2013
04.07

カウリスマキ週間、続き~♪

Category: 映画のはなし
ラヴィ・ド・ボエーム/コントラクト・キラー [DVD]ラヴィ・ド・ボエーム/コントラクト・キラー [DVD]
(2002/05/24)
アンドレ・ウィリアムズ、マッティ・ペロンパー 他

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トータル カウリスマキ、先週に続いて2作品鑑賞しました
『ラヴィ・ド・ボエーム』 

舞台はパリ
そう、パリなのですよ、登場する3人の男たちも作家、画家、作曲家と芸術の都パリに相応しいのですが、
カウリスマキが描くとパリの街も人々も、華やかさとは無縁、やはり独特のカウリスマキカラーです。


画家ロドルフォ(マッティ・ペロンパー)、作曲家ショナール(カリ・ヴァーナネン)、作家マルセル(アンドレ・ウィルムス)。
芸術家魂溢れる3人の男たち、しかし才能の方は・・というと・・・
売れないのでとにかく貧しい。生活力ゼロ・・・けっしておつきあいしたいタイプではありません

家賃も払えなくって追い出されても、画廊で門前払いを喰らっても・・・、それでもめげない男たち。
酒とたばこと芸術と・・友情、そして愛。

切なくて悲しくて一生懸命なのに・・どこか可笑しい男たちの愛おしいこと。
鱒を二人で分け合って食べ、
お金持ちのスーツをちゃっかり拝借し、ピクニックに出かける。
頼りないかと思えば、(ロドルフォが恋する)ミミのためには蔵書や車を売って

でも、国外追放されてしまったロドルフォが、ええっ・・それでいいん?と(結構普通に)ゆる~く戻ってくるのにはビックリ(笑)
ショナールの演奏にも目が点、耳が驚き~~



だけど、一番驚いたのは、やはりラストの「雪が降る」でしょう。

寂しく、辛い、哀しいロドルフォの背中に、日本語の歌「雪が降る」が被さってゆく・・・。
あぁ・・・このなんとも不思議な曲の選択がこんなに沁みるなんて泣けちゃうわ。

いつもより、ロマンティック度の高い(ミミのために詩の原稿を焼いちゃってました!)マッティ・ペロンパーが見れたのも嬉しかった。


またひとつ、カウリスマキワールドを堪能しました。





『コントラクト・キラー』


15年勤めた職場を解雇され、家族も恋人もない孤独なアンリは自殺を試みる。
ところが上手くいかず思い余ってプロの殺し屋“コントラクト・キラー”に自分殺しを依頼。

でも、その直後花売り娘のマーガレットと恋に落ちて・・・。



『ラヴィ・ド・ボエーム』にも顔を見せていたジャン・ピエール・レオーが主演!
フランス人であるアンリを主人公にこちらの舞台はイギリスです。

人生に絶望し自殺を図ったものの失敗、殺し屋に自分の殺害を依頼する・・という時点で、ええ~っていう設定なのですが、カウリスマキワールドでは、この不思議さ、ありえる~!のです。

ところが、いざ死ぬことを決心した時点になって心惹かれる女性と出会ってしまう。

この時の台詞がいいですね~♪

「まだ死にたい?」
「もう死にたくない」
「わたしと会ったから?」
「私の青い目がそうさせたの?」

「君の眼、青だった?」アンリ、マーガレットに近づく・・。
「青だ」


何を考えてるのかしら、どうするつもりかしら・・・
見開いた目、固まった表情のジャン・ピエール・レオー、カウリスマキワールドにぴったりハマってます

そして、殺しを依頼されたコントラクトキラーの男の存在がいいですね。
怖さと同時に不思議な人間味と味わいが映画にプラスされました。
二人組のチンピラ、ホテルの受付の男、ハンバーガー屋さんの主人、脇キャラの存在も光ります。


青く暗い画像は孤独なアンリの心のよう。
そこにマーガレットの真っ赤な口紅、赤いコート、赤い薔薇が鮮やかに映えました。


ヒッチコック風なサスペンスに、独特のユーモア、不思議感が上手く溶け合って・・あぁ、こちらも観てよかった
トータル カウリスマキ、これだからやめられない

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