2013
05.29

「キングス&クイーン」

キングス&クイーン [DVD]キングス&クイーン [DVD]
(2006/11/10)
エマニュエル・ドゥヴォス、マチュー・アマルリック 他

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パリで画廊を営むノラ(エマニュエル・ドゥヴォス)は、実業家との3度目の結婚を控え充実した毎日を送っていたが、誕生日のプレゼントを携え訪ねた父親に末期のガンが見つかりショックを受ける。


一方、ヴィオラ奏者のイスマエル(マチュー・アマルリック)は、第三者により精神病院へ強制的に入院させられてしまうのだが・・・・。


先日鑑賞した『チキンとプラム あるバイオリン弾き 最後の夢』のマチュー・アマルリック繋がりでレンタルしてみました。
3部構成、なんと150分~!という長さに驚き!!(でも全く長く感じませんでした)

結婚や親子の関係、愛情や憎悪、養子の問題、家族、生と死、謙虚さと傲慢さ、孤独。
とてもいろいろなことが描かれていました。
深く読み取れば、哲学的な部分や深遠さも含まれているのだと思うのだけけれど、意外なほどに難しさよりも人間ドラマとしての魅力に引き込まれてしまいましたし、
綺麗ごとだけじゃない、辛さや痛さや無様さまでしっかりと描くリアルさに驚きも感じました。


死や悲劇が付きまとうノラのパートと
こちらもある意味では悲劇的なはずなのに・・なぜかゆるゆる~、コミカルささえ感じてしまうイスマエルのエピソードが交じり合う。
登場人物も多いし、複雑な人間関係なのに、ひとりひとりがちゃんと際立って見事なまとまりぶり。

そして、最後は・・もしやこれもひとつのハッピーエンドなの!?と思えるような清々しさまで感じさせてくれるなんて!意外でしたねぇ。


主役となる二人のうち、ノラは、実にしっかり自立していると見える大人の女性。
エマニュエル・ドゥヴォスさん、ちょっと不思議な顔立ちの方ですね!
目鼻立ちのバランスは、決して美人顔ではないと思うのだけれど、一度観たら忘れられない華やかさ
タイトルのクイーンはきっと彼女のことを指しているのだと思うのだけれど、このクイーンにも実は意外に感情的だったり、傲慢な部分があったりすることをしっかりと見せちゃう。

死別したピエールとの関係も(病院で優しく語り合っていたようなものではなく)生前は争いあう毎日だったことや、
彼女を愛していた父親も、ノラの性格を誰よりも理解していたからこそ、あれほどまでに厳しい言葉を残していた・・(あの日記はショックでした!)

3度目の結婚で父親になる男性に息子が懐いていないからと言って・・・今やなんの関係もなくなっている、元カレに養子に取ってもらおうとする
これにはかなり驚きました。

う~ん、お父さんのあの手厳しい言葉も分かるかも(しかし、あそこまで悪意出さなくても・・)


逆に、世間から浮いた言動をとりまくり、友人や姉からの申告で精神病院に入院させられてしまう世間的「変人」イスマエル。
まるで大きな子どものような彼の、でもあの純粋さ。彼のパートになるとなぜかとても楽しかった♪


マチュー・アマルリックがこちらでも最高にイイですね。
恐ろしくて厳しいはずの病院生活(結構自由でしたね)をいつのまにか楽しんでいるんではないの~!と驚き、 カトリーヌ・ドヌーブ(精神科の先生!豪華~♪)との哲学論に聞き入ってしまい、
めちゃめちゃ貫禄あるカウンセラーの先生との会話に興味津々、極め付けは・・・ブレイクダンス!最高でした

もうマチューにムチュウーーー(爆)

自分をずっと憎んでいたという友人(だと思っていた)の言葉に反論することも無く、従兄弟を養子に迎えたいという父母の考えを一人だけ全く普通に支持し(イイコぶってるわけではないところが彼らしい)、
なんだかねぇ・・・彼を見ているとあったかい気持ちになってきます。

不良弁護士とのやりとりも可笑しい。

最後に博物館を歩き回りながら、言葉を選び、ノラの息子になぜ自分が彼を養子にしないのか・・語りかける。あのシーンも感動的でした。


「思う以上に刺激的で 意外なのが 人生なのだから」

イスマエルのこの言葉が、まさにこの映画をそのまま言い表しているように感じました。
冒頭とラストに流れるムーンリバーも素敵♪

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