2013
03.20

「推理作家ポー 最期の5日間」

推理作家ポー 最期の5日間 ブルーレイ+DVDセット [Blu-ray]推理作家ポー 最期の5日間 ブルーレイ+DVDセット [Blu-ray]
(2013/03/20)
ジョン・キューザック、ルーク・エヴァンス 他

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1849年のアメリカ、ボルティモア。
密室で母娘が血まみれの無残な姿で発見されるという殺人事件が起こった。
捜査を担当したエメット・フィールズ警視(ルーク・エヴァンス)は、その事件がある小説と酷似していることに気づく。

捜査に協力することを要請された作家エドガー・アラン・ポー(ジョン・キューザック)。

その後も彼の小説を真似た残忍な殺人事件が次々に起こってゆく・・。
残されたメッセージに秘められた犯人の思惑は?

攫われ閉じ込められた恋人エミリーを救うために、ポーは新しい小説の執筆に取り掛かるのだが・・・。



小説を読んで生まれて初めて「こ・・怖い~~~」と思った小説家はエドガー・アラン・ポー。
これって、たぶん私だけではないのでは?


小学生で読んだ「黒猫」「モルグ街の殺人事件」
しばらく壁が怖かった~~~。



映画の原題はThe Raven。
ポーの有名な詩「大鴉」から取ったものですが、邦題は「最期の5日間」(日本語版ってこういうタイトル多いよね)

エドガー・アラン・ポーが亡くなったのは40歳。
婚約者がいて結婚の準備を進めていた彼は、立ち寄ったボルティモアである日、泥酔状態で発見されます。
他人の服を着、「レイノルズ」と何度も口走りながら錯乱状態のままのまま亡くなった彼の死の謎は今もって解明されないまま・・。

映画は死の前の謎の数日間に焦点をあて、史実とフィクションを織り交ぜながら、ミステリアスな物語を展開させました。
自分が作りだした陰惨な殺人事件に、ポー自身が立ち向かわなくてはならなくなるなんて



冒頭の凄惨な殺人事件、煙突から覗く腕、バネで開く窓、そう、まさに「モルグ街の殺人事件」
  
そこから、次から次へとポーの作品を模倣したかのような殺人事件が起こっていく・・。
R指定だったのね、あの振り子のシーン、思わず顔を覆ってしまいました


霧に覆われた古い街、ロケ地は東欧で行われたそうですが、とっても雰囲気ありましたね。
まさに怪奇なポーの世界観。
暗い~、怖い~、ゾクゾク。。

髭が怪しいポー役のキューザック、でも実際ご本人の容貌に似てるかも!
捜査を担当するフィールズ警視、ルーク・エヴァンス、イケメンですねぇ。くるくる巻いた髪が可愛い(笑)コスチュームもの、似合いますーー

おびただしい血にまみれた死体、飛び立つ鴉、霧深い街をゆく馬車、
そんな暗い世界にひときわ鮮やかな存在がポーの恋人エミリーでした。

若く、生命力に溢れた彼女の美しさ
だからこそ、彼女が捕えられてしまい、光も射さない場所に監禁され、顔にはバラバラと砂が落ちてきて、しだいに衰弱してゆく・・。
ここの怖さ!!必死で開けた穴の向こうから覗く目


仮面舞踏会の衣装も(これまでの時代物とはちょっと違う)雰囲気を感じましたよ。

ただ、キャストや雰囲気に酔わされた本作、ミステリー的にはちょっと弱い。

あの犯人からのメッセージも、謎解きのヒントというよりは、ポーの小説を紹介するためのお披露目的なものに思えたし。
最後の最後に犯人が明かされても、あまりに(それまでの)影が薄すぎて「あら・・、へぇ・・」
意外な人物が犯人と言っても、ちょっとあまりにそれまでどこにいたん!?状態の人物を最後の最後に持ってこられても。

あれほどの大がかりな仕掛けや、まるで怪人二十面相のようなアクションを見せられるような人物とはとても思えませんでした。
仮面舞踏会なんてね、あれほど大勢の人や警官の中でさっそうとエミリーを奪っていきましたし、教会では軽業師のようなアクションもしましたけど・・・。


犯人がそこまで魅せられてしまうような、そんな小説を描いた人物としてのポーにあくまで視点を当てた物語だったのかな。


それにしてもフィールズ警視、最後によく分かりましたね。逃げおおせたらあまりに腹立たしいので・・そこは良かったと思いましたが、エンドロールの前のあのスタイリッシュな画像は、ちょっと謎?でした。




でも、こうやって見るとやはり、ポーの小説を読み返したくなりましたよ~。

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