人に似ているとは思いませんでしたが、やはり独特の存在感。
でも、本作ではサスペンスの帝王!!という切れ者っぷりよりも、
スカーレット・ヨハンソン演じるジャネット・リーにニコニコしたり(ブロンド美人が好きだったのね)
妻が浮気してるんじゃないかと気をもんだり・・・・、
夜中に冷蔵庫の中のものをバクバク食べちゃったり・・・。

巨匠とうたわれた人でも、弱い部分もあったり、精神的に追い詰められたりするのね・・という人間ぽさが感じられるヒッチコックでした。


あまりに作品に執着するあまり、エド・ゲインの幻想に憑りつかれちゃったりまでするのですが、
あのシャワーシーンに乱入?し、自らナイフを振り上げる姿は怖かったです
スカーレット・ヨハンソンの恐怖に怯える表情が真に迫ってました。

う~ん、『サイコ』ちょっと借りてこようかしら。
何十年ぶりかで観てみたくなりました。


完成が危ぶまれた『サイコ』が、見事な大成功をおさめ
上映の大興奮も冷めやらぬ劇場で

「君ほどのブロンドの美女は、私のどの映画にも登場しない」
とヒッチコックに言われたアルマは

「そのことばを30年も待っていたわ」
と輝く笑顔で答えました。

サスペンスの帝王を描いた本作は、意外なほど正統派夫婦愛物語なのでした。
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