2013
02.13

「戦争より愛のカンケイ」

戦争より愛のカンケイ [DVD]戦争より愛のカンケイ [DVD]
(2012/06/08)
ジャック・ガンブラン、サラ・フォレスティエ 他

商品詳細を見る


同姓同名が15207人もいる、フランスではごくごくありふれた名前を持つアルチュール・マルタンと
同じ名前がだれ一人いない、個性的な名前のバイア・ベンマフムード。
ユダヤ系フランス人とアルジェリア系フランス人。

いろんな面で全く異なる二人の、唯一の共通点といえば政治思想が左派であること。

そんな二人が恋に落ちたら・・・。


キター!
ひさびさのジャック・ガンブラン

ネットレンタルで発見してワクワク、さっそく借りちゃいました。
本国フランスではセザール賞に数々ノミネート、最優秀主演女優賞及び脚本賞を取った作品なのですが、残念ながら日本では劇場未公開


もったいない!これはまったくもったいないですゾ。
観終わったあと、つくづく思いました。

個性的なキャラクター&カップル設定といい、ユニークで不思議なこの恋愛劇のなんとも魅力的なこと。
加えて、戦争、政治、民族、家族・・・深く見せていないようでいてしっかりと深遠なテーマが心に沁みる。

一度だけじゃなくって、見返してしまうほど良かったです。ぜひぜひ、お薦めですよーー。


『戦争より愛のカンケイ』っていう邦題は、バイアが60年代のスローガン「戦争より愛を」に心酔していることから来ているのですが、このヒロイン、予測不能、とんでもなく飛んじゃってます。

私の武器は下半身と自ら言いきり、魅力的な身体を武器に右派やファシストの男性とベッドイン、彼らの政治思想を変えてしまうという女性活動家なのです。
他にも滞在許可証が必要な人のために偽装結婚や離婚を繰り返したり・と、とにかくその活動っぷりに驚いてしまいます。

普段いつも胸元が大きく開いたルーズな服を着ているので(開放的な性格のため?それともやはり、体は武器だから?)買い物している間にさらりと(というより、がばりと)ノーブラの胸が見えたり、
一度に二つのことが出来ないからっていっても・・・シャワーを浴びて電話を取り、話に夢中でなんと!真っ裸のまま、外へ!
電車に乗っちゃうんですヨーーー

ええ、真っ裸のまま・・・
こんなヒロインいないゾーー。


多数の男性たちに体を許すっていうとすごくハレンチにも思われるのに、彼女を見てると全然そんな風に感じない不思議さ。
まるでそうすることが当たり前のような、あまりにも自由な魂に魅せられてしまう。


片や、ガンブラン演じるのは何事にも用心深く、真面目で慎重な男。
バイアの言動にあっけにとられ、目を点状態にしながらもしだいしだいに、彼女に魅せられてしまう。

「君といると楽しい」って目じりを下げて笑顔を見せる。
見ているこちらは、そんなガンブランにも蕩けちゃってこの不思議なカップルが最高に愛おしい。



収容所に送られた両親の思い出をひた隠しにし、その傷にふたをして、ユダヤ人の名前を一切出さすに生きてきたアルチュールの母、家族の間でもユダヤの名前は一切タブーな彼は、祖父母がどういう人だったのか知ることが出来ずに生きてきたし(時々、想像の世界の中で祖父母が登場するシーンもユニーク)

アルジェリアで親戚が虐殺され、小さい時にはピアノの先生に性的な虐待を受けてしまったバイア。

お互い、それぞれそのエピソードだけでもひとつのお話ができるような、悲劇的な出来事や辛い過去や家族のエピソードがあって。
どれもとても重い問題だし、ショックを受けるシーンもいろいろありました。

アルチュールが死んだ白鳥を胸に抱いて呆然とするシーン、忘れられないな


そんなとても重いテーマを含みながら、それでも、いつのまにか、ヒロインバイアの明るさと強さ。
彼女を包み込みこんでゆくアルチュールの優しさにいつのまにかこちらも笑顔をもらっちゃう。
これこそ、まさにバイアのラブ&ピース効果!!


世界中が雑種になれば平和が訪れる。
二人の間に生まれた赤ちゃんの名前・・・・ふふ、きっと同じ名前いないよね(笑)




ひさびさのジャック・ガンブランの素敵さにクラクラ~~。真面目な顔も、悲しい顔も・・・皺のよった笑顔も最高に良かったです。

絶対無二のヒロインバイアを演じたサラ・フォレスティエも素晴らしいーー。
裸もとっても綺麗でキュートでした。

そうそう、彼女の背中のほくろをつないで星を書いちゃうシーンがありましたね。なんて可愛いガンブラン

トラックバックURL
http://teapleasebook.blog26.fc2.com/tb.php/582-05ac8cd3
トラックバック
戦争より愛のカンケイ   (2010  フランス) LE NOM DES GENS THE NAMES OF LOVE 監督: ミシェル・ルクレール 製作: カロリーヌ・アドリアン ファブリス・ゴルドスタイン ...
戦争より愛のカンケイ dot ちょっとお話dot 2013.02.14 22:33
コメント
おお~~ガンブランへの愛の満ちた感想で
色々なシーンが蘇ってきましたよ。
今回も彼、素敵でしたね。
奔放な彼女ですが、そんな君でも可愛いよ・・・という彼の大人の包容力が
たまらなかったです。
確かに結構重い問題、いくつかありましたね~~
母親の両親が収容所に送られるシーンも印象的だったし、
あの母親がね、ああいう結末になるのもつらかったわ・・・。
アダルト的なジャンル紹介の仕方だったけど(こちらでは・・)
中身はしっかりしていて、これは観ないと絶対もったいない作品ですよね。
<バイアのラブ&ピース効果>
うんうん・・こっちも元気になっちゃった。
それにしてもあの服装、ちらっと見える裸…異性にはたまらないかもね・・・・笑
みみこdot 2013.02.14 22:32 | 編集
>みみこさん

こちらにもコメントありがとう♪
これ、とっても良かったですよね!!
DVDが届く前にみみこさんちで感想読んでいて、面白そうだわ~!!って期待高まってました(笑)

彼女に振り回されつつも、でも父親のこととか、優しい気配りもあって素敵でしたよね。

重いテーマもたくさん含んでいましたよね。


>あの母親がね、ああいう結末になるのもつらかったわ・・・。
証明書を再発行するシーンでショック受けていたのでもしや?と思ったんだけれど、でも辛かったわ。
やはり拭いきれない想いがあったのね(涙)

劇場未公開っていうの、ビックリでした。
これは絶対観ないともったいないわ!みぬぅさんにもお薦めしちゃった(笑)

>それにしてもあの服装、ちらっと見える裸…異性にはたまらないかもね・・
ふふ~、ホントよねぇ。
女性から見ても綺麗な裸でしたもんね。
でも買い物の途中でがばっと見えたときは驚いちゃいましたi-237
dot 2013.02.18 22:52 | 編集
管理者にだけ表示を許可する
 
back-to-top