2013
07.04

「マリー・アントワネットに別れをつげて」映画&原作

マリー・アントワネットに別れをつげて [DVD]マリー・アントワネットに別れをつげて [DVD]
(2013/07/02)
レア・セドゥ、ダイアン・クルーガー 他

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1789年7月14日。
バスティーユが陥落し、フランス革命が勃発したその日、王や貴族たちは何も知らず宮殿は普段通りの一日を送っていた。

7月15日早朝、バスティーユ陥落の知らせと286人の処刑リストが出回り、騒然となる人々。
王妃の朗読係であるシドニー・ラボルド(レア・セドゥ)は、処刑リストの筆頭である王妃を想い、心を痛めるのだが・・・。


レア・セドゥの出演作は見逃せない~とチェックしていた作品、やっと観る事ができました。

フランス革命勃発の7月14日からの3日間、宮殿での王妃や貴族たちの姿を(王妃の)朗読係である一人の少女の目を通して描いた作品です。


実は映画が待ちきれなくて原作を先に読みました。

王妃に別れをつげて (白水Uブックス 180)王妃に別れをつげて (白水Uブックス 180)
(2012/11/13)
シャンタル トマ

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たった3日間であれよあれよ~といううちに崩壊していく栄華な世界。
まるで矢のような速さで決着がついた・・・と原作でも書かれていたけれど、ベルサイユの魔法の溶けるあまりの速さに驚きを覚えました
パニックに襲われ、右往左往し、逃げ出し始める貴族たちの姿があまりにも強烈。
多くの荷物を抱えていこうとするのに・・・子どもたちのことは忘れてしまっているなんて!

薄暗い宮殿を彷徨い(誰も扉を開けてくれる人々がいなくなった)王妃が自身の手で扉を開けなくてはならない姿も印象的でした。

原作の朗読係アガート・シドニー・ラボルドは、王妃よりも年上。
忠実な思慕を王妃に捧げながらも、王妃個人への想いよりももっと強く感じたのは、ベルサイユという世界が人生のすべてと思ってきた彼女の、その世界が崩壊した驚きと喪失感の強さだったように思います。


マリーアントワネットに別れをつげて

映画では、レア・セドゥが演じた朗読係ラボルド。ずいぶん若い設定に変えましたね
王妃にその若さが羨ましい~と言われるラボルドの、王妃に対する思慕も若い~、
切ないほどの、苦しいほどの想いを感じさせるレア・セドゥの瞳、やっぱり惹きつけられる女優さんです。

ダイアン・クルーガーの王妃、美しいわ~優しく、時に気まぐれで残酷で。
素晴らしい存在感でした。

マリーアントワネットに


宮殿の人々が怖れ、パニックに襲われる様子も描かれてはいましたが、映画ではやはりシドニー(ラボルド)の王妃への想いの強さ、これをなにより感じました。
王妃の残酷な願いを受け入れた時の彼女のあの眼、王妃の前で肌をさらしたときのあの視線、なんともいえないものがありましたよ~

朗読係の任を解かれ、王妃のそばを離れた彼女が「何者でもなくなった」とつぶやくラストシーン。印象的でしたね。


そして映画のお楽しみは、やはり映像美
実際にベルサイユ宮殿で(多くの場面が)撮影が行われたと聞いて、ワクワク~。ホンモノの輝きにため息が出ました。
衣装や調度品も目を凝らして観ちゃいますね!

王妃の豪華なドレス、ポリニャック伯爵夫人の愛らしい緑のドレス、ダリアの刺繍、
美しい小道具だけじゃない、ネズミやしらみ?不衛生な当時の様子もちゃ~んと

それにしても・・・夜の宮殿はあまりにも暗い
原作にもあった、自ら扉を開ける王妃の姿、映画でも登場しました。
あまりにも心細く見える王妃の姿にこれから辿る孤独を感じさせるシーンでした。

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