2013
06.01

「ザ・ワーズ 盗まれた人生」

ザ・ワーズ


作家としての成功を夢見ながらも、なかなか芽が出ないロリー。しかし妻のドラは、
どんな時でも、夫の才能を信頼、支持してくれていた。そんな彼は新婚旅行先の骨董屋で、
薄汚れたアタッシュケースを見つける。中に入っていたのは、一束の原稿。
それはまさに彼が書きたいと切望してきたような、非常に読者を惹きつける魅力を
兼ね備えた悲恋を描いたものだった。そして、本当はいけない事を知りつつも、
その原稿を自分のものとして出版してしまうのだった。
それは、瞬く間にベストセラーとなり、ロリーに金と名声を与えた。
作家としての評価もうなぎのぼりになっていたそんな頃、一人の老年男性が、
ロリーの下を尋ねてくる。なんと彼は、あの原稿を執筆した本人だと言うのだ・・・

                  (公式サイトより)            




↓ ネタバレ部分あります、未見の方はご注意くださいね。

他人の書いたものを盗作してベストセラー作家になった男の物語・・・って結構よくあるけど、なにせキャストが豪華なのよねぇ(ジェレミー・アイアンズ見たいーーー)とレンタルしてみましたが。

意外ーーー!

物語の中に物語があり・・そしてまた・・・!という、3重構造?で作られた作品、複雑で謎めいていてとても魅力ある作品でした。

映画の始まりは、ある中年作家の朗読会。彼が朗読しようとしているのは自身の書いた「ザ・ワーズ」という作品。
その中で語られるのが↑に書かれた他人の原稿を盗作してしまった青年ロリーの物語であり、
そして、そのロリーのストーリーの中に、彼が魅了されてしまった物語の作者の哀しい悲恋のお話が展開されてゆく・・・。


他人の書いたものを偽って有名作家になったロリーに忍び寄る老人の正体や、ロリーが今後どうなってゆくのか・・、そういうサスペンス的な部分が気になりつつ・・・、
パリを舞台にした悲恋の行末にも魅せられ、
更には、今朗読をしてるこの中年作家はもしかしてロリーの将来の姿なの?と想像する。

いっぺんで3つ美味しい(という表現は変ですが)凝った作品ですよ~!!



↑でも書きましたが、キャストの豪華さも見逃せません。
ロリーは今乗りに乗っているブラッドリー・クーパー、その妻にゾーイ・サルダナ。
ロリーに近づく老人にジェレミー・アイアンズ。中年作家はデニス・クエイド。

そしてこれは全く知らなかったのですが、老人の若き日を演じるのはベン・バーンズ君でした。

3つのパート、どれも気になりながら見たのですが、やはり悲恋には弱い
ロリーが感動した原稿を書くきっかけとなった老人の若き日の悲恋、これは切なかったわ

ベン・バーンズ君のお相手のノラ・アルネゼデールさんも綺麗~
美男美女は映えますよねぇ。

悲しいことに愛するものを失った痛みが彼自身の言葉を生み出す力となった・・。
痛みを伴った言葉と文章、その物語は老人自身の人生そのもの。


自分のやってしまったことを悔い、老人に謝罪するロリーに意外にも彼は名誉も名声もお金も要求しない。
こういったストーリーだと、真実を発表して主人公が転落していくとか、原作者を亡き者にしようとするとか・・いろいろ想像したのですが、そうしたものとは違ったところもこの作品の魅力だと思います。

他人の人生を奪ったものは同時に、その苦しみもずっと背負っていかなくてはいけないんだ・・と言う老人の言葉が重いわジェレミー・アイアンズだからよけい響くわ~。


結局、この中年作家の書いた「ザ・ワーズ」は彼の創作なのか、それとも彼が体験したことなのか。それが明かされないところもニクイけれど・・・。
唐突なあのラストの1シーン。

観終わってすぐには全く意味が分からなかったけれど、あそこであのシーンを登場させるってことは、やはり中年作家はロリーのその後ってことなのかな・・って。勝手な想像ですが。
ブラッドリー⇒デニス・クエイドは、ちょっと雰囲気違い過ぎるけど

朗読会で彼に近づいてきたミステリアスな美女の正体もきっと何かわけありよ~!と思っていたらこれは期待し過ぎちゃったようですネ。
最後にもうひとひねり欲しかった気がしますが、意外な展開、キャストの魅力、観てよかったです♪
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コメント
通りすがりの者ですが、今見終えて一言

ミステリアスな美女は、老人の元奥さんの娘さん
電車の中から見た、旦那さんに抱っこされていたあの娘

中年作家は、ロリーのその後で合ってると思います。
Ddot 2016.06.21 03:31 | 編集
>Dさん

ご覧になったんですね。
コメント入れてくれてありがとうございます。

>ミステリアスな美女は、老人の元奥さんの娘さん

そうだったんですねーー。

キャストも豪華だったし、物語の中に物語があって、そしてまた・・・という見せ方も引き付けられる作品でした。
dot 2016.06.21 12:05 | 編集
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